ブッシュの靴
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2008年12月14日にイラクを電撃訪問したアメリカ合衆国のジョージ・W・ブッシュ大統領が、イラクのヌーリー・マーリキー首相とともにバグダッドでの記者会見に臨んだ際に、イラク人記者のムンタゼル・アル=ザイディから靴を投げつけられる事件が起きた。ブッシュは2回靴による攻撃を受けたが2回ともかわし「靴のサイズは28センチだった」などと余裕を見せた。
他人の体や頭に靴をぶつけたり、靴を履いた足で踏みつける行為はイスラーム世界では最大級の侮辱行為とされる[2][注 2]。
この靴は、トルコのバイダン社が製造するものであったと推測されている。「靴投げ事件」への支持表明とあわせてこの靴への注文も殺到し、バイダン社は「バイバイ・ブッシュ」を商標登録した。同じタイプの靴はこれまで年間4万足程度の生産量だったが、事件後10日あまりで37万足もの注文が殺到し[3][1]、これに乗じようと中国などのメーカーが「ブッシュの靴」の製造元であると名乗りを上げた。
イギリスのクリエイターであるアレックス・チュー(Alex Tew)は、ブッシュ大統領に靴を投げつけて得点を競うSock and Aweというシューティング・ゲームを制作した。その後同サイトは、eBayで5215ポンド(約70万円)で落札された。アイスランド出身の歌手ビョークは同サイトについて「ブッシュ政権がイラク戦争時に実行した作戦名『Shock and Awe』のパロディになっている可能性が高い」と分析した上で「私も『Fuck and Awe』という曲を作ろうとしていたところなの。先を越されたわ」と語った。
2009年1月19日インドネシア政府は靴職人の育成などを目的にブッシュの靴を地方の中小企業に発注した[4]。
フセイン元大統領の故郷であるイラク北部のティクリートに高さ約3メートル、重量は約1.5トンに及ぶブッシュの靴の銅像が設立され[5]2009年1月29日に除幕式が行われたが、翌30日にイラク政府の要請で撤去された[6][7]。 アメリカ政府はこの事件を、「イラクに自由が回復された証拠」とイラク戦争の正当性を強調した[8]。