マクスウェルの関係式 From Wikipedia, the free encyclopedia 熱力学古典的カルノー熱機関(英語版) 分野 熱力学 統計力学 熱化学 平衡熱力学 / 非平衡熱力学 熱力学の法則 第零法則 第一法則 第二法則 第三法則 系 状態(英語版) 状態方程式 理想気体 実在気体 物質の状態 平衡 検査体積 過程(英語版) 定圧過程 定積過程 等温過程 断熱過程 等エントロピー過程 等エンタルピー過程(英語版) 準静的過程 ポリトロープ過程(英語版) 可逆性 不可逆性 内部可逆性(英語版) サイクル 熱機関 熱ポンプ(英語版) 熱効率 系の特性注: 斜体は共役変数(英語版)を示す。 特性線図(英語版) 示量性と示強性 状態の関数 温度 / エントロピー 圧力 / 体積(英語版) 化学ポテンシャル / 粒子数(英語版) 蒸気乾き度(英語版) 対臨界特性(英語版) 過程関数(英語版) 仕事 熱 材料特性(英語版) 比熱容量 c = {\displaystyle c=} T {\displaystyle T} ∂ S {\displaystyle \partial S} N {\displaystyle N} ∂ T {\displaystyle \partial T} 圧縮率 β = − {\displaystyle \beta =-} 1 {\displaystyle 1} ∂ V {\displaystyle \partial V} V {\displaystyle V} ∂ p {\displaystyle \partial p} 熱膨張 α = {\displaystyle \alpha =} 1 {\displaystyle 1} ∂ V {\displaystyle \partial V} V {\displaystyle V} ∂ T {\displaystyle \partial T} 方程式(英語版) カルノーの定理 クラウジウスの定理 基本関係式(英語版) 理想気体の状態方程式 マクスウェルの関係式 オンサーガーの相反定理 ブリッジマンの方程式(英語版) 熱力学ポテンシャル 自由エネルギー 自由エントロピー(英語版) 内部エネルギー U ( S , V ) {\displaystyle U(S,V)} エンタルピー H ( S , p ) = U + p V {\displaystyle H(S,p)=U+pV} ヘルムホルツの自由エネルギー A ( T , V ) = U − T S {\displaystyle A(T,V)=U-TS} ギブズの自由エネルギー G ( T , p ) = H − T S {\displaystyle G(T,p)=H-TS} 歴史文化 歴史 一般(英語版) 熱(英語版) エントロピー(英語版) 気体の法則 永久機関(英語版) 哲学(英語版) エントロピーと時間(英語版) エントロピーと生命(英語版) ブラウン・ラチェット マクスウェルの悪魔 熱力学的死のパラドックス(英語版) ロシュミットのパラドックス シナジェティクス(英語版) 理論 カロリック説 熱の理論(英語版) Vis viva(英語版) 熱の仕事当量 動力 重要文献 摩擦により発生する熱の源に関する実験的探求(英語版) 不均一な物質系の平衡に就いて 熱の動力についての考察(英語版) 年表 熱力学 熱機関(英語版) 芸術教育 マクスウェルの熱力学的表面(英語版) エネルギー拡散としてのエントロピー(英語版) 科学者 ベルヌーイ ボルツマン カルノー クラペイロン クラウジウス カラテオドリ デュエム ギブズ フォン・ヘルムホルツ ジュール マクスウェル フォン・マイヤー オンサーガー ランキン スミートン シュタール トンプソン トムソン ファン・デル・ワールス ウォーターストン 表話編歴 マクスウェルの関係式(マクスウェルのかんけいしき、英: Maxwell relations)とは、熱力学における温度、圧力、エントロピー、体積という4つの状態量の間に成り立つ関係式[1]。ジェームズ・クラーク・マクスウェルによって導出された。これらの関係式によって、測定が困難なエントロピーの変化量を、圧力、温度、体積の変化という、測定がより簡単な量で置き換えることができる[2] 。 ヤコビアン Summarize Timeline Fact Check 化学ポテンシャルを無視するものとして、次の4つの関係式が成立する。 これをマクスウェルの関係式と呼ぶ。 ( ∂ T ∂ V ) S = − ( ∂ P ∂ S ) V {\displaystyle \left({\frac {\partial T}{\partial V}}\right)_{S}=-\left({\frac {\partial P}{\partial S}}\right)_{V}} ( ∂ T ∂ P ) S = ( ∂ V ∂ S ) P {\displaystyle \left({\frac {\partial T}{\partial P}}\right)_{S}=\left({\frac {\partial V}{\partial S}}\right)_{P}} ( ∂ S ∂ V ) T = ( ∂ P ∂ T ) V {\displaystyle \left({\frac {\partial S}{\partial V}}\right)_{T}=\left({\frac {\partial P}{\partial T}}\right)_{V}} ( ∂ S ∂ P ) T = − ( ∂ V ∂ T ) P {\displaystyle \left({\frac {\partial S}{\partial P}}\right)_{T}=-\left({\frac {\partial V}{\partial T}}\right)_{P}} ここで、P :圧力、V :体積、T :温度、S :エントロピーである。 ヤコビアンを用いると、これら4式をまとめて ∂ ( T , S ) ∂ ( P , V ) = 1 {\displaystyle {\frac {\partial (T,S)}{\partial (P,V)}}=1} と表すことができる[3]。 導出 マクスウェルの関係式は、内部エネルギー U、ヘルムホルツエネルギー F、ギブズエネルギー G、エンタルピー H の4つの熱力学ポテンシャルにおいて、2階偏導関数が連続で偏微分の順序が交換できるとすれば導かれる。実際、内部エネルギーに対する偏微分 ∂ ∂ V ( ∂ U ∂ S ) = ∂ ∂ S ( ∂ U ∂ V ) {\displaystyle {\frac {\partial }{\partial V}}\left({\frac {\partial U}{\partial S}}\right)={\frac {\partial }{\partial S}}\left({\frac {\partial U}{\partial V}}\right)} において、関係式 ( ∂ U ∂ S ) V = T , ( ∂ U ∂ V ) S = − P {\displaystyle \left({\frac {\partial U}{\partial S}}\right)_{V}=T,\quad \left({\frac {\partial U}{\partial V}}\right)_{S}=-P} に注意すれば、第一式を得る。他の三つの導出についても同様である。 脚注 ↑ P. A. Atkins; J. de Paula 著、千原秀昭、中村亘男 訳『物理化学(上)』(8版)東京化学同人、2009年、105–106頁。ISBN 9784807906956。 ↑ 和達三樹; 十河清; 出口哲生『ゼロからの熱力学と統計力学』岩波書店、2005年、77頁。ISBN 4-00-006700-1。 ↑ 夏目雄平『やさしい化学物理』朝倉書店、2010年、46頁。ISBN 978-4-254-14083-5。 関連項目 熱力学 Related Articles