ヤンバルハグロソウ

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ヤンバルハグロソウ
ヤンバルハグロソウ
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : キク類 asterids
階級なし : シソ類 lamiids
: シソ目 Lamiales
: キツネノマゴ科 Acanthaceae
亜科 : ハアザミ亜科 Acanthoideae
: キツネノマゴ連 Justicieae
: ヤンバルハグロソウ属 Dicliptera
: ヤンバルハグロソウ D. chinensis
学名
Dicliptera chinensis (L.) Juss.
和名
ヤンバルハグロソウ

ヤンバルハグロソウ Dicliptera chinensis は、キツネノマゴ科の草。ハグロソウによく似ているが、別属である。

一年生または越年生の草本[1]はまばらに分枝して斜めに立ち、高さ30-60cmになる。茎は基部では横に伸びて根を下ろすこともあり、その断面は4つの稜を持つもののほぼ円形で無毛である[2]対生で、葉柄は長さ0.5-2cm、葉身は楕円形から卵状楕円形で長さ2.5-8cm、幅1.5-4cmで縁は滑らかで先端は急に狭まって尖り、基部は次第に狭まる。葉身の縁と裏面の脈状には短い毛があり、それ以外は無毛。

6-9月に開花、葉腋から長さ1.5-3mmの短い柄を1本か2本出し、その先端に集散花序の形で数個のをつける。花柄は0.5-2mmでその先端に2個の花をつける。ただしこのうち1つは退化花であり、小さな苞を持つ。もう一つの正常花には大きい苞がつき、長さ9-15mm、幅4-6mm。更にその内側に線形の小苞があり、その長さは萼とほぼ同長。萼は長さ3-4mmで5つの線形の裂片に分かれ、それらはほぼ同長。花冠は白、あるいは淡紅色[3]で、上下2枚に分かれた唇形花。花冠の長さは1cmで筒の部分は長さ5mm、その中部で幅は1mm。上唇は長さ5mmで縁は滑らか、下唇は上唇とほぼ同長だがやや幅狭く、先端が3つに裂ける。蒴果は扁平な円形で長さ5mm、柔らかい毛が多い。種子はほぼ円形で径2mm、柔らかい毛が多い。

分布と生育環境

奄美大島以南の琉球列島に分布し、国外では中国南部、台湾インドシナから知られる。やや乾燥した土手や林縁に生える[4]。沖縄では石灰岩地に多い[3]

分類

本種はハグロソウ Peristrophe japonica に非常に似ており、この種も本属とした例もあり、そのためにDiclipteraの和名をハグロソウ属とした[2]が、蒴果はハグロソウでは上から裂けるだけなのに対して、本種では上下から裂ける。また花粉の発芽孔がハグロソウでは3つに対して、本種では2つだけである[5]。現在はハグロソウ属はPeristropheの和名となっている。

ヤンバルハグロソウ属 Dicliptera は熱帯から亜熱帯を中心に世界に150種ばかりがあるが、日本では本種のみが知られる[4]

利害

出典

参考文献

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