ヤールスバーグ・チーズ
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ヤールスバーグチーズは、黄色いワックスの外皮を持ち、内部は半硬質の黄色い組織である。マイルドでバターのような風味を持つ[4]。その味は「クリーンでリッチ、わずかに甘くナッツのような風味」と評されている[1]。調理用としても、スナックとしても利用できる万能型のチーズである。表面は滑らかで光沢があり、内部はクリーミーで柔らかな食感を持つ。最低3か月間熟成され[5]、中から大のサイズの穴が特徴である。一部のバリエーションでは、最低9か月、12か月、または15か月熟成されたものもある[6][7]。通常は直径330mm、高さ95-105mm、重さ10kgのホイール形状で製造される[1]。特徴的な「目」(チーズの穴)は、牛乳中に自然に存在し、製造工程で加えられるプロピオン酸菌フロイデンライヒによる作用の結果である。この菌の使用方法は企業秘密とされている[1][2][8]。
歴史
このチーズの歴史は1850年代中頃まで遡る[9]。ノルウェー酪農業の先駆者であるアンダース・ラーセン・バッケ(1815年–1899年)は、オスロの南80kmに位置する当時のヤールスバーグおよびラルヴィクス県(現在のヴェストフォル県)ヴォーレ村でチーズを製造していた[9]。このチーズは、1830年代にスイスのチーズ職人によってエメンタールチーズがヴェストフォルにもたらされたことに影響を受けている[4]。1855年の県年次報告書にはすでにこのチーズが記録されている[9]。数年の間に人気を博し大量生産されるが、その後市場から姿を消した[4]。
現代のヤールスバーグチーズは、1956年にノルウェー生命科学大学の酪農研究所に所属していたオーレ・マルティン・ユースゴールによって開発された[10]。ユースゴールは、酪農学の学生ペール・サクスホーグによる、ヴェストフォル地方でかつて作られていたチーズに関する論文に着想を得た[9]。名称は、19世紀初頭にオスロ近郊でチーズを生産していたヴェーデル=ヤールスバーグ伯爵またはその県にちなんで名づけられた[4][10]。レシピは当時ノルウェーに移住したスイスのチーズ職人による製法に基づいて開発された[1]。
製造と流通
「ヤールスバーグ」は、Tine SAが1972年に登録した商標である[11][12]。その製法およびプロセスの詳細は企業秘密とされている[8]。ヤールスバーグチーズの最大の製造者はTine SAであり、Tineはノルウェー最大の乳製品協同組合である[10][13]。ヤールスバーグはTineの輸出全体の80%を占める。Tineのアメリカ子会社Norselandは、2004年時点で1億5000万個の10キログラムホイールチーズを販売している[10]。
ヤールスバーグは1964年にアメリカで初めて紹介された[10]。1965年には、アメリカへの輸入量は1100万キログラムに達した[10]。1979年以降、アメリカへの輸入量は680万キログラムに制限されている[10]。ヤールスバーグはアメリカで最も人気のある輸入チーズである[8][14]。2004年時点では、アメリカのオハイオ州でも年間230万から450万キログラムが生産されている[3][10]。アイルランドでは、Dairygold社が製造している[2]。
イギリスでの年間売上は、2013年時点で690万ポンドに上る[8]。ヤールスバーグは、オーストラリアでも人気がある[15]。また、ヤールスバーグはノルウェーで最も売れている冷凍ピザグランディオーサのトッピングにも使用されている[16]。