ボヤールの入場行進曲

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ボヤールの入場行進曲』(ボヤールのにゅうじょうこうしんきょく、ノルウェー語: Bojarenes inntogsmarsj: Einzugsmarsch der Bojaren)は、ヨハン・ハルヴォルセンが1893年に作曲した管弦楽曲。邦題は他に『ボヤールの行進曲[1]、『ロシア貴族の入場行進曲[2]などの表記がある。演奏時間は4 - 5分。

ヨハン・ハルヴォルセン(1892年ヘルシンキで撮影)。

1893年の夏、ハルヴォルセンはベルゲン劇場の指揮者に就任したが、その少し前、ブカレストの音楽・演劇学校(現在のブカレスト国立音楽大学)から教職に就くことを打診されている。最終的にこの話はハルヴォルセンの辞退により流れたが、これを機に彼はブカレストに興味を持ち、百科事典を読んで同地の歴史を調べた。そして、ルーマニアのボヤールのブカレストへの入植過程に創作意欲を刺激され、本作の作曲に取り掛かった。スケッチ中に友人で同僚でもあるエドヴァルド・グリーグの訪問を受けるが、本作の原稿を見つけたグリーグは、注意深く読むと「これは本当に素晴らしい!」と叫んだといわれる[3]。ハルヴォルセンは一気に曲を仕上げ[4]、翌日、ベルゲン劇場で付随音楽として本作を披露している[3]

2年後の1895年、交響楽団用に編曲された版が出版され、広く演奏されるようになり、ハルヴォルセンの作品のうち最も有名で人気のあるものとなっている。他にもグリーグによるピアノ独奏用編曲(1895年)をはじめ、吹奏楽版、室内楽版など数多くの編曲が存在する。

『ボヤールの入場行進曲』は、ノルウェーでは1950年1月開始のノルウェー放送協会の週刊ラジオ番組「Ønskekonserten」(英語で「Listeners' choice」の意)でテーマ音楽として使用され親しまれている[5]。また、ヨハン・アウグスト・ストリンドベリの戯曲「死の舞踏英語版」(1901年)では、エドガー大尉がアリスにピアノでこの曲を弾くように強いる場面で使用されている[注 1]

編成

構成

低音弦楽器がリズムを刻む中、クラリネットで主題が奏される。この主題は東洋的な彩りを加えながら次第に楽器を増やして進行し強奏に至る。スネアドラムが響いた後、トゥッティで曲の第1部を締め括り、間を置かずそのまま中間部に入る。中間部は金管楽器に登場するファンファーレ風の楽想を中心に進行するが、この楽想は曲冒頭の主題を変形したもの。中間部の締め括りは第1部のそれと同じ形をとる。第3部は第1部をほぼ忠実に再現して終わる。

脚注

参考文献

外部リンク

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