ペトラは静かに対峙する
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ミシェル・ガスタンビデ
クララ・ロケット
ホセ・マリア・モラレス
アントニオ・チャバリアス
ジェローム・ドプフェール
カトリン・ポルス
ミケル・イェルシン
エヴァ・ヤコブセン
| ペトラは静かに対峙する | |
|---|---|
| Petra | |
| 監督 | ハイメ・ロサレス |
| 脚本 |
ハイメ・ロサレス ミシェル・ガスタンビデ クララ・ロケット |
| 製作 |
バルバラ・ディエス ホセ・マリア・モラレス アントニオ・チャバリアス ジェローム・ドプフェール カトリン・ポルス ミケル・イェルシン エヴァ・ヤコブセン |
| 出演者 |
バルバラ・レニー アレックス・ブレンデミュール ジョアン・ボテイ マリサ・パレデス |
| 音楽 | クリスティアン・エイドネス・アナスン |
| 撮影 | エレーヌ・ルヴァール |
| 編集 | ルシア・カサル |
| 製作会社 |
Fresdeval Films Wanda Visión S.A. Oberón Cinematográfica Balthazar Productions Snowglobe Films |
| 配給 |
|
| 公開 |
|
| 上映時間 | 107分 |
| 製作国 |
|
| 言語 |
スペイン語 カタルーニャ語 |
| 興行収入 |
|
『ペトラは静かに対峙する』(ペトラはしずかにたいじする、Petra)は2018年のスペイン・フランス・デンマークのミステリ映画。 ハイメ・ロサレス監督の長編6作目の作品で、出演はバルバラ・レニーとアレックス・ブレンデミュールなど。 カタルーニャの乾いた大地を舞台に、画家ペトラの父親探しから起きる悲劇の連鎖と徐々に明らかになる家族の秘密を描き[2]、「現代のギリシャ悲劇」とも評されている[3]。
2018年5月に開催された第71回カンヌ国際映画祭の監督週間で初上映された[4]。
第2章 ペトラ ジャウメの世界に出会う
全7章から構成されるが、順番を入れ替えており、各章のタイトルがその章で起きる重大な出来事を予告するものとなっている[3]。
カタルーニャ在住の著名な彫刻家ジャウメの屋敷に若い女性画家のペトラがジャウメとの作品制作のためにやってくる。 しかし彼女の本当の目的はジャウメが実の父親かどうかを確かめることだった。 ジャウメの妻マリサや息子のルカス、家政婦のテレサなど、ジャウメの周囲の人々と親しくなる中で、ペトラはジャウメが冷酷な暴君であることを知る。 一方、ペトラが腹違いの妹とは思いもしないルカスはペトラに惹かれていくが、それをペトラはやんわりと拒む。
第3章 テレサの自殺
ある日、ルカスはテレサの夫フアンホから無職の息子パウをジャウメの助手にして欲しいと頼まれる。 ルカスはその話をジャウメにするが、ジャウメは母親であるテレサが直接頼むべきと言う。 こうしてジャウメに呼び出される形となったテレサはジャウメの望むままに抱かれる。 ジャウメはテレサを抱いたことを夫フアンホには黙っていると約束するが、息子のパウには話すと言う。 自分のために母親が身体を売ったと知ればパウの目も覚めるだろうとジャウメは言い放つ。 思い悩んだテレサは岸壁から身を投げて自殺する。 テレサの自殺の原因を知ったルカスは家族のもとを去る。
第1章 ペトラの母親の病と死
マドリードの病院にペトラの母フリアは入院していた。 父親を知らずに育ったペトラは余命わずかの母から父親について聞きたいと思っているが切り出せずにいる。 そこで母の妹である叔母が助け舟を出すものの完全に拒まれ、仕方なくペトラが直接訊ねるが、これもまた拒まれ、結局、何も聞き出せないままフリアは亡くなる。 どうしても父親について知りたいペトラは、叔母が知る母の古い友人をツテに調べることになる。
第4章 ジャウメ ペトラに父親ではないと告げる
ジャウメはペトラの絵を「自己セラピーのための絵に過ぎない」と酷評する。 傷ついたペトラはジャウメに自分の父親かどうかを確かめるために来たことを告白する。 しかし、ジャウメはフリアに初めて会った時には既にペトラが生まれていたので自分は父親ではないと告げる。
ペトラはルカスに電話をかける。
第6章 ジャウメの嘘と その結末
歴史のある古い小さな村ブイトラゴで、夫婦となったペトラとルカスは娘フリアと3人で幸せに暮らしていた。 ペトラは画家をやめて保育士として働いている。 そこにジャウメが現れ、ペトラが自分の娘であることを告げる。 さらにジャウメは、ペトラの父親ではないと嘘をついておきながら、今になって真実を話したのはルカスの幸せを邪魔するためだとルカスに告げる。 ルカスはジャウメを撃ち殺そうとするができず、絶望の末に自殺する。
第5章 ペトラとルカスの愛の始まり
ルカスと異母兄妹ではないと知ったペトラはルカスと再会し、以前ルカスを拒んだ理由を話す。 これをきっかけに2人は交際するようになる。 そして、絵をやめて田舎で新しい生活を始めたいとのペトラの提案で2人は結婚を決める。
第7章 ペトラと娘フリアの新生活
ルカスの死から数年が経ち、娘フリアと2人で暮らしていたペトラのもとにマリサが訪ねてくる。 孫娘に会いたいというマリサの願いを頑なに拒むペトラにマリサはこれまで隠してきた秘密と罪を告白する。 実はルカスはジャウメの子ではなく、行きずりの関係の末に産んだ子だったのである。 ペトラは動揺する。
一方、ジャウメは自分の助手となったパウを気に入り、本格的に弟子として育てようと考え始めていた。 ところがある日、ジャウメと2人で山に入ったパウは全くためらうことなくジャウメを銃殺する。
ペトラはフリアを連れて、カタルーニャの屋敷を訪れ、マリサにフリアを会わせる。
キャスト
- ペトラ: バルバラ・レニー - 画家。
- ジャウメ: ジョアン・ボテイ - 著名な彫刻家。資産家。
- マリサ: マリサ・パレデス - ジャウメの妻。
- ルカス: アレックス・ブレンデミュール - ジャウメとマリサの息子。写真家。
- フリア: ペトラ・マルティネス - ペトラの母。
- テレサ: カルメ・プラ - 家政婦。
- パウ: オリオル・プラ - テレサの息子。ルカスの友人。
- フアンホ: チェマ・デル・バルコ - テレサの夫。パウの父。
製作
本作のテーマについてロサレス監督は「観る者それぞれが自分でテーマを定義する」としつつ、自らが主題を要約するなら「本作は探求と贖罪についての映画である」とインタビューで述べている[5]。また、同じインタビューにおいて、ステディカムによる静かなカメラワークで役者たちのいない場所を映すシーンには、この世界とそれを超越したものの両面性、情緒的なものの見方であると同時に、表面的で、登場人物の運命には介入しない、天使による観察がイメージされており、映画全体がそのようなものの見方に貫かれているとしている[5]。
本作で77歳にして演技デビューした[6]ジョアン・ボテイは化学・農業学のエンジニアで、本作のロケ地となったカタルーニャ地方エンポルダの広大な土地の所有者として、コルク生産、狩猟、観光、ハイキングを行うなど、自然と社会へユニークなアプローチを行なっており、また生物の多種多様性についての著書も出版している[7]。