ライムライト (映画)

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ライムライト
Limelight
ポスター(1952)
監督 チャールズ・チャップリン
脚本 チャールズ・チャップリン
製作 チャールズ・チャップリン
出演者 チャールズ・チャップリン
クレア・ブルーム
ナイジェル・ブルース
バスター・キートン
シドニー・アール・チャップリン
ウィーラー・ドライデン
ノーマン・ロイド
音楽 チャールズ・チャップリン
ラリー・ラッセル英語版(編曲)[1]
レイ・ラッシュ英語版(編曲)[1]
主題歌テリーのテーマ(エタナリー)
撮影 カール・ストラス
編集 ジョー・インゲ
製作会社 Celebrated Productions
配給 アメリカ合衆国の旗 ユナイテッド・アーティスツ
日本の旗 松竹
公開 イギリスの旗 1952年10月16日
アメリカ合衆国の旗 1952年10月23日
日本の旗 1953年2月12日
上映時間 137分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $900,000[2]
興行収入 $7,000,000(米国外)[3]
配給収入 日本の旗 1億540万円[4]
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クレア・ブルーム(左)とチャールズ・チャップリン(宣材写真)

ライムライト』(Limelight)は、1952年アメリカ合衆国コメディドラマ映画チャールズ・チャップリン監督・製作・脚本・主演[5]。上映時間137分[6]

チャップリンが長編映画で初めて素顔を出した作品で、同時にアメリカでの最後の作品となった[注 1]

タイトルのライムライトとは電球が普及する以前に舞台照明に用いられた照明器具で、名声の代名詞でもある[7]

サイレント時代よりチャップリンと共に高い人気を誇ったバスター・キートンとも、本作で初めて共演している[8](後述の「キートンとの共演」を参照)。

日本では1953年に初公開[9]1973年にリバイバル上映された際のキャッチコピーは「美しきバレリーナに よせる心を秘めて 舞台に散った道化の恋… 名優の至芸と 愛の名曲でうたい上げる 感動のチャップリン・シンフォニー」[10]

イギリス一と言われた道化師のカルヴェロ。中年を過ぎてから、お酒を呑む日々を送っていた。

ある日カルヴェロは、テリーという美しいバレエの踊り子を助けた。テリーは姉が娼婦となって自分のレッスン代を払ってくれていたことを知ってから足がマヒしてしまった。すっかり失望して生きる気力を無くしていた彼女をカルヴェロは献身的に介抱し、もう一度バレエを踊らせる。

再び踊りはじめたテリーはダンサーの職を得、作曲家のネヴィルにも気に入られ新作バレエの第一ダンサーに抜擢される。一方のカルヴェロはカムバックに失敗し、逆にテリーに励まされる始末だった。

テリーに惚れ込んだネヴィルは彼女に愛を告白する。しかし彼女の想いはカルヴェロにあった。テリーはカルヴェロに結婚しようと言い出す。カルヴェロは年齢差や自らの境遇とテリーの順風満帆の現在を比べ、結婚話をばかげていると一蹴してしまう。カルヴェロは彼女の元を離れ辻音楽師へと落ちぶれてゆく。

カルヴェロと別れた後のテリーはヨーロッパ各地での興業でも絶賛される。その一方で第一次世界大戦が始まりネヴィルは出征してゆく。ロンドンに帰ったネヴィルはテリーを口説くが、彼女はまだカルヴェロのことが忘れられない。

ある日街角で偶然カルヴェロに再会したテリーは、もう一度彼を舞台に立たせるように手筈を調える。 再起の舞台で熱演するカルヴェロに観客は惜しみない拍手を送る。カルヴェロは熱演のあまり、予定よりも勢いよく舞台から転落。そのまま袖に運ばれる。転落した時に起こした心臓発作で残り僅かな時間を、鮮やかなライムライトの脚光を浴びて踊るテリーの姿を見ながら、カルヴェロは息を引取るのだった。

メインスタッフ

キャスト

エドナ・パーヴァイアンスがバレエシーンの観客役でエキストラ出演しているという説があるが[14][15]、2007年12月時点では撮影日誌などを調べた結果確認はできていない[16]

製作

チャップリンは本作の執筆に2年以上を費やした。まず物語を長編小説の形で書いた(『フットライト』と題されたこの小説は、2015年に出版された[17][12]

物語の舞台となるヴィクトリア朝のロンドンの通りのセットを、パラマウントの敷地のセットを改造して造った[12]。撮影は55日間で完了した[12]

キートンとの共演

本作は(1922年の1巻の宣伝映画"Seeing Stars"[18]を除けば)、上述のとおりチャップリンとキートンが初めて共演した映画である。

キートンの出演は、当時、キートンが経済的に困窮していることを伝え聞いたチャップリンが、何らかの助けになればと起用したと言われている[要出典](キートンの回想によると、チャップリンはキートンが元気を無くしているものとばかり思っていたのに、案に相違して元気そうだったので驚いたようだった、という[19])。

なお、「チャップリンがキートンの出演場面を大幅にカットした」との話があるが、それはまったく事実ではなく、キートンに注目をさせたかった彼のビジネスパートナーのレイモンド・ロウハウアーが語ったこととされている[20]。チャップリンはキートンのシーンの幾つかもカットしたが、彼自身のシーンもまたカットした[20][注 2]

1956年にキートンは『マーサ・レイ・ショー』に出演し、そこでチャップリンとのシーンをマーサ・レイと共に再演した[注 3]。このシーンには『ライムライト』には無かったいくつかのギャグが追加された[20][注 4]

バレエ

劇中のバレエ「Death of Columbine」は、チャップリンがバレエ『ジゼル』の第2幕をベースに構想した[21]

音楽

  • テリーのテーマ』 - チャップリンが作曲しレイモンド・ラッシュ英語版ラリー・ラッセル英語版が編曲した楽曲。ジェフ・パーソンズとジョン・ターナーが歌詞を付けた「エターナリー」として人気があり、頻繁にカバーされる曲となった[注 5]
  • Spring Song』 - チャップリン作詞・作曲。劇中でカルヴェロが歌う[22]
  • Sardine Song』 - チャップリン作詞・作曲。劇中でカルヴェロが歌う[23]
  • Death of Columbine』 - チャップリン作曲。劇中バレエの音楽[24]

受賞歴

初公開から20年後の1972年に初めてロサンゼルスで公開され、1973年3月に開催された第45回アカデミー賞において劇映画作曲賞を受賞している[25]

評価

ランキング

  • 「映画史上最高の作品ベストテン」(英国映画協会『Sight&Sound』誌発表)※10年毎に選出
    • 1962年 「映画批評家が選ぶベストテン」第26位[26]

その他、個人のランキングでは、ホセ・ルイス・ゲリンが好きな映画の第3位に挙げている[27]

以下は日本でのランキング

  • 1953年 第27回「キネマ旬報ベストテン・外国映画」(キネマ旬報発表)第2位[28]

文部省選定

日本語吹替

俳優 日本語吹替
TBS BD
チャールズ・チャップリン高橋昌也羽佐間道夫
クレア・ブルーム紀比呂子田中敦子
バスター・キートン益田喜頓田原アルノ
シドニー・チャップリン西沢利明小林親弘
ナイジェル・ブルース塩見竜介宝亀克寿
ノーマン・ロイド国坂伸田原アルノ
マージョリー・ベネット高橋和枝片岡富枝
ウィーラー・ドライデン大久保正信やまむらいさと
  • TBS版吹き替え - 初回放送1977年1月3日 21:02 - 23:45『月曜ロードショー』本編ノーカット(2016年発売の『チャップリン Blu-ray BOX』に収録[30]
  • BD版吹き替え - 2016年発売の『チャップリン Blu-ray BOX』にTBS版と共に収録[30]

なおブルーレイに収録されているTBS版吹き替えは一般の募集からラスト10分以降がカットされている不完全な状態のものしか見つからなかったため、キートンとチャップリンがコントを行うシーン以降は字幕で対応する仕様となっている。

舞台

2015年

2015年シアタークリエにて、この映画を原作とした音楽劇『ライムライト』が上演された。演出は荻田浩一、上演台本は大野裕之が担当。主演は石丸幹二[31]

キャスト

2019年

2019年4月にシアタークリエにて石丸幹二がカルヴェロ役、実咲凜音がテリー役で再演された[32]

2024年

2024年8月3日からシアタークリエ他にて上演[33]。初演、再演に続いて、石丸幹二が出演する[33]。演出は荻田浩一、音楽・編曲は荻野清子[33]

キャスト

『ライムライト』を題材とする作品

  • Chaplin & Keaton on the Set of Limelight - マウンテンビューのthe Pear Theatreで上演された演劇。映画『ライムライト』の舞台裏におけるチャップリンとキートンを描いた[34][35]

脚注

参考文献

関連項目

外部リンク

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