ポンプ座デルタ星

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見かけの等級 (mv)5.56[1]
(5.585 / 9.654)[2]
赤経 (RA, α) 10h 29m 35.3788231536s[3]
赤緯 (Dec, δ)−30° 36 25.434381816[3]
ポンプ座δ
δ Antliae
星座 ポンプ座
見かけの等級 (mv) 5.56[1]
(5.585 / 9.654)[2]
位置
元期:J2000.0
赤経 (RA, α)  10h 29m 35.3788231536s[3]
赤緯 (Dec, δ) −30° 36 25.434381816[3]
視線速度 (Rv) 14.0 km/s[3]
固有運動 (μ) 赤経: -29.598 ミリ秒/[3]
赤緯: 1.704 ミリ秒/年[3]
年周視差 (π) 7.0076 ± 0.2204ミリ秒[3]
(誤差3.1%)
距離 470 ± 10 光年[注 1]
(143 ± 4 パーセク[注 1]
絶対等級 (MV) -0.37[4]
ポンプ座δ星の位置(赤丸)
物理的性質
質量 A: 3.2 - 3.3 M[2]
B: 1.22 - 1.31 M[2]
表面重力 (logg) A: 4.13 cgs[2]
自転速度 A: 23 km/s[5]
B: 29 km/s[5]
スペクトル分類 B9.5 V + F9 Ve[6]
光度 A: 166 L[2]
B: 2.6 L[2]
有効温度 (Teff) A: 11,200 K[2]
B: 5,890 K[2]
色指数 (B-V) -0.04[1]
色指数 (U-B) -0.18[1]
年齢 A: 2.1 - 2.2×108[2]
B: 1.4 - 1.8×107[2]
他のカタログでの名称
CD-29 8383, HD 90972, HIP 51376, HR 4118, NSV 4876, SAO 201442[3]
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ポンプ座δ(ポンプざデルタせい、δ Antliae、δ Ant)は、ポンプ座連星である[1]見かけの合成等級は5.56と、十分に暗い夜空であれば肉眼でみることができる[1]年周視差に基づいて太陽系からの距離を計算すると、およそ470光年である[3][注 1]

ポンプ座δ星は、ウィリアム・ハーシェルの頃から二重星として知られている[7]。見かけの等級が5.58のA星と、南西に11離れた見かけの等級9.65のB星からなり、この2つの恒星は物理的に結びついた真の連星である可能性が高い[8]。ポンプ座δ星が真の連星で、伴星が主星と同じ距離にあるのだとすれば、実際の連星間距離はおよそ1600 auである[9]

特徴

ポンプ座δ星の主星はB型主系列星で、スペクトル型がB9.5 Vと分類される[6]光度太陽のおよそ166倍で、表面の有効温度は約11200 Kと見積もられる[2]輝星星表には主星が分光連星であると記載され、実際にスペクトルの吸収線は二重にみえることがわかっている[1][5]

伴星はスペクトル型がF9 Veと分類され、添え字は輝線星であることをあらわすが、これはカルシウムK線が輝線としてみえることによる[8]。光度は太陽のおよそ2.6倍、表面の有効温度は約5890 Kで、質量太陽の1.25倍くらいと見積もられる[2][9]。伴星はポストTタウリ型星の候補とされるが、恒星の理論によってはもう少し進化が進んだゼロ歳主系列星ともみなされる[6][4]

変光

ポンプ座δ星は、19世紀の終わりにスタンリー・ウィリアムズ英語版によって、変光星の可能性ありと報告されたが、これは追認されておらず、変光星総合カタログでも新しい変光星候補のままである[10][11]

一方伴星の方は、伴星だけを狙った測光観測の結果、周期およそ3.3振幅が0.02等級くらいの光度変化が確認された[9]。主星の影響が大きく、当初は十分な精度が出なかったため、変光星の可能性ありという位置づけだったが、2011年に発表された第80次変光星名目録で確定した変光星となり、ポンプ座BZ星という変光星名が与えられ、変光星の分類としては、星雲を伴わないおうし座T型星(IT)とされた[9][12][11]

年齢

ポンプ座δ星の年齢は2億年前後と見積もられる一方で、ポンプ座BZ星の年齢は2000万年以下とされ、大きく食い違っている[2]。ポンプ座δ星が分光連星で、単独の恒星としては光度を大きく見積もりすぎているとしても、この差は容易に埋まらず、ポンプ座δ星とBZ星が本当に連星かどうか、疑問符がつけられている[2]

脚注

関連項目

外部リンク

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