ブレンダンとケルズの秘密
From Wikipedia, the free encyclopedia
| ブレンダンとケルズの秘密 | |
|---|---|
| The Secret of Kells | |
| 監督 |
トム・ムーア ノラ・トゥーミー |
| 製作会社 |
レ・ザルマトゥール Vivi Film カートゥーン・サルーン |
| 公開 |
|
| 上映時間 | 75分 |
| 製作国 |
|
| 言語 | 英語 |
『ブレンダンとケルズの秘密』(ブレンダンとケルズのひみつ、原題:The Secret of Kells)は、2009年のアイルランド、フランス、ベルギー合作の長編アニメーション映画。監督はトム・ムーアとノラ・トゥーミー。第19回アヌシー国際アニメーション映画祭観客賞、第13回ソウル国際マンガ・アニメーション映画祭長編グランプリなどを受賞、第82回アカデミー長編アニメ映画賞ノミネート作品[1]である。
9世紀のアイルランド。バイキングの襲来にそなえ、ケルズ修道院を囲む塀を作る大規模な工事が続く中、バイキングに襲われたスコットランドのアイオナ島から、高名な修道士エイダンが、一冊の「聖なる書」を携え逃れて来る。その本には隠された知恵と力が秘められていた。本を完成させるためブレンダンは、インクの原料である、ある植物の実を探しに、危険を冒して、不思議な生き物が隠れ住む魔法の森へ出かける。森でオオカミの妖精アシュリンの助けを得てブレンダンは、無事に実を持ち帰るが、バイキングの襲来がケルズにも迫っていた。ブレンダンは本の力によって、迫りくる闇を打ち砕き、世界に光を取り戻すことができるのか?[2]
キャスト
| 役名 | 原語版声優[3] | 日本語吹替[3] |
|---|---|---|
| ブレンダン | エヴァン・マクガイア | 斎藤楓子[4] |
| ケルアッハ院長 | ブレンダン・グリーソン | 市橋尚史[5][6] |
| アシュリン | クリステン・ムーニー | 丸塚香奈[4][7] |
| エイダン | ミック・ラリー | 菊池康弘[8][6] |
| タン | リアム・ヒューリカン | 遠藤広之[9][4] |
| 島人 | ||
| アシュア | ポール・ティラック | 山下大毅[10] |
| スクエア | ポール・ヤング | 岩瀬遼平[11] |
| 村人女① | 中村菜穂[4] | |
| 少女② | ||
| 村人女② | 泉水みちる[4] | |
| 少年③ | ||
| 少女① | 大川里菜[4] | |
| 少年① | 藤井詩絵里[4] | |
| 子供 | ||
| 少年② | 葛西ことえ[4] | |
| 母親 | ||
| 羊飼い | 栗山拓也[4] | |
| ブラザー | ||
| 修道院 | 山田祐也[4] | |
| 聖コルンバ |
着想元

この映画は、アイルランドのダブリンにある新約聖書の4 つの福音書を含む、ラテン語の装飾写本である「ケルズの書」の起源の物語に基づいている。また、ケルト神話の要素も織り交ぜられている[12]。例えば、キリスト教以前のアイルランドの神であるクロム・クルアハが登場することや[13]、ブレンダンが遭遇した森の精霊アシュリンによる、預言者の夢やビジョンのような詩の表現が含まれる。ブレンダンとクロム・クルアハの形而上学的な戦いや、『ベーオウルフ』におけるグレンデルの母親との水中での遭遇との類似点など、より広い神話上の類似点についてもコメントされている[14]。
この映画は、監督のトム・ムーアと何人かの友人が、リチャード・ウィリアムズ(アニメーター)の『泥棒と靴屋』、ディズニーの『ムーラン』、グスタフ・クリムトの絵画、ジョン・バウアーのイラスト、そして宮崎駿の作品に触発され、1999年に制作を開始した。それらの映画で用いられるような、文化の伝統芸術に基づくビジュアルの表現を採用している。彼らはスタジオジブリの映画に寄せながら、アイルランドの芸術を用いた作品を作ろうと決めた[15]。トム・ムーアは、視覚的なスタイルはケルトと中世の芸術に触発されたものであり、「フラットで、統一されていない遠近法とたくさんの色」を用いたと説明した。クリーンアップの段階でも、「より太い輪郭線でステンドグラスの効果を出す」ことが計画された[16]。
賞
- 受賞
- 2008年:Directors Finders Award at the Directors Finders Series(アイルランド)
- 2009年:第19回アヌシー国際アニメーション映画祭 観客賞
- 2009年:第63回エジンバラ国際映画祭 観客賞
- 2009年:第4回2Dor非2Dアニメーションフェスティバル(シアトル) (en) ロイ・E・ディズニー賞
- 2009年:第13回ソウル国際漫画・アニメーションフェスティバル 長編グランプリ (ko) [17]
- 2009年:第9回ケチケメート・アニメーション映画フェスティバル(ハンガリー)ケチケメート市賞 (en) [18]
- 2010年:第7回アイルランド映画テレビアカデミー賞 最優秀アニメーション賞 (en) [19]
- 2010年:第8回英国アニメーション賞 最優秀ヨーロッパ長編アニメーション映画賞[20][21]
- ノミネート
- 2009年:第19回アヌシー国際アニメーション映画祭長編部門グランプリ
- 2009年:第22回ヨーロッパ映画賞長編アニメーション賞 (en)
- 2009年:第37回アニー賞長編アニメ賞
- 2010年:第82回アカデミー賞長編アニメーション賞