フリソデエビ

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フリソデエビHymenocera picta)は、コエビ下目に属するエビの一種。太平洋インド洋サンゴ礁に生息する。通常はフリソデエビ属 Hymenocera には1種のみを認めるが[1][2]、2種に分ける場合もある[3]

概要 フリソデエビ, 分類 ...
フリソデエビ
アカヒメジュズベリヒトデを食べる個体
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: 軟甲綱 Malacostraca
: 十脚目 Decapoda
下目 : コエビ下目 Caridea
上科 : テナガエビ上科 Palaemonoidea
: フリソデエビ科 Hymenoceridae
: フリソデエビ属 Hymenocera
Latreille, 1819
: フリソデエビ H. picta
学名
Hymenocera picta
Dana, 1852
シノニム
  • Hymenocera elegans Heller, 1861
英名
harlequin shrimp
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第二胸脚が発達し、和服の振袖のように見えることからその名がついた[4]

形態

全長2-5cm[5]。雄は雌より少し小さい。第一触角と、第二胸脚の不動指が葉状に大きく拡大することが特徴である[6]

体は乳白色から白。中央から東太平洋に生息する個体は、黄色い縁のある紫のかった斑点を持ち、インド太平洋に生息する個体は、青い縁のある褐色のかった斑点を持つ。前者をH. picta 、後者をH. elegans として2種に分ける場合もある[3]

生態

水深1-20mで見られる[7]。体色は警戒色だと考えられているが、毒を持つことは知られていない。一夫一妻制であり、縄張りを持つ。交尾は雌の脱皮後に行われ、雌は100-5,000個の卵を産み、孵化まで保護する[5]

摂餌

ヒトデを専食する。小型で移動性の低いヒトデを好むが、通常はそれだけでは足りないため、オニヒトデのような大型のヒトデも襲う[8]。オニヒトデの天敵として、本種をサンゴ礁の保護に用いることも考えられている[6]。また、稀にウニも食べることが知られている[5]

本種は獲物としてアオヒトデを好むと考えられており、水槽内でこの種を用いた実験により狩りの様子が調べられている。狩りは雌雄のペアで行われる。まず、小型で素早い雄が獲物を発見し、ヒトデを裏返しやすくするために縁の管足を切り離す。雌がこれに加わってヒトデが裏返されると、第一胸脚にある小さく鋭い鋏脚を用いて外皮を切り裂き、体内の管足や生殖巣を引きずり出して食べる[6]

脚注

外部リンク

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