ヤマグチテンナンショウ

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ヤマグチテンナンショウ
静岡県伊豆半島 2023年4月下旬
分類APG IV
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 単子葉類 Monocots
: オモダカ目 Alismatales
: サトイモ科 Araceae
: テンナンショウ属 Arisaema
: ヤマグチテンナンショウ
A. suwoense
学名
Arisaema suwoense Nakai (1929)[1]
シノニム
  • Arisaema serratum (Thunb.) Schott var. suwoense (Nakai) H.Ohashi et J.Murata (1980)[2]
  • Arisaema izuense Nakai (1939)[3]
  • Arisaema serratum (Thunb.) Schott var. izuense (Nakai) Gusman et L.Gusman (2006)[3][4]
和名
ヤマグチテンナンショウ

ヤマグチテンナンショウ学名:Arisaema suwoense)は、サトイモ科テンナンショウ属多年草。別名、イズテンナンショウ[5][6]

葉は1-2個つけ、7-9小葉に分裂する。花序柄が葉柄より短いため、仏炎苞は葉より低い位置につき、葉の展開より遅く開く。小型の株は雄花序をつけ、同一のものが大型になると雌花序または両性花序をつける雌雄偽異株で、雄株から雌株に完全に性転換する[5][6]伊豆半島産のものは、山口県産のものより小葉の数が多く、花序付属体が太い[7]。また、伊豆半島のものはホソバテンナンショウ Arisaema angustatum との大規模な自然交雑が起こっていることが知られており、小葉の数など見かけ上の変異が非常に大きくなっているという[5][6]

植物体の高さは40cmと比較的小型であるが、高さ70cmに及ぶものもある。偽茎部は葉柄部より短いかほぼ同じ長さか、偽茎部と鞘状葉は淡緑色から淡紫褐色になり、ふつう、ほとんど斑もようがない。はふつう1個、ときに2個で、葉身は鳥足状につき、小葉はふつう7-9個になり、頂小葉が最も大きく、楕円形で、長さ12cm、幅5cm、先端はやや鋭頭になる。形状はオオマムシグサ Arisaema takedae に似て、縁はふつう全縁であり、葉軸の先が上方に巻き上がることが多い[5][6]

花期は5月、葉が花序より先に地上に伸びて展開する。花序柄はふつう葉柄部よりはるかに短く、葉より低い位置につく。仏炎苞は紫褐色、仏炎苞筒部は太い筒状になり、淡色から白色、仏炎苞口辺部はやや広く耳状に開出する。仏炎苞舷部は黒紫色から紫褐色、まれに緑色をおび、数個の白色の条線があり、卵形から三角状卵形で、筒部の2-3倍の長さになり、舷部先端は鋭突頭から鋭頭で前方に曲がり、次第に細まってやや反り返り、垂れ下がる。舷部内面には著しい隆起線がある。花序付属体は基部に柄があり、太棒状から棍棒状になり、ふつう紫褐色の斑点があるか、しばしば白緑色になる。染色体数は2n=28[5][6]

分布と生育環境

日本固有種[8]。本州の伊豆半島山口県に分布し、湿った草原、疎林の林下、林縁に生育する[5][6]

名前の由来

和名ヤマグチテンナンショウは、山口県産の標本をもとに、中井猛之進 (1929)によって命名された[1]種小名(種形容語)suwoense も中井によるもので[1]、「周防の」の意味。

種の保全状況評価

国(環境省)のレッドデータブック、レッドリストでは選定はない。都道府県のレッドデータブック、レッドリストの選定状況は、山口県が絶滅危惧IA類(CR)となっている[9]

ギャラリー

類似種

脚注

参考文献

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