バレルアルデヒド

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バレルアルデヒド (valeraldehyde) はアルデヒドの一種の有機化合物で、構造的にペンタンの誘導体にあたる。IUPAC名ペンタナール (pentanal)。その他の名称として、吉草酸アルデヒド、アミルアルデヒド (amyl aldehyde)、ブチルホルマール (butyl formal)、バレラール (valeral) がある。

概要 物質名, 識別情報 ...
バレルアルデヒド[1][2]
Structural formula of pentanal
Ball-and-stick model of the pentanal molecule
物質名
識別情報
3D model (JSmol)
ChEBI
ChemSpider
DrugBank
ECHA InfoCard 100.003.442 ウィキデータを編集
UNII
国連/北米番号 2058
CompTox Dashboard (EPA)
性質
C5H10O
モル質量 86.134 g·mol−1
外観 無色の液体
匂い 刺激臭
密度 0.8095 at 20 °C
融点 −60 °C (−76 °F; 213 K)
沸点 102–103 °C (216–217 °F; 375–376 K)
14 g/L (20 °C)
蒸気圧 0.35 kPa (20 °C)[3]
粘度 0.6 mPa·s (20 °C)
危険性
GHS表示:
可燃性急性毒性(低毒性)
NFPA 704(ファイア・ダイアモンド)
NFPA 704 four-colored diamondHealth 3: Short exposure could cause serious temporary or residual injury. E.g. chlorine gasFlammability 3: Liquids and solids that can be ignited under almost all ambient temperature conditions. Flash point between 23 and 38 °C (73 and 100 °F). E.g. gasolineInstability 0: Normally stable, even under fire exposure conditions, and is not reactive with water. E.g. liquid nitrogenSpecial hazards (white): no code
3
3
0
引火点 12 °C (54 °F; 285 K)[3]
220 °C (428 °F; 493 K)
致死量または濃度 (LD, LC)
3200 mg/kg (oral, rat)
4860 mg/kg (dermal, rabbit)
14.3 ppm (rat, 4h)
NIOSH(米国の健康曝露限度):
PEL
無し[3]
REL
TWA 50 ppm (175 mg/m3)[3]
IDLH
N.D.[3]
安全データシート (SDS) Fisher Scientific
関連する物質
関連するアルデヒド ブチルアルデヒド
ヘキサナール
特記無き場合、データは標準状態 (25 °C [77 °F], 100 kPa) におけるものである。
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ほとんどの有機化合物と任意の割合で混ざり合う。可燃性で、引火点は 12 ℃、自己発火点は 222 ℃ である。貯蔵中に爆発性の過酸化物が生成するおそれがある。甘酸っぱい焦げた刺激臭を持ち、特定悪臭物質のひとつだが、果物や酒の香り成分でもあり、食品添加物香料)として利用されている。

有害性については、大量に摂取すると急性毒性を発揮するという情報がある一方で、反復投与毒性はないとする試験結果もある。蓄積性、発ガン性はないとみられる。 ラットLD50(経口)は 5.66 mL/kg、許容濃度は時間加重平均 50 ppmである[4]。食品薬品安全センターの実験による無毒性量 (NOAEL) は300 mg/kg-体重/日 と見積もられている。BOD/TOD比が0.6以上と生分解性が高いことから、環境への残留性は低いとされる。

異性体

イソバレルアルデヒド

バレルアルデヒドの構造異性体として、イソバレルアルデヒド (isovaleraldehyde) があり、イソ吉草酸アルデヒド、3-メチルブタナール (3-methylbutanal)、3-メチルブチルアルデヒド (3-methylbutyraldehyde) の別名を持つ。

性質はノルマル体に類似し、特定悪臭物質のひとつだが、果物や酒の香り成分でもあり、食品添加物(香料)として利用されている点も共通する。

引火点は −5 から 0℃、自己発火点は 210〜240℃ である。化学合成用途で利用されている。ラットLD50(経口)は 5,600 mg/kg[5]。食品薬品安全センターの実験による無毒性量 (NOAEL) は 100 mg/kg-体重/日 と見積もられている。

細胞呼吸において、酸化還元酵素の 3-メチルブタナール還元酵素 (EC1.1.1.265) による、イソアミルアルコールとの酸化還元反応がある。

2-メチルブタナール

(R)-(−)-2-メチルブタナールの構造式

さらにメチル基の位置が異なる、不斉炭素を持つ2-メチルブタナール (2-methylbutanal)、別名 2-メチルブチルアルデヒド (2-methylbutyraldehyde) も存在する。

性質は光学異性体による差があり、臭気については (R)-(–) 体の閾値は、(S)-(+) 体の10倍である。香料や化学合成用途で利用されている。沸点 94 ℃、引火点 9 ℃。ラットLD50(経口)は 6400 mg/kg[6]

出典

関連項目

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