フライ症候群は、耳下腺付近に外傷を負った場合や、耳下腺の手術を行ってしばらくしてから発症することのある疾患である[1]。原因となる手術の例としては、唾液腺腫瘍の1種である耳下腺腫瘍の摘出術などが挙げられる。このためフライ症候群は、耳下腺腫瘍摘出術における術後合併症の1つとしても数えられている[2]。耳下腺腫瘍摘出術後に、耳下腺から唾液を分泌させる指令を送っている耳介側頭神経が再生する際、付近の汗腺に神経が迷入したために発生する症状であるとされている[2]。したがって、可能であれば耳下腺腫瘍摘出の際にフライ症候群が起こらないように留意する。