ブリッジタウン歴史地区とギャリソン

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英名 Historic Bridgetown and its Garrison
仏名 Centre historique de Bridgetown et sa garnison
面積 187 ha (緩衝地帯 321 ha)
登録区分 文化遺産
世界遺産 ブリッジタウン歴史地区とギャリソン
バルバドス
ギャリソンに残る兵舎
ギャリソンに残る兵舎
英名 Historic Bridgetown and its Garrison
仏名 Centre historique de Bridgetown et sa garnison
面積 187 ha (緩衝地帯 321 ha)
登録区分 文化遺産
登録基準 (2), (3), (4)
登録年 2011年(ID1376)
第35回世界遺産委員会
公式サイト 世界遺産センター(英語)
地図
ブリッジタウン歴史地区とギャリソンの位置(中央アメリカ内)
ブリッジタウン歴史地区とギャリソン
ブリッジタウン歴史地区とギャリソンの位置(バルバドス内)
ブリッジタウン歴史地区とギャリソン
使用方法表示

ブリッジタウン歴史地区とギャリソン(ブリッジタウンれきしちくとギャリソン)は、カリブ海の島国バルバドスの首都ブリッジタウンに残る、イギリス植民地時代に築かれた旧市街や防衛施設群を対象とするUNESCO世界遺産リスト登録物件である。旧市街の街路設計は、スペイン帝国オランダ海上帝国が築いた植民都市に見られるものとは異質であり、ギャリソンの存在ともども、かつて大英帝国がカリブ海地域に築いた拠点の姿を伝えている。2011年バルバドスの世界遺産として初めての登録を果たした(ID1376)。

バルバドスに最初に到達したのはスペイン人であったが、彼らは定着せず、続くポルトガル人も同様であった。無人となっていたバルバドスでイギリス人たちが入植を始め、ブリッジタウンを建設したのは1628年のことであった[1]。17世紀を通じて、ブリッジタウンの成長を支えたものは製糖業であった。サトウキビ生産のための黒人奴隷の輸入および砂糖などの製品の輸出の拠点として、ブリッジタウンの港は栄え、1681年以降には、木造ではあったが要塞なども整えられていった[2]。木造の要塞は18世紀には石造の要塞へと作り変えられ、18世紀末にはギャリソンの建設も始まった[3]。このギャリソンは1905年まで、英国陸軍のカリブ海東部地域における司令部として機能した[4]

構成資産

この世界遺産は旧市街とその郊外、港、ギャリソン地区英語版などによって構成されている[5]

旧市街

ネオゴシック様式の議事堂(1870年代)

旧市街は17世紀に成立した地区であり、元来の都市計画は蛇のように曲がりくねった街路を特徴としている。これは、同じ時期にスペイン帝国オランダ海上帝国が中南米に築いた植民都市が、碁盤目状の街路を基本としていたこととは異質であり[5]、世界遺産に登録されている歴史地区だと、類似の街路はイギリス領バミューダ諸島セント・ジョージくらいにしか見られない[6]

旧市街の建物は18世紀にかけて発展し、イギリスのジョージアン建築をアレンジした「カリビアン・ジョージアン」という様式を確立していった[5]。しかし、ブリッジタウンはたびたびの大火やハリケーンによって甚大な被害を受けており、現在の建物には甚大な被害をもたらした1831年のハリケーン英語版の後に再建されたものも少なくない[5]。その再建時には、元の様式に似せることが意識されたが、19世紀や20世紀には建築様式のクレオール化が見られた[5]。被災による再建を経ていない建造物は限られているが、その中には西半球では最古の部類に属するといわれるシナゴーグが含まれている[5]

防衛施設

ギャリソン・サバンナ

チャールズ要塞 (Charles Fort) は17世紀に木造で建てられた要塞で、当初はニーダム要塞 (Needham's Fort) といった。この要塞は18世紀に石造要塞として改築されたが、21世紀初頭の時点ではヒルトンホテルの一部になっている[3]

セント・アン要塞 (St Ann's Castle / Fort St Ann's) は18世紀初頭に建造された要塞で、ギャリソンは1789年以降、約80年の歳月を費やしてその周囲に築かれたものである[3]。ギャリソンはセント・アン要塞や兵舎のほか、ギャリソン・サバンナと呼ばれる広大な広場を含んでいる。ギャリソン・サバンナに点在する建物には、かつて軍の刑務所として使われ、現在はバルバドス博物館になっている建物もある[7]。ギャリソンの建造物群にも1831年のハリケーンで損壊し、再建されたものが少なくないが、ギャリソン地区最古となっているのが1720年ごろ建造のジョージ・ワシントン・ハウスである[1]。その名は、ジョージ・ワシントンが1751年に2か月滞在していたことに由来する[7]

登録経緯

バルバドスの世界遺産条約受諾は2002年4月9日のことであった[8]。この物件は、2009年10月7日に世界遺産の暫定リストに記載され、2010年2月1日に正式推薦された[4]。それに対して、世界遺産委員会の諮問機関である国際記念物遺跡会議 (ICOMOS) は、その時点では世界遺産としての完全性と真正性の証明も、顕著な普遍的価値の証明も不十分であるとして[9]、「登録延期」を勧告した[10]。しかし、2011年の第35回世界遺産委員会では逆転での登録が認められ、バルバドス初の世界遺産となった。

登録名

世界遺産としての正式登録名は、Historic Bridgetown and its Garrison (英語)、Centre historique de Bridgetown et sa garnison (フランス語)である。その日本語訳は資料によって以下のような違いがある。

登録基準

脚注

参考文献

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