当初、加害者は脱法ドラッグのバスソルト(英語版)を摂取していたと報道された[2]。バスソルトはメフェドロン(英語版)[注釈 1]が主成分であり、米国では急速に流行したためアメリカ国立衛生研究所が注意喚起を行ったという[4]。
だが、バスソルトが原因だとする説は後に否定された。事件から約1カ月後の6月27日にマイアミ・デイドの検死官が公開した検査結果ではマリファナが検出されたのみであり、バスソルトや他のストリートドラッグ、アルコール、処方薬、ドラッグに使用される混ぜ物は検出されなかった[5][注釈 2]。
この事について、薬物規制に対する反対運動の活動家であり、雑誌『リーズン(英語版)』の編集長であるジェイコブ・サラム(英語版)は、フォーブスの誌上において「この時には既に1人の警官の憶測だけを根拠に『加害者はドラッグの摂取により犯行に及んだ』とする報道が広まっていた」「この事件が『Shoddy Drug Journalism』とし、つまりドラッグが事件の原因だという誤報に対する教訓になった」との主張を展開した[3]。
しかし検出されたマリファナもドラッグであり、事件の起きたフロリダ州マイアミでは医療用大麻は合法だが嗜好用大麻は違法である。加害者にはマリファナに関連する4回の逮捕歴があった。加害者は普段は礼儀正しい普通の人で周囲の評判もよかったが、マリファナをやめたくてもやめられない精神的依存を起こしており、落ち込みや「もう生きたくない」と友人に漏らすなどもしていた[6]。マリファナの使用は、短期的には妄想や幻覚などの精神病の状態を生じさせ、長期的には統合失調症、うつ病、自殺、認知機能低下、暴力行為などのリスクを上昇させることが示されている[7][8]。