ムーア人による報告
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| 著者 | レイラ・ララミ |
|---|---|
| 国 | アメリカ合衆国 |
| 言語 | 英語 |
| ジャンル | 小説 |
| 出版社 | パンテオン・ブックス |
| 出版日 | 2014年9月9日 |
| 出版形式 | 印刷本 (ハードカバー および ペーパーバック) |
| ページ数 | 336 ページ (ハードカバー版) |
| ISBN | 978-0307911667 (ハードカバー版) |
『ムーア人による報告』(ムーアじんによるほうこく、The Moor's Account)は、レイラ・ララミの小説。2015年にピューリッツァー賞フィクション部門の最終候補となった[1][2]。
『ムーア人による報告』は、ナルバエス遠征隊で生き残り、カベサ・デ・バカに同行した、モロッコ人奴隷エステバニコの架空の回想録である。彼はアメリカ大陸を探検した最初のアフリカ人として有名だが、前半生についてはカベサ・デ・バカの年代記に「4人目の生存者はエステバニコという、アゼンムール出身のアラブ系黒人」とある他は知られていない[3]。
物語は、新世界を発見しようとしたスペイン人の主人アンドレス・ドランテスに仕える、ムスタファ・イブン・ムハンマド・イブン・アブドゥッサラーム・アル=ザモリによって一人称で語られる。探検隊は現在のタンパ湾付近のフロリダに上陸した。指揮官パンフィロ・デ・ナルバエスの元、一行は船を置き金鉱を探しに内陸へ進んだ。北へ向かった一行は、原住民の抵抗に遭い、怪我や飢餓に苦しみ、互いに反目しあった。1年後にはたった4人しか残らなかった。それは探検隊会計カベサ・デ・バカ、若い貴族アロンソ・デル・カスティーリョ、隊長の1人アンドレス・ドランテス、そして彼のモロッコ人奴隷ムスタファで、他の3人のスペイン人からはエステバニコあるいはエステバンと呼ばれていた。彼ら4人の生存者は共に西方へ向かい、大陸を横断して原住民と共に暮らし、旅の途中で信仰療法士として自らを変革していった。数年後、彼らはスペイン人奴隷商人に発見され、メキシコシティに連れていかれ、旅路について質問された。ただし小説では奴隷だけが体験を語った[4]。
形式
『ムーア人による報告』は、16世紀のアラビア語旅行記の形式をとっている。歴史的に信頼できる印象を与えるため、また現代の読者が近寄りがたい小説になるのを避け、ララミは16世紀の言葉で現在も使われている言葉を用いている。彼女は短縮形をさけており、なぜならそれは現代的すぎるからである[5]。
語り手はアラビア語話者で、典型的なアラビア語の文が使われている。従って、語り手は叙述にアラビア語定型句のバスマラを、時間の経過についてはヒジュラ歴を、寸法はアラビア単位を、地名はアラビア名を用いている。小説の会話部分に引用符は無く、それは16世紀のアラビア語写本を踏襲しているからである[6]。
小説の前半で、『ムーア人による報告』は2つの部分が交互に現れる。ナルバエス遠征隊のいくつかの記録と、ムスタファによる新世界に着くまでの彼の人生である。
受賞と推薦
- 2015年 ピューリッツァー賞フィクション部門最終候補[7]
- 2015年 ブッカー賞ロングリスト[8]
- 2015年 アメリカン・ブック・アワード受賞[9]
- 2015年 アラブ系アメリカ人図書賞受賞[10]
- 2015年 ハーストン/ライト・レガシー賞 受賞[11]
- 2014年 アメリカ歴史小説ランガム賞ディレクター賞[12]
- 2014年 『ウォール・ストリート・ジャーナル』ベストブックス[13]
- 2014年 NPR ベストブックス[14]
- 2014年 ニューヨーク・タイムズ・今年注目の本[15]
- 2014年 カーカス・レビュー ベストフィクションブックス[16]