フタスジタマガシラ

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フタスジタマガシラ
保全状況評価[1]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
Status iucn3.1 LC.svg
Status iucn3.1 LC.svg
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 条鰭綱 Actinopterygii
: ニザダイ目 Acanthuriformes
: イトヨリダイ科 Nemipteridae
: ヨコシマタマガシラ属 Scolopsis
: フタスジタマガシラ S. bilineata
学名
Scolopsis bilineata
(Bloch, 1793)
シノニム[2]
  • Anthias bilineatus Bloch, 1793
  • Lutjanus ellipticus Lacépède, 1802
  • Scolopsis bleekeri Günther, 1859
  • Perca frenata Günther, 1859
英名
two-lined monocle bream

フタスジタマガシラ学名Scolopsis bilineata)は、イトヨリダイ科に分類される魚類の1種。インド洋西太平洋に分布し、サンゴ礁に生息する。吻を通る白い帯と、頭部の白い縞が特徴である。日本では主に南西諸島で一般的に見られる南方種で、沖縄では食用となっている。

1793年にドイツ博物学者であるマルクス・エリエゼル・ブロッホによって Anthias bilineatus として記載され、タイプ産地は日本であった[3]

種小名は「二本の線」を意味し、成魚にある二本の暗色の筋を示している[4]。two-lined monocle bream、bridled monocle bream、bridled spinecheek、double-lined coral bream、yellow-finned spine-cheekといった英名がある。

形態

背鰭は10棘と7軟条から、臀鰭は3棘と7軟条から成る[2]。体長は体高の2.5-3倍で、吻長は眼径よりも短い。眼の下には前向きの棘がある。腹鰭は長く、臀鰭起部に達する。尾鰭は二叉形である[5]。吻から背鰭にかけて白い帯が斜めに入り、帯は黒く縁取られる。眼の上部には白い線が二本通る。背鰭棘条部は黄色で、背鰭軟条部の下部は白い[6]。幼魚は体側面上部が黒く、黄色の縦帯が二本入る。体側面中央部には、幅広く不明瞭な白色縦帯が通る。また、臀鰭には黒い斑点が入る[7]。全長は最大25cm[2]

分布と生息地

モルディブスリランカから東はフィジーカロリン諸島トンガまで、北は南日本、南はオーストラリアまで、インド洋東部と西太平洋に分布する[1]。日本では相模湾以南の太平洋岸、琉球列島に分布する[8]。オーストラリアでは西オーストラリア州のハウトマン・アブロルホス諸島からニューサウスウェールズ州シドニーまで、西オーストラリア州沖のローリー礁スコット礁ティモール海アシュモア・カルティエ諸島クリスマス島ココス諸島珊瑚海ロード・ハウ島に分布する[7]。水深1-25mのサンゴ礁に生息し、幼魚は沿岸、ラグーン、礫地でも見られる[2]

生態

普通は単独またはペアで見られるが、小さな群れを作ることもある。主に底生無脊椎動物と小魚を捕食する[2]雌性先熟雌雄同体だが、性成熟の前に性転換する[1]。幼魚は有毒のヒゲニジギンポと似ており、ベイツ型擬態と考えられる[2][7]。幼魚の色彩は海域によって異なるが、どれもヒゲニジギンポ属への擬態である[9]

生物蛍光を示し、青色光または紫外線を照射すると、頭部の縞模様が緑色蛍光する。同種間のコミュニケーションや、同じく緑色に蛍光するミドリイシ属への擬態に役立つと考えられる[10]

人との関わり

市場に少量が流通するが、本種を対象とした漁業は行われていない。フィリピンでは観賞魚として販売するために捕獲されている[1]。日本では沖縄県で漁獲され、安価で流通する[11]

画像

出典

関連項目

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