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フッ化クロム(III)

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フッ化クロム(III)(フッかクロム さん、英語: Chromium(III) fluoride)は、化学式CrF
3
で表される無機化合物である。いくつかの水和物を形成する緑色の結晶性固体であり、一般的な溶媒には溶けないものの、水和物である [Cr(H
2
O)
6
]F
3
(紫色)や[Cr(H
2
O)
6
]F
3
 · 3H2O(緑色)は水に溶ける。無水物は1100~1200 ℃で昇華する[4]

概要 物質名, 識別情報 ...
フッ化クロム(III)
物質名
識別情報
3D model (JSmol)
ChemSpider
ECHA InfoCard 100.029.216 ウィキデータを編集
RTECS number
  • GB6125000
UNII
性質
CrF
3
モル質量
  • 108.9913 g/mol (無水物)
  • 163.037 g/mol (三水和物)
  • 181.05 g/mol (四水和物)
外観 緑色の結晶性固体
密度 3.8 g/cm3 (無水物)
2.2 g/cm3 (三水和物)
融点 1,100 °C (2,010 °F; 1,370 K) (昇華)
わずかに溶ける (無水物)
少し溶ける (三水和物)
溶解度 アルコールに不溶
フッ化水素酸塩化水素酸に可溶
磁化率 +4370.0·10−6 cm3/mol
構造
菱面体晶系hR24
R-3c, No. 167
危険性
GHS表示:[1]
腐食性物質急性毒性(高毒性)急性毒性(低毒性)経口・吸飲による有害性水生環境への有害性
Danger
H301, H302, H312, H314, H317, H332, H372, H400, H411
P260, P264, P264+P265, P270, P271, P272, P273, P280, P301+P316, P301+P317, P301+P330+P331, P302+P352, P302+P361+P354, P304+P340, P305+P354+P338, P316, P317, P319, P321, P330, P333+P317, P362+P364, P363, P391, P405, P501
致死量または濃度 (LD, LC)
150 mg/kg (モルモット、経口)[2]
NIOSH(米国の健康曝露限度):
PEL
TWA 1 mg/m3[3]
REL
TWA 0.5 mg/m3[3]
IDLH
250 mg/m3[3]
特記無き場合、データは標準状態 (25 °C [77 °F], 100 kPa) におけるものである。
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構造

ほとんどのクロム(III)化合物と同様に、菱面体晶系のCr中心を特徴とする。無水物では、6つのフッ化物配位子がCr中心に結合し、隣接するCr中心と架橋した構造をとる。水和物では、いくつかまたは全てのフッ化物配位子が水分子に置換されている[5]

合成

フッ化クロム(III)は、酸化クロム(III)フッ化水素酸の反応から合成される[6]

Cr
2
O
3
+ 6 HF + 9 H
2
O → 2 [Cr(H
2
O)
6
]F
3

無水物は、フッ化水素塩化クロム(III)の反応から得られる[7]

CrCl
3
+ 3 HF → CrF
3
+ 3 HCl

他にも、ヘキサフルオロクロム(III)酸アンモニウム[NH
4
]
3
[CrF
6
]熱分解により合成することもできる。

[NH
4
]
3
[CrF
6
] → CrF
3
+ 3 NH
3
+ 3 HF

混合原子価化合物であるフッ化クロム(II,III)Cr
2
F
5
も知られている[8]

利用

フッ化クロム(III)は、繊維製品における媒染剤や、防腐剤などのいくつかの用途を持つ。また、クロロカーボンのフッ化水素によるフッ素化反応の触媒となる[9][10]

脚注

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