モーゼ幻想曲
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パガニーニはヴァイオリンと管弦楽のための作品を数多く作曲したが、死後に楽譜が売却・散逸したため、ヴァイオリンのパートが欠落(あるいは紛失)しているものや、管弦楽のパートが欠落しているものもある(「ヴァイオリン協奏曲第6番」など)。このモーゼ幻想曲は、1819年頃に作曲され、前年の1818年に初演されたロッシーニのオペラ「エジプトのモーゼ」に触発されて書かれたといわれているが、詳しい動機は不明である(主題のアリアは1819年の改訂版で挿入された)。パガニーニの死後、1855年に出版されている。
曲はハ短調からハ長調に転じ、ハーモニクスも登場する序奏の後に、ハ長調の主題(Alla marcia、原曲では第3幕で登場する)が提示され、3回変奏された後にコーダで締めくくられる。演奏時間は約6分。ホ長調でも演奏される。
作品は演奏されることが少なく、知名度も低いが、時折ピアノ編曲版により演奏されることもある。