ヘンタイ・プリズン

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ヘンタイ・プリズン』は、2022年1月28日にQruppoより発売された18禁アドベンチャーゲーム[1][注釈 1]。略称は『ヘンプリ[2]

今作では性行為および性的要素を連想させる全ての行為を厳しく制限された孤島の監獄が舞台であり、前作『抜きゲーみたいな島に住んでる貧乳はどうすりゃいいですか?』(通称:ぬきたし)の舞台だった青藍島とは正反対のディストピアが描かれている。

理不尽ないじめ、暴力といった(性的でない)刺激の強い要素もあり、色鮮やかで明るく楽しげな雰囲気だった過去作と異なり、全体的に陰鬱な雰囲気を醸し出している。

共通ルート

映像外部リンク
OPムービー - YouTube
東京に住んでいた主人公湊柊一郎は服という存在が許せず、全裸になることでしか自分を表現できなかった。彼は何度も露出を繰り返した末に逮捕され、更生不能として、懲役10年の判決を下されて孤島の監獄チューリップ・プリズンへと収監される[3][4]
ある日、彼は更生プログラムの一環として、他の囚人たちの少女――紅林ノア波多江妙花千咲都とともにアダルトゲームを制作することになった[1][5]。ところが、謎の人物によって制作チームが乗っ取られてしまい、彼らは反撃に出る[1]

千咲都ルート

ゲーム制作チームが解散したものの、柊一郎はゲームを作る夢をあきらめていなかった。彼が懲罰房に収容されていた時に千咲都が執筆したシナリオを見せてもらうも、元のプロットからかけ離れた陰鬱な内容となっていた[1]。千咲都が現実の苦さや友人のいない孤独を味わっている分ハッピーエンドが書けないとこぼしたところ、柊一郎は彼女の最初の友人となる。

妙花ルート

柊一郎は妙花を襲った犯人として他の囚人たちから嫌がらせを受ける[1]。襲ったことは事実ではないとはいえ、周囲にそう思われたことで妙花はやくざとしての面目をつぶされたと柊一郎に告げ、落とし前をつけるためと称して彼の陰茎をかけた賭博での勝負を言い渡す[1]

ノアルート

監獄の中でのゲーム制作ができないと知った主人公は、脱獄を画策する[1]。ノアが看守長のソフィーヤを避けていることに気づいたことがきっかけで、彼は二人の共通点を見出す[1]
そして、ノアがソフィーヤの妹であり、姉妹で脱獄を画策していたことが判明する[1]

登場人物

主要人物

湊 柊一郎(みなと しゅういちろう)
- なし
『ヘンプリ』の主人公。二つ名は「全裸マン」[3][4]
全裸になる事は芸術で自己表現であると考えている。
千咲都(ちさと)
声 - 相模恋[6]
『ヘンプリ』のメインヒロインの1人。炭鉱で発破係を務めている少女。罪状も収容されている場所も不明。
吃音で滅多に口を開こうとせず、常に人目につかないように隠れて生活している。
プリズンが発行している新聞の読者投稿欄でポエムを発表しており、大きな人気を誇る。
紅林 ノア(くればやし ノア)
声 - 文月弌
『ヘンプリ』のメインヒロインの1人。主人公と一緒に収監された『わいせつ房』の少女。二つ名は「ドローンガール」。
孤高な性格。主人公とは利害が一致した時のみ共闘関係になる。
波多江 妙花(はたえ たえか)
声:桜舞じゅりあ
『ヘンプリ』のメインヒロインの1人。任侠団体「波多江組」の組長を務める少女。『重大犯罪房』に収監されており、看守と囚人の橋渡し役である”顔役”を務める。
何事も筋を通すことに重きを置いており、立場に関係なく常に正しい方の肩を持つ。このため、主人公とは言い分が正しかった時のみ協力関係になる。

チューリップ・プリズン

職員

ソフィーヤ・シコレンコ(Sofia Shikolenko)
声 - 白砂菓夏海[7]
「わいせつ房」の看守長[7]。規律に厳しく、融通が利かない[7]。愛称は「ソフりん」[7]
我妻 樹里亜(あがつま じゅりあ)
声 - みたかりん[8]
「性犯罪房」の看守長[1]。夕顔に唯一拮抗可能な存在。宗教による矯正をモットーとしており、聖職者のような雰囲気を持つ一方、おかしな言動をとることもある[7]
夕顔 葉月(ゆうがお はづき)
声 - 蒼井まどか[7]
「重大犯罪房」の看守長で、プリズン内での立場も高い[7]。「女王蜂」とあだ名されるほどのサディストであり、囚人と看守両方から恐れられている[7]
山岸 姫瑠(やまぎし ひめる)
声 - 夏樹柑菜[7]
「わいせつ房」の看守。勤勉で、常に卑語を研究している[7]

受刑者

花丸(はなまる)
声 - 天知遥[3]
穏やかな雰囲気の女囚[3]。年齢は柊一郎の印象では20代前半から中盤くらい[9]
プリズンで柊一郎が最初に打ち解けた、珍しく優しい女性[3][9]
小沢 翔也(おざわ しょうや)
声 - トク[3]
性犯罪房の囚人[3][9]
投獄されてすぐの柊一郎とノアを標的にし、様々な嫌がらせをおこなう[3][9]

舞台設定

本作の舞台となる「チューリップ・プリズン」は、複雑な海流に囲まれた孤島にある監獄であり、更生不能と判断された性犯罪者が収容される[7]

一切の自慰行為が禁じられており、性的興奮を覚えるだけでも懲罰対象となる。とりわけオナニーによる射精には厳しく、それを確かめる名目として「陰部摩擦」という検査が行われる[7]

それぞれの房の特徴は以下の通り。

わいせつ房
主人公の柊一郎が収監された房[7]
性犯罪房
他者に危害を加えた者が収監される房で、収容対象者が多い分、発言権が強い[7]。また、暴力団関係者やチンピラも多い[7]
重大犯罪房
放火や殺人を犯した者が収容される房で、プリズン内での立場は高い[7]
懲罰房
プリズンの規則を破った者が反省のために収容される房[7]
更正不能房
一切更正・矯正の余地なしとみなされたものが収容される房[7]

開発

キャスティング

サブキャラクターである樹里亜役にはQruppo側の指名でみたかりんが起用された[8]。みたかはお姉さん系キャラの演技経験が少なく、なぜ自分でも指名されたのかわからなかった[8]。その後、過去に年長のシスターを演じた際にクライアントから好評を受け、お姉さんキャラへの興味からサンプルボイスをホームページに載せたところ、Qruppoの関係者がそれを聞いて指名に至ったことが判明した[8]

このオファーはみたかにとってよろこばしいものだったが、今まで演じる機会が少なかったタイプのキャラクターであることに加え、セリフが多く、しかもサイコパスということもあって、キャラづくりの段階から苦労した。キャラづくりに際しては、まずシナリオ全編に目を通して自身の中でイメージを構成した[注釈 2][8]。また、サイコパスという設定に関してはまず定義をしらべ、インターネット上の映像を調べるかたちで追求した[8]

収録に際してはすべての感情を注ぎ込む必要があり、その翌日には布団から出られなくなったとみたかは『BugBug』2026年4月号に掲載されたインタビューの中で明かしており、それでもQruppoが演者の個性を尊重し、明確な指示を与えてくれた分、そこに向かっていけばちゃんと成立したと述懐している[8]

主題歌

  • OP 「ILLEXECUTION
    • 歌 - 冬乃桜
    • 作詞 - えびかれー伯爵・知代
    • 作曲 - えびかれー伯爵
    • Mix - 神灼爺
  • ED「Peces
    • 歌 - hana
    • 作詞 - えびかれー伯爵・知代
    • 作曲 - えびかれー伯爵
    • Mix - 神灼爺
  • 2nd ED「I can't be a superstar
    • 歌 - You-Re:
    • 作詞 - えびかれー伯爵・知代・くりーむぱい太郎
    • 作曲 - えびかれー伯爵
    • Mix - 神灼爺

反響

千咲都役の相模恋は、感情の起伏の乏しい役を苦手としていたものの、本作への出演がきっかけで、同様の役のオファーが来るようになった[6]

評価

脚注

外部リンク

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