ヒレトガリザメ
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| ヒレトガリザメ | |||||||||||||||||||||
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| 保全状況評価[1] | |||||||||||||||||||||
| VULNERABLE (IUCN Red List Ver.3.1 (2001)) | |||||||||||||||||||||
| 分類 | |||||||||||||||||||||
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| 学名 | |||||||||||||||||||||
| Hemigaleus microstoma Bleeker, 1852 | |||||||||||||||||||||
| シノニム | |||||||||||||||||||||
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?Hemigaleus machlani Herre, 1929 | |||||||||||||||||||||
| 英名 | |||||||||||||||||||||
| sicklefin weasel shark | |||||||||||||||||||||
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分布[1] |
ヒレトガリザメ Hemigaleus microstoma はヒレトガリザメ科に属するサメの一種。東南アジアからインドに分布する。鰭は鎌型で、体色は灰色。最大で1.1m程度になる。海底を泳ぎ回りタコなどを吸い込んで食べるため、口が小さく歯も特殊化している。胎生で産仔数2-4、年2回繁殖する。稀種であり、分布域で漁業が盛んであるため、IUCNは危急種としている。
1852年、オランダの魚類学者ピーター・ブリーカーによって記載された。種小名 microstoma はギリシャ語のmikros("小さい")・stoma("口")に由来し、本種のために新しくHemigaleus(ヒレトガリザメ属)が立てられた。記載にはジャカルタより得られた、63-70cmの2匹の雌が用いられた[2][3]。かつてはオーストラリア近海にも分布するとされたが、現在ではこれはオーストラリアヒレトガリザメとして区別されている[4]。1960年にYuanting Chuが中国産の標本を用いて記載した Negogaleus brachygnathus、1929年にAlbert William Herreがフィリピン産の標本を用いて記載した Hemigaleus machlani もおそらく本種と同一だと考えられている[5]。
形態
体は細く、1.1mに達する。吻はかなり長く先端は丸い。鼻孔には短い前鼻弁がある。眼は大きく楕円形で瞬膜があり、後方には微小な噴水孔がある。口は短く、幅広い弧を描く。口を閉じると歯は隠れる。口角には中程度の長さの唇褶がある。歯列は上顎で25–34、下顎で37–43。上顎歯は幅広くて傾斜し、前縁は滑らかだが後縁には強い鋸歯がある。下顎歯は細くて立っており、縁は滑らかである。鰓裂は5対で短い[5][6]。
鰭は強い鎌型で、特に背鰭・腹鰭・尾鰭下葉でその傾向が強い。胸鰭は細く尖る。第一背鰭は胸鰭と腹鰭の中ほどに位置する。第二背鰭は第一の2/3程度の高さで、臀鰭よりわずかに前方に位置する。臀鰭は第二背鰭より小さい。尾柄の背面には、尾鰭の起始点に半月形の凹窩がある。尾鰭は上下非対称で、下葉はよく発達し、上葉先端の腹側には欠刻がある[5][7]。皮歯は小さくて重なっており、5本の水平隆起が後縁の鋸歯に続く[3]。背面は薄灰色から青銅色で、体側にはよく小さな白い斑点が散らばり、腹面は淡色。背鰭、特に第二背鰭の先端は明瞭に白くなるが、他の鰭は暗色である[4][5]。