レイラ・ララミ

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レイラ・ララミ(Laila Lalami、1968年2月24日[1]- )は、モロッコ系アメリカ人英語版小説家、エッセイスト、教授である。モロッコで学位を取得後、イギリスで特別研究員の奨学金を受け、そこで言語学の修士号を取得した。

1992年にララミはアメリカ合衆国に渡り、南カリフォルニア大学で言語学の博士号を取得した。彼女は1996年から著作活動を始めた。最初の連作小説は2005年に出版された。2015年に、エステバニコを題材にした小説『ムーア人による報告』(2014年)で、彼女はピューリッツァー賞 フィクション部門の最終候補になり、批評家から高い評価を受け、ほかのいくつもの賞を受賞した。

ララミはモロッコラバトで、労働者階級の家庭に生まれた。彼女は家ではモロッコ・アラビア語を話し、小学校で標準的アラビア語とフランス語を習った[2]。ララミによると、子どもの頃彼女が読んだ全ての児童書はフランス語で書かれていて、彼女はフランス語で物語を書き始めた。

「登場人物の名前、住まい、住んでいる町、生活は、私のものとは完全に違っていました」と彼女は説明し、「それでも、私はいつもそれに接していましたので、だんだん馴染みが深いものになってきました。これらのイメージは私の想像の世界に入り込み、それらが異国からきたものだとは思わなかったほどです」と続けた。[3]

両親は二人とも様々なジャンルの読書家だったので、彼女がものを書くのを励ましたが、作家以外の専門教育を受ける必要を考えていた、と彼女は述べた[3]

ララミはラバトのムハンマド5世大学英語版で英文学の学位を取得した。1990年に彼女はブリティッシュ・カウンシルから英国留学の奨学金を受け、ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン言語学の修士号を取得した。卒業後、彼女はモロッコに帰国し、短期間ジャーナリストとコメンテーターとして働いた[3]

1992年、彼女はカリフォルニア州ロサンゼルスに渡り、南カリフォルニア大学で学んで言語学の博士号を取得した。彼女が言語学分野を選んだのは、言語研究とその分析までも学ぶためだった。彼女の経験と学習は、モロッコでのフランス語とアラビア語の使用を考えるきっかけとなった。彼女はパレスチナ系アメリカ人のエドワード・サイードの著作に影響を受けるようになった。彼女は、二つの言語を使っていた彼女と家族、そして上流階級のモロッコ人により、コードスイッチングを意識するようになった。英語で専門的に執筆活動することで、別の視野が開けたと彼女は述べている[3]

著作活動

ララミは1996年に英語でフィクションとノンフィクションを書き始めた[4]。彼女の文芸批評、文化評論そしてオピニオン記事は、ボストン・グローブ紙、ボストン・レビュー英語版誌、ロサンゼルス・タイムズ紙、ネイション誌、ニューヨーク・タイムズ紙、ワシントン・ポスト紙、ニュースサイトのデイリー・ビーストなど、様々なメディアに掲載されている。2016年、彼女はネイション誌のコラムニストと[5]、ロサンゼルス・タイムズ紙の書評家に選ばれた[6]

彼女の最初の著作、小説あるいは短篇集と称される『希望と危険な追跡英語版』は2005年に出版された。これは、ジブラルタル海峡を救命ボートで横断しようとした4人のモロッコ移民の話で、ボートは沖で転覆する。この本は独特な物語構造をしている。最初の話は主人公たちが横断をしているところで、次は4人の運命的な旅路以前の話、そして最後は、4人の物語が先に進み、読者は4人の運命を知るのだった[7]。『希望と危険な追跡』は高い評価を受けた。ワシントン・ポスト紙ではキャロリン・シー英語版が、「爽快で美しい短篇小説」と評した[8]ニューヨーク・レビュー・オブ・ブックス英語版誌ではパンカジ・ミシュラ英語版が、「ララミは、海外移住者特有の自己満足でなく、また見下すような郷愁もなく母国について書いている」と評した[9]

ララミの第二作、小説『秘密の息子』(2009年)は、カサブランカのスラムを舞台にした成長物語である。ユセフ・エル・メッキという名前の若い学生は、高校の教師で何年も前に死んだと思っていた彼の父親が、ビジネスマンとして街の反対側で生きているのを知る。しかしユセフの父親との芽生えつつある関係と、運命の突然の変化は、街の社会的政治的不安により脅かされる。小説は世界で広がりつつある分断政治イデオロギーの中での、アイデンティティと階級をテーマにしている[10]。『秘密の息子』は女性小説賞の最終候補になった[11]

ムーア人による報告』は、ララミの第三作で、2014年9月にパンテオン・ブックス英語版から出版された。この小説はエステバニコの視点で語られるが、彼はモロッコの奴隷で、1527年に不運なナルバエス遠征隊英語版に参加し、1536年にメキシコシティにたどり着いた4人の生存者の一人として記録されている。彼はアメリカにやってきた最初の黒人として、後に探検隊を率いた[12]。『ムーア人による報告』は、アメリカン・ブック・アワード[13]ハーストン/ライト・レガシー賞英語版[14]を受賞し、ピューリッツァー賞 フィクション部門の最終候補になった[15]

2019年、ララミは次の小説『別のアメリカ人英語版』を出版した。この本は、カリフォルニアの小さな町で起きたひき逃げ事件によるモロッコ人移民の不審死から始まり、彼と関係のあった9人の別々の人物の視点で語られる[16]。『別のアメリカ人』は全米図書賞小説部門英語版の最終候補になったほか[17]カークス賞英語版を受賞した[18]

ララミの次の本、『Conditional Citizens: On Belonging in America』は、アメリカ人のアイデンティティと公民権をテーマにしたエッセイ集である。2020年9月にパンテオン・ブックスから出版された[19]

ララミはオレゴン・リテラリー・アーツ、フルブライト・プログラム、そしてグッゲンハイム・フェローの奨学金を授与されている[20]。2009年には世界経済フォーラムのヤング・グローバル・リーダーに選出された[21]

彼女はカリフォルニア大学リバーサイド校の文章作法学の著名な教授であり[22]ハーバード大学ラドクリフ・フェローである[23]

評価

『希望と危険な追跡』に対して

『ムーア人による報告』に対して

『別のアメリカ人』に対して

その他の栄誉

書誌

脚注

外部リンク

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