フォワード測度

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フォワード測度(フォワードそくど、: forward measure)とは、数理ファイナンスにおいて、リスク中立測度絶対連続である価格付けの測度である。しかし、ニュメレールとしてマネーマーケットアカウントを使わず、満期が T である債券が用いられている(特に満期を明示して T–フォワード測度と言う事も多い)。フォワード測度の利用はファルシド・ジャムシディアン英語版により1987年に始められ、債券オプション英語版の価格計算の方法として用いられている[1]

以下の記述はMusiela and Rutkowski & (2004)に基づく。

まずニュメレールとしての銀行口座、もしくはマネーマーケットアカウントを以下のように定義する。

更に時点0から満期 T までの割引ファクターを以下のように定義する。

もし がリスク中立測度ならば、フォワード測度 ラドン–ニコディム微分として以下のように与えられる。

上の式は利子率が非確率的ならばフォワード測度とリスク中立測度は一致することを意味している。また、ニュメレールを銀行口座もしくはマネーマーケットアカウント B(t) から満期 T の債券 P(t,T) に変えた際のニュメレール変換公式の一つでもある。実際、時点 t における満期 T のゼロクーポン債価格が

と書けるならば( は時点 t における市場の情報を表すフィルトレーションである)、

と書ける。この式より、T–フォワード測度はニュメレールとしての満期 T のゼロクーポン債と関連していることが明確になる。 より詳細な議論についてはBrigo and Mercurio & (2006)を参照せよ。

結果

参考文献

関連項目

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