プロコフィエフは生涯で未完成および習作を除くとピアノソナタを9曲(あるいは10曲)残しているが、中でも第6番から第8番に至る3曲の「戦争ソナタ」は、プロコフィエフのピアノソナタの中でも演奏されることの多い作品であり、円熟の絶頂にあった時期に生まれた傑作である。
「戦争ソナタ」の最後の作品である第8番は、1934年から1944年にかけて作曲された。第7番が厳しい構成や無調的な性格を示しているのに対して、第8番は抒情的でマイルドといえる性格を特色としており、前作とはかなり対照的な作品になっている。
1944年12月30日にエミール・ギレリスによってモスクワで初演された。プロコフィエフの妻ミーラ・メンデリソンに献呈されている。