ミナミハコフグ
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| ミナミハコフグ | ||||||||||||||||||||||||
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| 保全状況評価[1] | ||||||||||||||||||||||||
| LEAST CONCERN (IUCN Red List Ver.3.1 (2001)) | ||||||||||||||||||||||||
| 分類 | ||||||||||||||||||||||||
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| 学名 | ||||||||||||||||||||||||
| Ostracion cubicum Linnaeus, 1758 | ||||||||||||||||||||||||
| シノニム | ||||||||||||||||||||||||
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| 英名 | ||||||||||||||||||||||||
| Yellow boxfish |
ミナミハコフグ(学名:Ostracion cubicum)は、ハコフグ科に分類される魚類の一種[2]。太平洋、インド洋、南東大西洋の岩礁に生息する。2011年以降は地中海で時折確認されており、スエズ運河経由で流入したと考えられる[3]。観賞魚として人気の種である。直方体の体型、明るい黄色の体と黒の斑点、有毒な粘液を分泌することが特徴である[4][5]。
カール・フォン・リンネによって1758年に『自然の体系』第10版の中で記載され、タイプ産地はインドとされた[6]。リンネは O. cubicum と O. tuberculatum という2つの学名を使用した。リンネは詳細な説明を記さなかったため、これらの学名が異なる種を分類しているかどうかは不明であった。アルベルト・ギュンターは、2つを区別することは困難であるため、これらは1つの種であると結論付けた。彼は O. cubicum を有効な学名とし、O. tuberculatum をシノニムとした[4]。ハコフグ属のタイプ種である[7]。
属名は「小さな箱」という意味で、タイプ種である本種の体型を示している。種小名は「立方体」を意味し、箱のような形に由来する[8]。
形態
背鰭は8-9軟条から、臀鰭は9軟条、尾鰭は10軟条から成る。幼魚は明るい黄色の体に黒い斑点が入るが、成長に伴って斑点は減少し、体色もくすんだ色へと変化していく[9]。体長は最大45cmに達する。体は箱型で、頭と体は硬い甲羅で覆われる。口、鼻孔、鰓孔、肛門、尾柄、鰭のための開口部がある。甲羅の構造によって渦を作り出すことで遊泳の際の安定化に役立ち、水流が激しい状態でも進路を保つことが出来ると考えられていた[10]。しかし、甲羅は安定性にほとんど影響を与えないことが判明した。実際には甲羅は抗力を増大させ、体を不安定にしていた。代わりに尾鰭が舵として機能し、安定性を高めていることが明らかになった。その硬い甲羅にもかかわらず、力強く素早い泳ぎが可能である。長時間安定して泳ぐことが可能であり、複雑な岩礁でも機動することができる。背鰭、臀鰭、胸鰭の動きを組み合わせている。背鰭と臀鰭の動きによって、非常に素早く泳ぐことができる。胸鰭は推進力を与え、8の字を描くように動く。低速で泳ぐ際には、胸鰭と臀鰭を動かす。より速く泳ぐ際には、背鰭と尾鰭を動かす[11]。尾柄の近くにはキール(隆起)があり、横揺れに対して体の安定性を高める役割がある[12]。胸鰭と臀鰭の動きによって、急旋回することも可能である[10]。
近縁種との識別
ハコフグとはよく似ているが、ハコフグは骨板に1つずつ大きな斑点があるのに対し、ミナミハコフグは小さな白い斑点の周りに黒い斑点がある。ミナミハコフグは頭部と尾鰭に黒点があり、ハコフグには黒点が無い事でも見分けられると言われるが、体色変異があるため、絶対的な指標とはならない[13]。クロハコフグは体色がより暗く、白い斑点があることで見分けられる[4]。しかし体色変異個体も存在する。形態的にはクロハコフグの方が吻部が突出することでも見分けられる[13]。
分布と生息地

インド太平洋に広く分布し、紅海や東アフリカから南アフリカ、東はハワイ、北は日本、南はニュージーランド北部まで広がる[1]。日本では主に和歌山県以南の太平洋岸、南西諸島で見られ、幼魚は死滅回遊魚としてさらに北方でも見られる[13][14]。オーストラリアでは西オーストラリア州からニューサウスウェールズ州まで見られ、珊瑚海やクリスマス島、ココス諸島、ティモール海、タスマン海からも知られている[15]。地中海東部でも記録されており、おそらくスエズ運河を経由してきたものと思われる[16]。水深1-75mの沿岸および沖合のサンゴ礁や、平坦な海底で見られる[1]。サンゴ礁の水路や割れ目を移動できるように適応している[11]。