ボルン近似

From Wikipedia, the free encyclopedia

ボルン近似: Born approximation)とは、量子力学散乱理論における散乱振幅遷移確率振幅を、相互作用を表すパラメータについてべき級数展開して、最初の少数項のみをとる近似方法である。マックス・ボルンにちなんで命名された。

この近似は通常高エネルギー散乱に対して用いられるが、低エネルギー散乱でも散乱ポテンシャルが小さいときには有効である。

運動量pで、外向き(+)または内向き()の境界条件をみたす散乱状態リップマン‐シュウィンガー方程式は以下のように表せる。

ここで自由粒子グリーン関数は正の無限小量、Vは散乱ポテンシャル、は自由粒子の状態ベクトルで、入射波とも呼ばれる。

ボルン近似によって、この方程式は以下のようになる。

この式は、右辺が未知のに依存しないので容易に解ける。

歪曲波ボルン近似(DWBA)

参考文献

関連項目

Related Articles

Wikiwand AI