ヤジディ教徒の虐殺

From Wikipedia, the free encyclopedia

ヤジディ教徒の虐殺(ヤジディきょうとのぎゃくさつ)は、2014年ISILによって行われたイラク北部(主にシンジャール地方)に住むクルド系住民のうちヤズィーディーの教徒に対して行われた一連の虐殺行為[10][11][12]。2千‐5千人がISILによって行われた「強制改宗キャンペーン」[13][14]の中で殺害され、数千人が捕虜、奴隷として連行された。また、2015年までに50万人以上が故郷を追われ難民となった[15][16]。虐殺は、クルディスタン自治政府の軍事組織であるペシュメルガの撤退後に始まった。

概要 ヤジディ教徒の虐殺, 場所 ...
ヤジディ教徒の虐殺
イラクでの戦い (2013–2017)
上:国際救済委員会英語版の支援を受ける難民
左下:米国国際開発庁の視察団
右下:米空軍C-17に搭載された投下前の支援物資(いずれも2014年8月撮影)
場所 イラクシンジャールシリア[1]
日付
2014年8月 2017年
標的 ヤジディ教徒
攻撃手段 大量虐殺民族浄化強制改宗強姦性奴隷
死亡者 国連によると、約5,000人のヤジディ教徒が死亡[2][3][4]
他の被害者 4,200~10,800人が誘拐拘束[5]
犯人 ISIL
動機 宗教的迫害人身売買
防御者
テンプレートを表示
閉じる

ISILによる迫害は国際的に注目を集め、米国を主導に、ISILに対する空爆に端を発するイラク介入に繋がった。米国、英国、オーストラリアはヤズィーディー教徒に空からの緊急投下援助を行った。クルド人民防衛隊およびクルディスタン労働者党の戦闘員はシンジャール山脈に通じる「人道的回廊」を開き、ヤズィーディー教徒を援助した。

国連のいくつかの組織や国家組織などによって、この事件は虐殺と認識されている。

背景

ヤジディ教はイラク北西部の山岳地帯を中心として信仰されている民俗宗教で、2014年9月時点において50万人が信仰しているとされる[17]。16世紀末から17世紀初頭にかけて、イスラム教徒から悪魔崇拝の宗教と捉えられ[17]、この虐殺においてもISILはヤジディを悪魔崇拝と非難し改宗を強要した[18]

脚注

関連項目

Related Articles

Wikiwand AI