フランス国鉄BB7200形電気機関車
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| BB7200形電気機関車 | |
|---|---|
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BB7200形電気機関車(Beton塗装) | |
| 基本情報 | |
| 運用者 | フランス国鉄 |
| 製造所 | アルストム、MTE |
| 製造年 | 1976年 - 1985年 |
| 製造数 | 240両 |
| 主要諸元 | |
| 軸配置 | B'B' |
| 軌間 | 1,435 mm |
| 電気方式 | 直流1500V |
| 長さ | 17,480 mm |
| 機関車重量 | 84 t |
| 軸重 | 21 t |
| 主電動機 | TAB 674 × 2基 |
| 制御方式 | 電機子チョッパ制御 |
| 最高速度 | 160 km/h(200km/対応車あり) |
| 定格出力 | 4,040 kW |
フランス国鉄BB7200形電気機関車(フランスこくてつべーべー7200がたでんききかんしゃ)は、フランス国鉄(SNCF)が保有・運行する直流電気機関車である。
本稿では、ほぼ同一の仕様で製造された、交流電気機関車であるBB15000形と、交直流電気機関車であるBB22200形についても述べる。
BB15000形
フランス国鉄では1970年代に入り、旅客列車のスピードアップや、貨物列車の重量増加に対応する必要が出てきた。そこで、1950年代に製造され、フランス国鉄の主力電気機関車として活躍していた"Jacquemin"タイプ(BB9200形(直流)/BB16000形(交流)/BB25200形(交直流))の後継機として、6軸の直流電気機関車であるCC6500形電気機関車をベースにした、より強力な電気機関車を製造することになった。
フランス国鉄の電気機関車の特徴として、電源方式(直流・交流・交直流)に関係なく、車体形状や電気機器を極力統一するような設計が行われている。本系列も同様で、直流用はBB7200形、交流用はBB15000形、交直流用はBB22200形と呼ばれる。なお、これらの系列で最初に製造されたのはBB15000形で、1971年からの製造である。残りの2系列は1976年から製造された。
製造はいずれもアルストム(Alsthom)・MTE社である。
正面の形状は、この時代のフランス国鉄の機関車に特徴的な、Paul Arzensによる、"nez cassés"(直訳すると「壊れた鼻」)、日本では「ゲンコツ」の名で親しまれているスタイリングである(このスタイリングの機種の一覧は、仏語版のfr:Locomotives Nez cassésを参照)。
軸配置はB-B(4動軸)で、1台車1電動機方式を採用する(日本ではEF80形電気機関車が採用している)。最高速度は標準で160km/hであるが、高速旅客列車牽引用として、最高速度200km/hに対応した車両もある。
制御方式はサイリスタを使用した制御装置(電機子チョッパ制御)を使用している。集電装置は、アーム式パンタグラフを、交流専用機であるBB15000形は1基、BB7200形とBB22200形は2基装備する(3種の機関車で、パンタの数と向きが異なるため、パンタグラフで識別が可能である)。
CC6500形に装備されていた、高速・低速切替用の歯車比可変機構は、本系列には装備されていない。
交流電気機関車であるBB15000形は、"Jacquemin"タイプの交流電気機関車であるBB16000形の後継機として、1971年~1978年に65両(BB15001-BB15065)が製造された。
BB15007号機は、直流用の試作機であるBB7003号機に改造(後述)されている。また、BB15055号機は、1983年~1997年の間、同期電動機の試験車として、BB10004形に改造されている(本機の試験結果が、BB26000形などに反映された)。
パンタグラフはシングルアーム形のものを1基だけ搭載している(__<という配置)。
BB7200形

1974年に、BB15000形(BB15007号機)を直流化改造してBB7003号機が製作された。これをプロトタイプとして量産化された直流電気機関車がBB7200形である。1976年~1985年に240両(BB7201-BB7440)が製造された。"Jacquemin"タイプの直流電気機関車であるBB9200形の後継機でもある。
出力は4,040kW(5,370馬力)で、高速旅客列車牽引用(3両)は最高速度200km/hに、貨物列車牽引用(103両)は最高速度100km/hに、それぞれカスタマイズされている。また、スペインのタルゴ客車牽引に対応した機関車が16両存在する。重連総括制御に対応した車両も存在する。
なお、試作車であるBB7003号機は1982年に、非同期式電動機の試作車に改造され、交流電気機関車BB10003号機に改造されている(1998年に元のBB15007号機に戻る)。
パンタグラフはシングルアーム形のものを2基搭載している。2基とも関節部が内側に向くように搭載されている(>_<という配置)。
BB22200形

交直流電気機関車であるBB22200型は、"Jacquemin"タイプの交直流電気機関車であるBB25200形の後継機として、1976年~1986年に205両(BB22201-BB22405)が製造された。「ゲンコツ形」を採用した最後の系列でもある。形式番号である"22200"は、直流用の"7200"と、交流用の"15000"の和である。
パンタグラフはシングルアーム形のものを2基搭載している。BB7200形とは向きが異なり、2基とも同じ方向を向いている(>_>という配置)。
BB22200形の一部は最高速度200km/hに対応するほか、英仏海峡トンネル用に暫定的に改造された車両も存在する(全て元通りに復旧)。
フランス国外の兄弟形式
直流電気機関車であるBB7200形をベースとして、フランスの国外において以下の電気機関車が使用されている。
- オランダ鉄道:1600形・1700形・1800形直流電気機関車(1500 V対応)
- モロッコ国鉄:E-1300形・E-1350形直流電気機関車(3000 V対応)
- ルーモ・ロジスティカ(ブラジル・サンパウロ州鉄道公社を引き継ぎ) : 2200形直流電気機関車(3000 V対応、1,000 mm仕様)
- ルーモ・ロジスティカは車両を保有しているのみで、実際は運用線区の変電所の老朽化による電化設備の撤去(高性能ディーゼル機関車へ置き換え)により運用されていない。
また、交流機BB15000形をベースに、以下の電気機関車が使用される。
- ポルトガル鉄道:2600形交流電気機関車(AC25000 V/50 Hz対応)
- 韓国鉄道公社 : 8000形交流電気機関車(AC25000 V/60 Hz対応)
- オランダ鉄道1600形直流電気機関車
- オランダ鉄道1700形直流電気機関車
- オランダ鉄道1800形直流電気機関車
- モロッコ国鉄E-1300形直流電気機関車
- モロッコ国鉄E-1350形直流電気機関車
- サンパウロ州鉄道公社2200形直流電気機関車
- ポルトガル鉄道2600形交流電気機関車
- 韓国鉄道公社8000形交流電気機関車
塗装
フランス国鉄は、所属・使用列車ごとの塗装となっているため、当系列も塗装バリエーションが多い。なお、電気方式で塗装が異なるわけではないため、同じ塗装が3機種すべてに塗られているケースも多い。
- 標準塗装:Béton塗装と呼ばれるグレーに細いオレンジの帯を入れた塗装。フランス国鉄電気機関車の旧標準塗装である。貨客共通の塗装で、3種類の機関車すべてに存在する。
- TEE塗装:ヨーロッパ横断特急や国内TEEの牽引機に採用された塗装で、グレーに紅色とオレンジを配する。BB15000形のみ存在。パリ~ストラスブール間のTEEや後継である特急コライユの牽引機が中心。なお同塗装は、6軸の電気機関車であるCC6500形(直流)/CC21000形(交直流)で先行採用された。
- ダークグリーン塗装:フランス国鉄の電気機関車旧標準塗装。ダークグリーンに白帯の塗装。BB15000形の製造時に存在していた。
- Multiservice塗装:コライユ客車の現行塗装に合わせた旅客機用の塗装。グレーに、黒に近いダークグレーと赤を配している。
- FRET塗装:貨物列車牽引機の新塗装。グリーンとグレーの塗装である。
- en voyage塗装:旅客列車の新塗装。グレー地に、ライトパープルと水色の帯が入っており、その上に白黒の写真(母親と赤ちゃん、名所など)を貼り付けている。