モロッコ空軍

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創設 1956年
軍種 空軍
上級部隊 モロッコ軍
モロッコ空軍
Royal Moroccan Air Force
モロッコ空軍のラウンデル
創設 1956年
国籍 モロッコ
軍種 空軍
上級部隊 モロッコ軍
戦歴 砂戦争英語版
第四次中東戦争
西サハラ戦争英語版
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モロッコ空軍英語: Royal Moroccan Air Force)は、モロッコ空軍組織[1]

有力な戦闘力を有しており、70機の戦闘機のほか、空中給油機や電子情報収集機なども保有している[1][2]。総兵員数は、2024年時点で13,000名[2]

1960年代にはソビエト連邦からも戦闘機や輸送機を入手していたが、現在の装備は西側製がほとんどで、アメリカ製とフランス製が大半を占める[2][3]

歴史

1956年のモロッコ独立と同年に、小規模な航空隊として創設された[3]

1963年にアルジェリアとの間に勃発した砂戦争英語版に参加[1]

1964年に正式に空軍として独立[3]

1973年には第四次中東戦争に参戦し、F-5戦闘機でイスラエル空軍ミラージュIII戦闘機を撃墜する戦果を挙げた[1]

1972年、空軍のパイロット6名が戦闘機4機を使い、当時のモロッコ国王ハッサン2世の搭乗機(ボーイング727)を攻撃するという暗殺未遂事件を起こした[4]。「国王機パイロットと反乱パイロットの腕の差」によってハッサン2世は難を逃れ、首謀者とみられる当時の国防大臣は発覚後に自殺している[4]。国王機パイロットであったMohammed Kabbejは、その後モロッコ空軍の監察官(他国でいう空軍参謀総長に相当)に就任し、空軍の改革に取り組んだ[3]

1975年から1991年にかけてサハラ・アラブ民主共和国との間に勃発した西サハラ戦争英語版では対地攻撃に従事したが、ポリサリオ戦線側の対空攻撃によりF-5戦闘機が撃墜され、パイロットが捕虜になっている(モロッコ軍はSA-6地対空ミサイルによるものと主張)[1][5]

2011年、ゲルミン近郊でC-130H輸送機が墜落し、搭乗者80名全員が死亡した(モロッコ空軍ロッキードC-130墜落事故[6]

2015年、イエメンフーシ派に対するサウジアラビア主導の空爆作戦に参加[3]。この際、フーシ派はモロッコ空軍のF-16を撃墜したと主張している[3]

航空基地

  • ラバト・サレ(Rabat-Salé)作戦基地[3]
  • メクネス(Meknès)作戦基地[3]
  • ケニトラ(Kenitra)作戦基地[3]
  • シーディ・スリマネ(Sidi Slimane)作戦基地[3]
  • ベン・ゲリル(Ben Guerir)作戦基地[7]
  • マラケシュ(Marrakech)訓練基地[3]

保有装備

現役

機種名 画像 バージョン 運用数 備考
戦闘機
F-5 タイガー[2] F-5E/F[2] 22[2] E型19機[2]
F型3機[2]
ミラージュF1[2] ミラージュF1CH/EH[2] 25[2] CH型15機[2]
EH型10機[2]

一部の機体は、能力向上型のMF2000仕様に改修されている[1]

F-16 ファイティングファルコン[2] F-16C/D[2] 23[2] C型15機[2]
D型8機[2]

2008年に24機のブロック52を発注した[8]。F-16Vへの改修を予定中[9][10]。また、25機のF-16ブロック72の導入をアメリカと合意している[10]

電子戦機
EC-130 ハーキュリーズ[2] EC-130H[2] 1[2] ELINT[2]
ファルコン20[2] 2[2] ELINT機[2]
空中給油機
KC-130 ハーキュリーズ[2] KC-130H[2] 2[2]
輸送機
C-27J スパルタン[2] 4[2]
C-130 ハーキュリーズ[2] C-130H[2] 13[2]
ビーチクラフト キングエア[2] ビーチ100[2]
ビーチ200/200C[2]
ビーチ300[2]
ビーチ350[2]
12[2] 100型4機[2]
200型2機[2]
200C型1機[2]
300型2機[2]
350型3機[2]
CN235[2] 5[2]
Do28[2] 2[2]
ボーイング737[2] 737BBJ[2] 1[2]
ファルコン20[2] 2[2]
ファルコン50[2] 1[2] 要人輸送用[2]
ガルフストリームIII[2] 1[2] 要人輸送用[2]
ガルフストリームV[2] ガルフストリームV-SP[2] 1[2]
ガルフストリームG550[2] 2[2]
練習機
アルファジェット[2] アルファジェットE[1] 19[2]
AS-202 Bravo[2] 12[2]
CAP-10[2] 2[2]
T-6 テキサンII[2] T-6C[2] 24[2]
T-34[2] T-34C ターボメンター[2] 9[2]
T-37 トゥウィート[2] T-37B[2] 14[2]
回転翼機
H135[2] H135M[2] 6[2]
SA342 ガゼル[2] SA342L[2] 19[2] 7機がHOT対戦車ミサイル搭載型、12機が機関砲搭載型[2]
CH-47 チヌーク[2] CH-47D[2] 10[2]
SA330 ピューマ[2] 24[2]
ベル205[2] AB205A[2] 24[2]
ベル206[2] AB206[2] 5+[2]
ベル212[2] AB212[2] 3[2]
ベル429[2] 4[2]
無人航空機
翼竜[2] 翼竜II[2] 3 - 4[11] 翼竜Iとする資料もある[11]アラブ首長国連邦から供与された[11]
バイラクタルTB2[2] 13[11]
MQ-1[11] MQ-1A プレデター[11] 4[11]
MQ-9[11] MQ-9B シーガーディアン[11] 4[11]
ヘロン[2] 3[11]
EADS Harfang[11] 3[11] フランスの退役機を購入[11]
ヘルメス900[2] 4[11]
WanderB[11]
ThunderB[11]
IAI ハロップ[11]
兵装
AIM-9[2] AIM-9J[2]
AIM-9X[2]
R550 マジック[2]
MICA[2] MICA-IR[2]
MICA-RF[2]
AIM-120 AMRAAM[2] AIM-120C7[2]
AASM[2]
AGM-65 マーベリック[2] AGM-65B[2]
AGM-65D[2]
AGM-65G[2]
HOT[2]
AGM-84 ハープーン[12] AGM-84L[12]
AGM-88 HARM[2] AGM-88B[2]
ペイブウェイII[2]
JDAM[2] GBU-54 LJDAM[2]
GBU-31 JDAM[2]

予定

  • H225M - SA330の後継となる捜索救難ヘリとして、2025年に10機を発注[13]

退役

その他

脚注

関連項目

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