ホオアカクチビ

From Wikipedia, the free encyclopedia

ホオアカクチビ(学名:Lethrinus rubrioperculatus)は、フエフキダイ科に分類される魚類の一種。インド太平洋に分布し、岩礁礫地に生息する。全長は大きくても50cmほどで、吻は短い。鰓蓋上方の赤い模様が特徴である。

1978年に魚類学者佐藤寅夫によって記載され、タイプ産地は沖縄であった[4]フエフキダイ属単型のフエフキダイ亜科の下に置く見解もある。『Fishes of the World』第5版ではフエフキダイ科に亜科を認めず、従来のスズキ目からタイ目に分類している[5]

種小名は「赤い鰓蓋」を意味し、鰓蓋の赤い斑点を指している[6]。spotcheek emperor、red-eared emperor、red-ears、red-edged emperor、scarlet-cheek emperor、spot cheek emperorといった英名がある。

形態

背鰭は10棘と9軟条から、臀鰭は3棘と8軟条から成る。体長は体高の3-3.4倍。胸鰭基部の内側に鱗は無い。体色は緑褐色から褐色で、小さな黒斑が不規則に散らばる。唇は赤く、鰓蓋上縁に赤色の斑点がある。鰭は淡い赤色である[7]

分布と生息地

東アフリカから北は南日本台湾まで、東はマルキーズ諸島まで、南はニューカレドニア[8][9]オーストラリア北部まで、インド太平洋に広く分布する[1]。日本では主に琉球諸島で見られ、南日本太平洋岸での散発的な記録もある[10]。水深198m以浅の砂地礫地岩礁に生息する[7]

生態

尾叉長20cmで性成熟する。5歳で成長が停止し、寿命は10年を超える。繁殖期は八重山諸島で4-8月、沖縄本島で4-12月[10]。ニューカレドニアでは10-2月にかけて生殖腺が成長し、繁殖のピークは12月である。甲殻類、魚類、棘皮動物軟体動物を捕食する[7]

寄生虫

多くの寄生虫宿主となっており、ニューカレドニアでの調査では20種の寄生虫が発見された[11]。鰓に寄生する単生類には、オウギエラムシ科Calydiscoides euzeti[12]ヨツメイカリ科Lethrinitrema[13]、数種のハダムシ科が知られる[11]。その他にも鰓にはウオジラミ科Caligus lethrinicola[14]ヒトガタムシ科Sagum vespertilio といったカイアシ類ウミクワガタ科の幼虫も寄生する[11]。消化管には鉤頭動物条虫[11]クチビルセンチュウ科クチビルセンチュウ属[15]AcanthocolpidaeStephanostomum aaravi を含む様々な二生亜綱[16]HemiuridaeLecithochirium sp. と Tubulovesicula angusticaudaPseudoplagioporus interruptus を含む4種のOpecoelidae が寄生する[11]。腹腔内には OtobothriidaeOtobothrium parvum触手頭条虫科Nybelinia goreensis といった条虫の幼虫が寄生する[11]

人との関わり

出典

関連項目

Related Articles

Wikiwand AI