ヒメキリンソウ

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ヒメキリンソウ
高知県吾川郡 2025年7月上旬
分類APG IV
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 Eudicots
階級なし : バラ上類 Superrosids
: ユキノシタ目 Saxifragales
: ベンケイソウ科 Crassulaceae
: キリンソウ属 Phedimus
: ヒメキリンソウ
P. sikokianus
学名
Phedimus sikokianus (Maxim. ex Makino) 't Hart (1955)[1]
シノニム
  • Sedum sikokianum Maxim. ex Makino (1891)[2]
  • Aizopsis sikokiana (Maxim. ex Makino) Grulich (1984)[3]
和名
ヒメキリンソウ(姫麒麟草)[4]

ヒメキリンソウ(姫麒麟草、学名: Phedimus sikokianus)は、ベンケイソウ科キリンソウ属多年草[4][5]

根茎は短く、花茎の高さは8cmになり、直立する。は対生し、その数は3-4対と少ない。葉身は長さ1-1.5cm、幅0.8-1cmの広倒披針形から倒卵形で、先端は鈍頭、基部はしだいに細まり、葉縁の上部半分に波状の鋸歯がある[4][5]

花期は7月。の先端に小型の集散花序をつけ、10個以下のをつける。花は黄色で5数性、裂片は線形。花弁は線状披針形で、先端が針状に鋭くとがり、長さ8mmになる。雄蕊は10個あり、裂開直前のは赤橙色。心皮は5個あり、果時に広く開出する[4][5]染色体数2n=16の2倍体[6]

本種はキリンソウ Phedimus aizoon var. floribundus と同種とされてきた経過があるが、花茎が8cmと短いこと、葉がつねに対生すること、花序が小型で花数が10個以下であることなどで明らかに区別される[4][5]。なお、キリンソウ属のなかで唯一の2倍体種である[6][7]

分布と生育環境

日本固有種[6]四国山地に分布し、標高1300-1600mの[7]岩礫地に生育する[5]

名前の由来

和名ヒメキリンソウは、「姫麒麟草」の意で、小型のキリンソウの意味[4]、「ひめきりんさう」は、牧野富太郎 (1889)による[8]。牧野は、知人の渡邊莊兵衛が高知県高岡郡鳥形山の山頂で採集したものに Sedum sp. と仮称し、この和名をつけた[9][8]

種小名(種形容語)sikokianus は、「四国産の」の意味[10]。牧野富太郎が1885年に高知県手箱山で採集した本種をロシアの植物学者のカール・ヨハン・マキシモヴィッチに送付し、後にマキシモヴィッチから、新種 Sedum sikokianum Maxim. との回答を得た。牧野は、1891年に『日本植物志図篇』第1巻第10集にこの学名を添えて出版した[2][11]

種の保全状況評価

絶滅危惧IB類 (EN)環境省レッドリスト

都道府県のレッドデータ、レッドリストの選定状況は、徳島県が絶滅危惧IA類(CR)に、高知県が注目種になっている[12]

ギャラリー

脚注

参考文献

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