ヨーロッパヘダイ

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ヨーロッパヘダイ
保全状況評価[1]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
Status iucn3.1 LC.svg
Status iucn3.1 LC.svg
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 条鰭綱 Actinopterygii
: ニザダイ目 Acanthuriformes
: タイ科 Sparidae
: Sparus
: ヨーロッパヘダイ S. aurata
学名
Sparus aurata
(Linnaeus, 1758)
シノニム[2]
  • Aurata aurata (Linnaeus, 1758)
  • Chrysophrys aurata (Linnaeus, 1758)
  • Chrysophrys crassirostris Valenciennes, 1830
英名
Gilt-head bream
分布域

ヨーロッパヘダイ(欧羅巴平鯛、学名:Sparus aurata)は、タイ科に分類される魚類の一種。地中海および北大西洋東岸に分布する。体色は青みがかった銀色で、前頭部には金色の帯が入る。ポピュラーな食用魚で、商業流通している。

1758年にカール・フォン・リンネの著書『自然の体系 第10版英語版』の中で記載され、タイプ産地は地中海およびベネズエラであった、ベネズエラの標本はアメリカギンダイ属英語版であることが明らかになっている[3]。本種のみで Sparus 属を構成する[4]。『Fishes of the World fifth edition』ではタイ目に分類されていたが[5]、現在はニザダイ目に分類される[3]。ヘダイ亜科に分類される場合もあるが[6]、『Fishes of the World fifth edition』ではタイ科の亜科を認めていない[5]

属名は古代ギリシア語で本種を表す「sparos」に由来する。種小名は「金」を意味し、頭部の金色の帯を示している[7]。gilthead, dourade, gilt-head seabream, European seabream or silver seabreamといった英名がある。

分布と生息地

イギリスアイルランドから、セネガルカナリア諸島まで、北大西洋東部に分布する。マデイラ諸島近海では逃げ出した養殖個体が定着している。地中海黒海の南部および西部にも分布する[1]。水深1-150mの砂地海草藻場に生息する。幼魚は通常水深30m以浅で見られ、成魚はより深い場所に生息する[2]広塩性魚英語版であり、汽水域にも進出する[1]

形態

体高が高く、頭部は大きく高い。眼は比較的小さく、高い位置にある。眼径は吻よりも短い。頬は鱗で覆われているが、前鰓蓋には鱗が無く、鰓蓋には鱗がある。背鰭基部は長く、頑強な11本の棘条と、13-14本の分岐軟条から成る。臀鰭基部は短く、3本の棘条と、11-12本の分岐軟条から成る。歯は大きく頑丈で、顎の前方には4-6本の大きな犬歯のような歯があり、側面には丸い歯が2-4列並ぶ。体色は背側で青灰色、体側面では銀色で、眼の後方に大きな暗色斑が入る。鰓蓋の縁は赤く、眼の前方には金色の帯が入る[8]。体長は通常35cmだが、最大全長は70cmに達する。体重は最大17.2kgに達する[2]

生態

主にムール貝カキなどの貝類を捕食するが、植物も餌となることがある[2]雄性先熟雌雄同体であり、生後2年以内に雄へと性転換するが、その後に卵巣が発達する場合もある。ゲノム解析の結果、この特殊な繁殖形態に関わる可能性のある遺伝子の急速な進化が明らかになった[9]

人との関わり

1960年から2022年にかけての生産量の変化。青色は漁獲量、緑色は養殖生産量[10]

評価の高い食用魚だが、漁業による漁獲量は比較的少なく、2000年-2009年にかけて、主に地中海で6,100-9,600トンが漁獲された[11]。伝統的にラグーンや塩性の池で養殖が行われてきたが、1980年代には集約的な養殖業が始まり、主に地中海とポルトガルでは養殖において重要な種となった。1980年代後半までは、生産量はわずかであったが、2010年には14万トンに達し、漁業による漁獲量をはるかに上回っている[12]。生産量はトルコが最も多く、2位はギリシャである[13]。養殖業においては骨格の異常が発生することが課題となっており[14]、仔魚期の飼育密度の高さが原因である[15]。養殖個体は Enterospora nucleophila などの寄生虫に寄生されることが多い[16][17]南ヨーロッパでは細かい身と甘い風味が評価され、タイの中でも最も価値が高い[18]

出典

参考文献

関連項目

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