マロ塚古墳
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出土品
小札鋲留眉庇付冑
頸甲
横矧板鋲留短甲
古墳からの出土品は次の通り[3]。
古墳時代中期の甲冑は、前半では革綴式、後半では鋲留式であるが、本古墳出土の甲冑は全て後者にあたる[3]。
冑は、眉庇付冑・衝角付冑が並存する。眉庇付冑は鋲留技術の導入と連動して創出された新式の冑であるが、表面の地板幅、裏面の地板重ね・鉄板成形、錣の点で相違しており、異なる系統の冑に位置づけられる。頸甲は、革綴式と鋲留式が並存し、形態もそれぞれ異なる。短甲は、帯金と地板に大きな差がなく、鋲と鋲の間が離れており、帯金式甲冑の中でも後出の時期になる。縁には鉄包覆輪を施す。冑・頸甲が3セット存在するのに対して短甲は1点のみであり、残り2点が別に存在する可能性がある。鉄鏃は、いずれも長頸鏃である。刃部と基部の間が長大化する一方、装飾性を意識した逆刺を有しており、儀仗性が指摘される[3]。
文化財
重要文化財(国指定)
- 肥後マロ塚古墳出土品(考古資料) - 内訳は以下。大学共同利用機関法人人間文化研究機構所有、国立歴史民俗博物館保管。1981年(昭和56年)6月9日指定[2]。
- 鉄眉庇付冑 2頭
- 鉄衝角付冑 1頭
- 鉄短甲 1領
- 鉄頸甲 3領
関連施設
脚注
参考文献
(記事執筆に使用した文献)
- 杉井健「マロ塚古墳出現の背景(第4部 考察)」『国立歴史民俗博物館研究報告』第173巻、国立歴史民俗博物館、2012年3月、541-562頁、doi:10.15024/00002019、ISSN 0286-7400、NAID 120005748965。