ファイテック
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概要
2010年10月18日に設立[1]。家庭用の簡易消火具から、林野火災や石油火災に対応する業務用・特殊火災用の消火剤まで幅広く開発している[2]。近年では、林野火災用消火剤「Forest Defender」および関連システムの開発に注力しており、同製品は陸上自衛隊に採用されているほか[1]、JICAの支援事業としてカザフスタンでの普及が進められている[3]。
2025年2月から3月に発生した岩手県大船渡市の大規模林野火災では、同社が開発した消火剤が現場へ提供された[4]。また、防災関連事業に加え、人工知能(AI)技術を活用した宅配ボックスのパスワード管理システム「Passluck」の開発も行っている[1]。
沿革
主な事業・製品
消火・防災関連製品
投てき用簡易消火用具
火元に投げ入れて使用する簡易消火用具。家庭や店舗での初期消火を想定しており、中性の薬剤が用いられている[11]。
Forest Defender
林野火災専用の消火剤。水で1%から6%の濃度に希釈して使用する[12]。2025年の大船渡市林野火災で提供された実績がある[4]。
FEI(Fitech Easy Injection)
ヘリコプター用消火剤注入装置。空中消火活動の際に、機体の電源を利用して消火剤を散水用のバケツへ自動で注入する[13]。同社の発表によれば、防衛省の電磁干渉試験に適合している[14]。
AI関連事業
Passluck(パスラック)
宅配ボックスAIパスワード管理システム「Passluck(パスラック)」の開発・提供を行っている。同システムは、宅配ボックスの暗証番号をAIが自動生成・管理し、配達員と受取人に異なるパスワードを発行することで、セキュリティの向上と利便性の両立を図るシステムである[15][16]。同システムは特許出願中である[1]。
研究開発
林野火災の消火システムに関する研究開発を進めており、2024年6月には、同社代表が共著者として参加した論文「林野火災における次世代空中消火システムの開発」が日本火災学会の学会誌『火災』に掲載された[5]。