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フルオロアンチモン酸

フッ化水素と五フッ化アンチモンの様々な比の混合物 From Wikipedia, the free encyclopedia

フルオロアンチモン酸(フルオロアンチモンさん、fluoroantimonic acid)あるいはヘキサフルオロアンチモン酸(ヘキサフルオロアンチモンさん、hexafluoroantimonic acid)は、フッ化水素五フッ化アンチモンの様々な比の混合物である[1]。1対1の混合物はこれまで知られている中で最も強い超酸を形成する。この酸は、炭化水素でさえもプロトン化することができ、カルボカチオンとH2を与える[2]

概要 物質名, 識別情報 ...
フルオロアンチモン酸
Canonical stereo skeletal formula of fluoroantimonic acid
Canonical stereo skeletal formula of fluoroantimonic acid
Canonical spacefill model of fluoroantimonic acid
Canonical spacefill model of fluoroantimonic acid
物質名
識別情報
3D model (JSmol)
ChemSpider
ECHA InfoCard 100.037.279 ウィキデータを編集
EC番号
  • 241-023-8
性質
F6HSb
モル質量 236.758 g·mol−1
精密質量 235.902062306 g mol−1
外観 無色の液体
酸解離定数 pKa −25
塩基解離定数 pKb 39
危険性
労働安全衛生 (OHS/OSH):
主な危険性
強い腐食性・激しい加水分解性
目への危険性
大いにあり。
皮膚への危険性
大いにあり。
GHS表示:
腐食性物質急性毒性(高毒性)急性毒性(低毒性)支燃性・酸化性物質経口・吸飲による有害性水生環境への有害性爆発物
Danger
H240, H271, H290, H300+H310+H330, H314, H350, H410, H411, H441
P260, P264, P273, P280, P284, P301+P310
NFPA 704(ファイア・ダイアモンド)
関連する物質
関連する HF
SbF5
マジック酸
特記無き場合、データは標準状態 (25 °C [77 °F], 100 kPa) におけるものである。
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フッ化水素 (HF) とSbF5の反応は発熱反応である。HFは非常に優れた酸化剤であり、SbF5分子を攻撃し付加体を与える。フルオロアンチモン分子では、アニオンが水素に配位している。以前は、非常に弱い求核性および非常に弱い塩基性しか示さないため、非配位性陰イオン英語版に分類されていた。

フルオロアンチモン酸分子のプロトンは「裸」であると呼ばれるにもかかわらず、実際はヒドロニウムイオンのように、非常に弱い供与結合によってフッ素原子に常に付加している[3]。しかしながら、この非常に弱い供与結合が、この系の強烈な酸性に必要である。フルオロアンチモン酸は、100%硫酸よりも2×1019(2000)倍強い[4]

構造

組成式 の2種類の塩が結晶化され、単結晶X線回折により分析された。どちらの塩でも、アニオンは である[5]。先に述べた通り、は弱い塩基に分類されることから、より大きなモノアニオンであるもより弱い塩基であると予想される。

他の酸との比較

以下の値[要出典]は、ハメットの酸度関数英語版に基づいている。

応用

この異常に強い酸は、ほぼ全ての有機化合物をプロトン化する。1967年、BickelとHogeveenは、HF-SbF5イソブタンからH2を、ネオペンタンからメタンを取り除くことを示した[6][7]

安全性

HF-SbF5は、によって迅速かつ爆発的に分解する。また、実質的に知られている全ての溶媒と反応する[1]。HF-SbF5と共存できることが確かめられている溶媒は、塩化フッ化スルフリルおよび液化二酸化硫黄である。クロロフルオロカーボン (Chlorofluorocarbon) も溶媒として使用される。HF-SbF5の容器はPTFE(テフロン)製である。

脚注

関連項目

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