フランスの小郡

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2022年時点のフランス本土の小郡

小郡 (canton, カントン) とは、フランスにおける行政区分のうちの1つであり、100の (département) 及び342の (arrondissement) をさらに細かく区分けしている。また、ジュネーブ州などスイスフランス語圏の「」を表記する場合は "canton" だが、ドイツ語圏の場合には "kanton" 、イタリア語圏の場合には "cantone" となる。スイスの地方行政区画も参照。

公共サービスおよび司法を管理するための単位としての役割を除けば、現在の小郡の役割は各県における議会選挙選挙区として機能する事である。この事から、このような選挙の事をフランスでは、小郡選挙(Élection cantonale)と呼んでいる。

2016年1月1日時点で小郡は2,054あるが[1]、200万人以上の人口を持つパリからたった1人のみのロッシュフルシャまで人口規模に幅のあるコミューンとは異なり、小郡は人口規模においておおよそ等しくなるように設定されている。この事から、大きなコミューンが幾つかの小郡を包含する事もあるものの、多くの小郡はいくつかのコミューンが集まって構成されている。

本質的に、小郡の役割は県議会議員選挙の枠組みを提供する事にある。それぞれの小郡はフランスにおける重要な行政区画である県の議会に代議士を選出する。

都市部においては、一般的に1つのコミューンがいくつかの小郡を含んでいる。逆に地方においては、小郡はいくつかの小さなコミューンを含むのが通例である。その場合、行政サービス、例えば国家憲兵本部などはしばしば小郡における重要な街である小郡庁所在地(chef-lieu)に置かれる。しかし例外もあり、ガイヨン=カンパーニュ(Gaillon-Campagne)小郡やサルグミーヌ=カンパーニュ(Sarreguemines-Campagne)小郡はその小郡に属さないコミューンに小郡庁所在地を置いている。

INSEEによる統計によって、パリの下位行政区分である20の行政区は小郡として扱われる事があるが、他の小郡のような選挙上の役割は無い。

また、小郡は第一審裁判所(Tribunal d'instance)の管轄範囲として司法上の区域区分を形成する。この事から歴史的に小郡は裁判区(justices de paix)と呼ばれている。

歴史

脚注

関連項目

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