フィールドはこの曲を古典的なソナタ形式で作曲した。しかし、第1楽章が長くなりすぎたためカデンツァを置くことをせず、さらに第2楽章を短くまとめることにした。フィールドの作曲スタイルはハイドン風の楽天的な楽しげなものでも、ベートーヴェン的な大胆なものでもなく、モーツァルトのように抒情的な、抑制され、そしてやや翳りを帯びたものであった。特に、モーツァルトの「クラリネット協奏曲」からの影響が見られる。さらに、抒情的な主題と管弦楽法による彩りにはフィールドの故郷であるアイルランド音楽の影響がただよう。この曲の特にロマン派的な側面には、やはりモーツァルトを称賛していたクレメンティからの影響も重要である。