ユカタハタ

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ユカタハタ
保全状況評価[1]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
Status iucn3.1 LC.svg
Status iucn3.1 LC.svg
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 硬骨魚綱 Osteichthyes
: ペルカ目 Perciformes
: ハタ科 Epinephelidae
亜科 : ハタ亜科 Epinephelinae
: ユカタハタ属 Cephalopholis
: ユカタハタ C. miniata
学名
Cephalopholis miniata
(Forsskål, 1775)
シノニム
  • Perca miniata Forsskål, 1775
  • Epinephelus miniatus (Forsskål, 1775)
  • Serranus miniatus (Forsskål, 1775)
  • Pomacentrus burdi Lacepède, 1802
  • Serranus cyanostigmatoides Bleeker, 1849
  • Serranus perguttatus De Vis, 1884
  • Cephalopholis maculatus Seale & B.A. Bean, 1907
  • Cephalopholis formosanus Tanaka, 1911
  • Cephalopholis boninius Jordan & Thompson, 1914
英名
Coral grouper

ユカタハタ(学名:Cephalopholis miniata)とは、ハタ科に分類される魚類の一種。インド太平洋サンゴ礁に生息する。

和名は浴衣のような模様に由来する。「アオホシハタ」、「イサゴハタ」、「アカバ」(小笠原)、「アカハナ」、「アカミーバイ」(沖縄)などの地方名がある[2]。なお、「アカミーバイ」という呼び方は、他のハタのことを指すこともある。英名はcoral grouperの他にもcoral hind、coral rock cod、coral cod、coral trout、round-tailed trout、vermillion seabass等がある[3]

分布

西は紅海から南アフリカダーバンまで、東はインド洋を通って太平洋ライン諸島まで、北は南日本、南はオーストラリア北部まで、インド太平洋に広く分布する。インド洋と太平洋中西部のほとんどの島々で見られるが、ペルシア湾オマーン湾では記録されていない。インド南西部やタイアンダマン海沿岸でも記録がある[1]。オーストラリアでは、西オーストラリア州からノーザンテリトリーグレートバリアリーフ北部、クイーンズランド州モートン湾まで、また珊瑚海ロード・ハウ島近海でも見られる[4]。日本では駿河湾以南の太平洋沿岸、琉球列島小笠原諸島などで見られる[5]

形態

体長は体高の2.6 - 3.0 倍。頭は大きく、頭部背側の輪郭は平らで、目の間はわずかに凸状。口は大きく、下顎が突き出す。前鰓蓋骨は丸く、下端は肉厚で、縁は鋸歯状。上顎骨は目の後ろを越えて伸びる。鰭は大きく、背鰭と臀鰭は尾鰭付近まで伸びる。尾鰭は団扇型。背鰭棘の間の膜は凹む。側線鱗数は47 - 56個[6]。背鰭は9棘と14 - 15軟条から、臀鰭は3棘と8 - 9軟条から成る[7]。体色はオレンジがかった赤から赤褐色で、体色変化は大きい。体や鰭には明るい青色の小斑点が散らばり、海中では白色の斜帯が現れる場合もある。幼魚は体色がキンギョハナダイに似たオレンジから黄色で、青色の斑点は少ない[4]。模様はバラハタに似るが、バラハタの尾鰭は三日月形である。全長は最大50 cm[7]

生態

沿岸から沖合のサンゴ礁岩礁に生息し、開けた場所を好む[4]。海中洞窟や、サンゴの下でもよく見られる[8]。生息水深は2 - 150 m[3]。鰭で水を捉えて急な加速をし、大きな口を使って一瞬で獲物を捕らえる。餌の80%は小魚で、キンギョハナダイをよく狙う。甲殻類も捕食し、大型の個体では頭足類を捕食することもある[6]。1個体の雄と2 - 12個体の雌から成るハレムで生活する。ハレムの縄張りは約475平方メートルで、雄が全体を守り、雌はそれぞれが小さな縄張りを持つ[7]雌性先熟雌雄同体で、雌から雄に性転換する[4]。雄は縄張り内を巡回し、雌と出会ったときには並行して泳ぐ[3]

人との関わり

市場にはよく並び、ハタの中では比較的安価な種である[1]。一般に流通することは少なく、主に寿司屋や料理店などで利用されることが多い。東京都(伊豆諸島・小笠原諸島)、沖縄県、鹿児島県などで漁獲されている[2]。小型の個体ならアクアパッツァ、大型の個体なら刺身などにすると非常に美味である[2]。地域によってはシガテラ毒を持つ個体もいるため注意が必要。美しい体色のためアクアリウムで飼育されることもある[1]

脚注

参考文献

関連項目

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