ボルンの規則
量子系について物理量の測定をしたとき、ある値が得られる確率を与える法則
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離散固有値の場合
縮退が無い場合
規格化された状態ベクトル(または波動関数)で表される系において、エルミート演算子で表される物理量(オブザーバブル)を測定した場合を考える。ただしの固有値は離散的である、つまりは離散スペクトル を持つとする。また規格化された固有ベクトルをとする。
このときボルンの規則は以下のように書ける。
- 測定値はの固有値のいずれかに限られる。
- とすると、測定値が得られる確率はである。
ここでは「の固有値に属する固有空間への射影演算子」と呼ばれる。 複素数は「測定値が得られる確率振幅」または「物理量表示の波動関数」と呼ばれる。
縮退がある場合
固有値に個の固有ベクトルが対応しているとき「固有値に重の縮退がある」という。このとき固有値の射影演算子を
とすると、縮退がない場合と同じボルンの規則を使って、測定値が得られる確率を計算することができる。縮退が無い場合はある固有値に属する固有空間は1次元となるが、縮退がある場合は多次元となる。
連続固有値の場合
の固有値の全体が連続ならば、スペクトル定理よりある射影値測度、スペクトル測度が存在する。この場合、
- 可測集合での測定値の確率はで与えられる。
もし位置空間の構造を持たない1粒子波動関数が与えられた場合、時刻で位置を測定したときの確率密度関数はで与えられる。