Wikiwand AI

ブラッドタイプ・ハラスメント

From Wikipedia, the free encyclopedia

ブラッドタイプ・ハラスメント(略称ブラハラ、和製英語: blood-type harassment)とは、血液型を理由に人の性格や能力を決めつけたり、否定的に扱ったりする嫌がらせや差別的言動を指す語である。血液型性格分類に基づく偏見、いじめ、採用や人事上の不利益などを指して用いられる。

提唱

1994年、当時福島大学助教授であった心理学者のサトウタツヤは、少数派の集団に対する評価が低くなるという研究を踏まえ、日本で少数派にあたるAB型の人々(日本人のおよそ10%)が否定的に評価されやすい可能性を指摘した[1]。サトウは、血液型を話題にすることで一部の人に心理的苦痛を与える点を問題とし、このような嫌がらせをブラッドタイプ・ハラスメントと呼んだ[1]。

血液型性格分類との関係

ブラッドタイプ・ハラスメントは、血液型と性格を結びつける言説が社会に広まることで生じる問題の一つである[2][3]。血液型性格判断は、疑似科学の例として扱われており、血液型によって性格や能力を判断できるとする考えには科学的根拠がない[4][5]。

血液型をもとに人の性格や適性を決めつけることは、日常会話でも一種のハラスメントとなりうるほか、人事採用、配置、処遇などで用いられる場合にも問題があると指摘されている[2][3]。また、B型やAB型などの少数派の血液型は否定的なイメージで語られやすく、血液型による性格づけは偏見や差別につながりうると指摘されている[6][7][8][9]。

社会的問題

血液型による性格判断は、偏見や差別につながる問題として国内外で取り上げられている[10][11][12]。海外メディアでは、日本には「ブラハラ」という語があることや、血液型性格分類に基づくいじめ、就業上の不利益などが紹介されている[10][11]。血液型によって人の性格を判断し、相手を不快や不安にさせる行為として、ブラハラがハラスメント類型の一つに挙げられることもある[13]。

血液型と性格の関連性に科学的根拠はないとする研究を報じた記事では、就職や人事などで血液型による差別を受けるブラッドタイプ・ハラスメントの問題にも言及されている[14]。採用選考において血液型を尋ねることについては、血液型と職務能力に関係がないことや、科学的根拠のない性格判断が応募者に不安を与えることが指摘されている[15]。

調査

聖徳大学心理学科講師の山岡重行は、1999年、2005年、2009年に首都圏の私立大学5校の大学生3587人を対象として、血液型に対するイメージや血液型性格判断による不快体験を調査した[16]。この調査では、血液型性格判断で不快な経験をしたことがあると答えた学生は1107人であった。不快体験の内容を記述した1003人の内訳では、「別の血液型に見える」などの不快な発言を受けた例が最も多く、「差別された・いじめられた」「性格を決めつけられた」なども挙げられている[16][17]。

出典

Related Articles

Timelines

Top Qs

Fact Checks