ある地方の寂れた温泉街。昼は郵便配達員、夜は彫師という生活を送るサングラスの男・鷹巣明は、街の外れに住む詩人・南十字星ペンギンのもとに配達に訪れた。彼は名前の通りペンギンのお面をかぶり常に冷房を全開にしている変わり者で、「月刊ファンシーポエム」という雑誌に詩を寄稿して若い女性読者から人気を博していた。ペンギンは頻繁にファンレターをくれる熱烈なファン「月夜の星」と文通をしているが、この日に届けられた手紙には「どうかわたしをいっしょう先生のおそばにおいてください。そして先生の、身のまわりのお世話をさせてください」と書かれており、ペンギンは戸惑うことになる。