ラクダ相撲の祭りの広告板。
近くにいる雌のラクダの存在がラクダ相撲の動機づけになる。そのため、ラクダ相撲は歴史的に発情期に行われてきた[3]。もっとも、暴力性が増すため、動機づけのために近くに雌のラクダを置くことは、近年はあまり行われない。雌のラクダなしに、雄のラクダ同士を戦わせることは難しい。そこで、主催者は雄のラクダたちを絡ませたり、飢えさせたりすることで、競技により積極的にさせる[6][8]。ラクダは相手を倒すために、首をテコとして利用する。対戦相手が地面に倒れるか戦いから逃げた場合、ラクダは勝者とされる[9]。ほとんどの競技用のラクダは、イランやアフガニスタンで育てられる[3][10]。
雄のラクダは10歳になるとラクダ相撲を始め、なかには10年以上、戦い続けるラクダもいる。ラクダの所有者は、しばしば政治家や世界の指導者にちなんで、ラクダに名前をつける。ラクダはしばしば装飾された絨毯や彫刻された鞍、そして鈴を身に着ける。ラクダ相撲には、ラクダのあいだでの美しさを競うという側面もある。ラクダを使う見世物は、サウジアラビアでも人気であり、しばしば 競駝を伴う[6]。このイベントでは、しばしばフルートやドラムが演奏される[8]。ラクダの肉が観客に振る舞われることもある[6]。2011年現在、トルコには2,000頭のラクダ相撲用のラクダ(トゥル)がいて、競技用に特化して育てられている[1]。好成績のラクダは、20,000ドル以上の値段で売られることもある[9]。
ラクダが人混みを通って逃げようとした場合、ラクダ相撲は観客にとって危険になることもある[10]。ラクダのつばも危険なものである[6]。時として、ラクダのオーナー同士で喧嘩が起きることもある[11]。
トルコのエーゲ海地方では、これまでに約30回の年次祭が行われており、毎年11月から3月にかけて開催されている。約100頭の競技用のラクダが、これらの祭りに参加し、各ラクダがおよそ10回の試合を戦う。ラクダ相撲は、日曜日にサッカースタジアムで行われ、典型的には各試合ごとに10分ほど続く[3][11]。祭りの時期の終わりには、しばしば最も優れたラクダ同士が戦う決勝トーナメントが行われる[3]。様々な国の観光客がこのイベントに参加していて、アナトリア西部の観光業の重要な一部となっている。このイベントは本物のトルコ文化の一部だとみなされるため、多くの観光客がこのイベントに惹きつけられる[12]。ラクダ相撲は、観光業上の価値があることに加えて、トルコ西部の農村部の住民のあいだで、もっとも人気のある娯楽の種類の一つでもある[13]。
なお、複数の動物愛護団体が、ラクダ相撲を動物虐待と位置づけて批判している[6]。