Yamada,Sayaka、山田,小夜歌「【論文】 バレエとメディア -英国ミュージックホールにおける「英仏協商」-」『早稲田オペラ/音楽劇研究 = Waseda Opera and Music Theatre Studies』第3巻、早稲田大学オペラ/音楽劇研究所、2022年3月31日、1-16頁。「ミュージックホールとは、19世紀半ばのロンドンに生まれた、酒や軽い食事をとりながら歌や踊りを中心とする演し物が楽しめる、ワーキングクラス向けの娯楽施設とされる(8)。1885 年
前後から一部のミュージックホールでは演し物の多様化が一層進み、それらは一般にヴァラエティ劇場と呼称されるようになる。アルハンブラ劇場も ‘variety theatre’ や ‘theatre of variety’を名乗り、歌や奇術など従来のミュージックホールの演し物に加えて、抜粋したオペラやオペレッタ、器楽演奏、寸劇、映画など様々なジャンルの演目を上演した。開場初期からバレエを上演していたアルハンブラ劇場では、1884年以降、バレエを2~3作品取り入れたプログラムが通例となっていった。当時、ミュージックホールでは劇場法により物語のある作品の上演が実質禁じられていたため、バレエ作品も筋書の無いディヴェルティスマンや小作品が主だったが、実際には筋書のある作品も複数上演されている。」