リコ・ヴァーホーベン
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リコ・ヴァーホーベン(Rico Verhoeven, 1989年4月10日 - )は、オランダの男性キックボクサー。北ブラバント州出身。スーパープロジム所属。第2代GLORY世界ヘビー級王者。GLORYヘビー級世界トーナメント2013・2021優勝。GLORYヘビー級グランプリ2024優勝。GLORY世界王者史上最多となる13度の防衛を果たした人物。K-1出場時はリコ・ヴァーホーベン、2012~2013年のGLORY日本大会ではリコ・ベホーベンと表記されていた。
(Ricardo Verhoeven)
(プリンス・オブ・キックボクシング)
King of Kicboxing
(キング・オブ・キックボクシング)
| リコ・ヴァーホーベン | |
|---|---|
|
2020年 | |
| 本名 |
リカルド・ヴァーホーベン (Ricardo Verhoeven) |
| 生年月日 | 1989年4月10日(37歳) |
| 出身地 |
北ブラバント州ベルヘン・オプ・ゾーム |
| 通称 |
Prince of Kickboxing (プリンス・オブ・キックボクシング) King of Kicboxing (キング・オブ・キックボクシング) |
| 国籍 |
|
| 身長 | 196.0 cm (6 ft 5 in) |
| 体重 | 123.0 kg (271 lb) |
| 階級 |
スーパーヘビー級(K-1) ヘビー級(GLORY、ボクシング) |
| リーチ | 196.0 cm (77 in) |
| スタイル |
キックボクシング 極真空手 |
| スタンス | オーソドックス |
| チーム | スーパープロ・スポーツセンター |
| トレーナー | デニス・クラウウェール |
| 現役期間 | 2004年 - 現在 |
| 総合格闘技記録 | |
| 試合数 | 1 |
| 勝利 | 1 |
| ノックアウト | 1 |
| 敗戦 | 0 |
| キックボクシング記録 | |
| 試合数 | 76 |
| 勝利 | 66 |
| ノックアウト | 21 |
| 敗戦 | 10 |
| ノックアウト | 2 |
| プロボクシング記録 | |
| 試合数 | 2 |
| 勝利 | 1 |
| ノックアウト | 1 |
| 敗戦 | 1 |
| その他 | |
| ウェブサイト | https://ricoverhoeven.com/ |
| 総合格闘技記録 - SHERDOG | |
| ボクシング記録 - BoxRec | |
概要・評価
2012年に運営会社が破産した旧K-1に代わって世界最大規模のキックボクシング団体となったGLORYにおいて、世界王座を獲得した2013年以降2025年6月までの13年間でGLORY戦績27戦全勝、ワンマッチではGLORY世界ヘビー級王座を13連続防衛、1DAYトーナメントでも3度の優勝を成し遂げ、2013年以降のキックボクシングのヘビー級世界最強、またキックボクシング史上最高の選手の1人と評価されている。GLORYのタイトルマッチ史上最多勝利記録「14勝」、最多連続王座防衛記録「13回」、最多勝利記録「28勝」、最長連勝記録「27連勝」、最多試合記録「29試合」を保持している。
端正な顔つきを持つことから「Prince of Kickboxing(プリンス・オブ・キックボクシング)」の異名を持っていたが、その絶対王者ぶりから2016年9月9日のGLORY 33: New Jersey以降は「King of Kickboxing(キング・オブ・キックボクシング)」と称されるようになった。
オーソドックスとサウスポー構えを使い分けるスイッチヒッターで卓越したテクニック、若くして恵まれたスーパーヘビー級の体格、タイトルマッチの最終5ラウンド目や一日3試合の1DAYトーナメントの3試合目・合計9ラウンド目になっても疲れ知らずの豊富なスタミナ、ダウンを奪われて劣勢に陥ってもダウンを奪い返す精神力の強さを兼ね備える万能型。2014年まではKO率が僅か20%とパワー不足だったが、2015年以降はアグレッシブなファイトスタイルに変貌し、KO率が上昇した。
選手としての強さ、ルックスの良さと人柄の良さ、2015年からはキックボクシングと並行して俳優としても活動している事により、オランダ国内では絶大な人気と知名度を誇り、Instagramのフォロワー数は2026年2月時点で234万人を超えている。2019年のバダ・ハリとの再戦はチケット全席完売の31,000人以上の観客数となり、オランダの地上波テレビで生中継の視聴者数は350万人、テレビ視聴率53%でオランダのスポーツ中継史上2位の高視聴率を記録した [1]
同世代においては他の追随を許さない圧倒的な強さを誇るが、2013年のグーカン・サキ戦ではレフェリーがサキのスリップをダウンと誤審したお陰での勝利、2019年には当時35歳で既に全盛期を過ぎていたバダ・ハリに2度のダウンを奪われた後にハリの自滅の負傷に救われての勝利といった事例から、現役最強ではあるものの史上最高ではないとの評価が多い。ピーター・アーツは「1990年代と2000年代のK-1黄金時代にはハイレベルな選手が10人以上はいたが、2010年代以降はキックボクシングでお金が稼げないから多くの選手が高額なファイトマネーを求めて総合格闘技やボクシングに転向してしまっている。旧K-1時代と比べて今は軽量級は良い選手が多いけどヘビー級は良い選手の名前を5人挙げるのも難しいくらい選手層が薄くてレベルが低い。強いのはリコ一人だけ」とコメントしており[2]、実際にグーカン・サキやタイロン・スポーンなどは他競技に転向していっている。レミー・ボンヤスキーは「現役時代のセミー・シュルトは10年間で43試合、ピーター・アーツは70試合以上、私は60試合以上を戦ったのに対してリコは10年間で23試合しかしていない。試合数が少なければ無敗を維持するのは簡単だし、それで史上最高とは評価できない」とコメントしている[3]。
来歴
5歳の時に極真空手を始める。父親が極真空手有段者であったため、父親に訓練されることもあった。その後キックボクシングに移行[4]。10代から才能を高く評価されており、アーネスト・ホーストは「まだ成功を収めていない若手の中で最も有望な才能と素晴らしいポテンシャルを持っているし、いずれビッグな選手になる」と評し[5]、ピーター・アーツに憧れていることもあって「アーツ2世」と呼ばれていた。
K-1出場
2008年4月26日、K-1 WORLD GP 2008 IN AMSTERDAMのオープニングファイトでクリスチャーノ・デルガドと対戦し、1Rに左膝蹴りと右フックで2度のダウンを奪い判定勝ち。
2008年8月9日、K-1 WORLD GP 2008 IN HAWAIIのリザーブファイトでKOICHIと対戦し、判定勝ち。
2009年8月11日、K-1 WORLD GP 2009 IN TOKYOで行われたFINAL16 QUALIFYING GPに出場し、1回戦でブリース・ギドンに0-3の判定負け。
IT'S SHOWTIME出場以降
2010年5月29日、IT'S SHOWTIMEでゼバット・ポーツラックと対戦し、判定勝ち[6]。
2010年12月18日、IT'S SHOWTIMEでクリス・ノールズと対戦予定であったが、大雪のためイギリスの空港が前面閉鎖されてノールズがオランダに来ることができず、試合前日にフランシスコ・ムニョスとの対戦が決定し、判定勝ち[7]。
2011年11月17日、SuperKombat: Fight Clubにて、IT'S SHOWTIME世界ヘビー級王者ヘスディ・ゲルゲスとノンタイトル戦で対戦し、番狂わせの2-1の判定勝ち。
2012年1月28日、IT'S SHOWTIME 54 & 55にて、エロール・ジマーマンに1RKO負け[8]。
2012年3月17日、オーストラリアでベン・エドワーズと対戦し、3-0の判定勝ち。
2012年5月27日、K-1 Rising 2012 ~ K-1 WORLD MAX Final 16 ~ in Madridにてセルゲイ・ラシェンコに延長戦の末に1-2の判定負け[9]。
2012年6月30日、IT'S SHOWTIME 57 & 58にてヘスディ・ゲルゲスと再戦し、ダウンを奪って3-0の判定勝ち[10]。
GLORY
2012年12月31日、DREAM.18 & GLORY 4でのGLORY GRAND SLAMヘビー級トーナメント1回戦でセルゲイ・ハリトーノフに2R終了判定勝ち。続く準々決勝でセミー・シュルトに判定負け。シュルトはその後も勝って優勝したが、翌日のインタビューでシュルトから「今回のトーナメント4試合の中でリコとの試合が一番難しかった」と評された[11]。
2013年4月20日、GLORY 7 Milanにてジョナタ・ディニスと対戦し、ダウンを奪って判定勝ち[12]。
2013年6月22日、GLORY 9 New Yorkにてエロール・ジマーマンと再戦し、3-0の判定勝ちでリベンジ成功[13]。
2013年10月12日、GLORY 11 Chicagoのヘビー級世界トーナメント1回戦にて、優勝候補のグーカン・サキと対戦し、開始早々のサキのスリップをレフェリーがダウンと誤審。その後は互角の戦いを繰り広げ、番狂わせの2-0の判定勝ち。試合直後のリング上のインタビューでは「あのダウンには驚いた。でもリングではレフェリーがボスだから」とコメントした[14]。続く決勝では1回戦を1RKOで勝ち上がってきた親友ダニエル・ギタと対戦し、3-0の判定勝ちで優勝。優勝後のリング上でのインタビューでは「(僅差の戦いだっただけに延長戦になることも考えたか?と聞かれて)大丈夫。4ラウンドでも5ラウンドでもやれるよ。そのために必死で練習してきた。『最後まで動いて攻め続けろ』って言われてきた。僕はその通りやった。そして栄冠を手にしたんだ。僕は次世代のピーター・アーツと呼ばれてきた。だから今日は何としてもこのベルトが欲しかった」と語った[15]。
2013年12月21日、GLORY 13 TOKYOにてリコにとって子供の頃からの憧れであるピーター・アーツの引退試合の相手を務め、ローキックを効かせて判定勝ち[16]。
2014年6月21日、GLORY 17 Los Angeles "Lastman Standing"にて、初代王者セミー・シュルトの引退・王座返上により空位のGLORY世界ヘビー級王者決定戦でGLORY世界ヘビー級1位ダニエル・ギタと再戦し、5回3-0の判定勝ち。第2代GLORY世界ヘビー級王座を獲得した。
その後、GLORYの主催会社のCEOが解任、新CEO就任に伴う組織体制の変更により、予定されていた大会が延期された事に伴い、GLORYから他団体参戦が許可されたため、2015年1月3日、中国のキックボクシング団体Kunlun Fightの大会Kunlun Fight 15に参戦し、アンドレイ・ヘラシムチュックと対戦。1回からパンチとローキックを浴びせて優勢となるが、2回終盤にバックブローを浴びてダウン、2R終了直前にも左フックで2度目のダウンを奪われ、大番狂わせの3回0-3の判定負け。
2月6日、GLORY 19 Virginiaにてエロール・ジマーマンとラバーマッチを戦い、1ラウンドから前戦までとは一変したアグレッシブなファイトスタイルに変貌してジマーマンを圧倒し、2回TKO勝ちでGLORY世界ヘビー級王座の初防衛に成功[17]。
6月5日、GLORY 22 LilleにてGLORY世界ヘビー級2位ベンジャミン・アデグブイと対戦し、5回5-0の判定勝ちでGLORY世界ヘビー級王座の2度目の防衛に成功。
12月4日、GLORY 26: Amsterdamにて、コンテンダートーナメントで優勝して挑戦権を獲得したベンジャミン・アデグブイと再戦し、右フックで1回KO勝ちを収め、GLORY世界ヘビー級王座の3度目の防衛に成功[18]。
2016年3月12日、GLORY 28: ParisにてGLORY世界ヘビー級5位ムラデン・ブレストバッチに5回5-0判定勝ちでGLORY世界ヘビー級王座の4度目の防衛に成功。
9月9日、GLORY 33: New JerseyにてGLORY世界ヘビー級4位アンダーソン・ブラドック・シルバと対戦し、3度ダウンを奪って2回KO勝ちでGLORY世界ヘビー級王座の5度目の防衛に成功。
12月10日、GLORY COLLISION 1にてバダ・ハリと対戦。ハリがGLORYと1試合契約だったため、ノンタイトル戦で行われ、2回にハリが腕を負傷し、ドクターストップにより2回TKO勝ちを収めた。
2017年5月20日、GLORY 41: Hollandにてイスマエル・ラザールと対戦。リコがGLORYヘビー級上位ランカー全員に既に勝利しており、王座挑戦者に相応しい選手がいなかったため、他団体所属選手のラザールとGLORYが1試合契約した事によりノンタイトル戦で行われ、5回5-0判定勝ち。
10月14日、GLORY 46: Chinaにて総合格闘技ルールでエメリヤーエンコ・ヒョードルやアリスター・オーフレイムにKO勝ちした実績を持つアントニオ・シウバとノンタイトル戦で対戦し、2回KO勝ち。
12月9日、GLORY 49: Rotterdamにて2011年にKO負けを喫したジャマール・ベン・サディックと6年ぶりに再戦。1回にパンチを浴びて劣勢、2回以降は反撃して優勢となるが3回に右ローキックにカウンターの右ストレートを合わされてダウンしたがレフェリーの裁定はスリップとなるなど劣勢に陥るが、最終5回に身長205cmのベン・サディックに左ハイキックを効かせてからパンチの猛攻で2度ダウンを奪い、5回KO勝ち。GLORY世界ヘビー級王座の6度目の防衛に成功。この試合は2017年のGLORY年間最高試合賞を受賞した。
2018年6月2日、GLORY 54: Birminghamにてムラデン・ブレストバッチと再戦し、5回5-0判定勝ちでGLORY世界ヘビー級王座の7度目の防衛に成功。
9月29日、GLORY 59: AmsterdamにてGLORY世界ヘビー級2位グト・イノセンテと対戦し、5回5-0判定勝ちでGLORY世界ヘビー級王座の8度目の防衛に成功。
その後、リコのGLORYとの契約期間満了が近づき、契約更新の交渉に際して「次はバダ・ハリとしか対戦しない。バダとの再戦が実現しないのであればGLORYを離脱する」と公言。ハリは2018年3月3日のGLORY 51: Rotterdamでのヘスディ・ゲルゲス戦の薬物検査でドーピング陽性となり、最大4年間の出場停止処分を受ける可能性があったため、処分が確定するまでハリの動向が不明だった事に伴い、リコも試合をせず1年以上のブランクを作った。ハリが薬物検査の結果に抗議せず処分を受け入れる事にしたため、試合日から19か月の出場停止処分で確定した事により、2019年11月以降に復帰する事が可能となり、GLORYはハリと6試合契約を結ぶと共にリコとの対戦が決定した。
2019年12月21日、オランダアーネムのヘルレドームにて開催されたGLORY COLLISION 2にてバダ・ハリと再戦。1回にハリの右フックを浴びてダウン、3回開始直後にも左ハイキックでダウンを奪われ絶体絶命のピンチに陥るが、ハリが追撃の左後ろ回し蹴りを放った際に左足首を骨折して立ち上がる事が出来ず、2回TKO勝ちでGLORY世界ヘビー級王座の9度目の防衛に成功。ハリの自滅に救われた形の勝利に納得がいかないリコは試合後リング上の勝利者インタビューでハリとの3度目の対戦を熱望した。この試合は2019年の年間最高試合賞を受賞した。
オランダの地上波テレビ局VERONICAが生中継した同大会はチケット全席完売の31,000人以上の観客数となり、オランダのテレビ視聴率団体Stichting KijkOnderzoekはオランダ国内の視聴者数は350万人、テレビ視聴率53%で全国1位、オランダのスポーツ中継において歴代2位の視聴率を記録したと発表した[1]。
2020年は新型コロナウイルス感染症の世界的流行により1試合も出来なかった。
2021年1月30日、GLORY 77: Rotterdamにて4人制ヘビー級トーナメントに出場し、初戦でヘスディ・ゲルゲスに3回5-0判定勝ち。決勝戦でタリク・クバベスに1回TKO勝ちでGLORYヘビー級世界トーナメント2021優勝。
10月23日、GLORY COLLISION 3にてGLORY世界ヘビー級1位ジャマール・ベン・サディックとラバーマッチで対戦。1回終了間際にパンチを浴びて床に手をつくもレフェリーの誤審でダウンとはならず、2回開始早々にパンチでダウンを奪われ左目の下から流血するが、3回に猛反撃してベン・サディックをダウン寸前に追い込むと、4回にパンチでKO勝ち。GLORY世界ヘビー級王座の10度目の防衛に成功。この試合は2021年の年間最高試合賞を受賞した。
再びGLORYヘビー級上位ランカー全員に勝利して挑戦者不在となったため、2022年はGLORYで試合をせず、10月29日にGLORYの許可を得てスポーツとエンターテインメントの興行HIT ITに参戦し、ヘスディ・ゲルゲスと通算4度目の対戦を行い、5回KO勝ち。ゲルゲスに4戦全勝となった。ゲルゲスはこの試合を最後に現役を引退した。
2023年11月4日、GLORY: COLLISION 6にてGLORY世界ヘビー級暫定王者タリク・オサロに5回5-0判定勝ちでGLORY世界ヘビー級王座の11度目の防衛に成功。
2024年3月9日、GLORYヘビー級GP 2024に参戦し、1回戦でソフィアン・ライドゥーニに5-0判定勝ち。準決勝でナビル・ハチャブに5-0判定勝ち。決勝でレヴィ・リグタースに1回に2度ダウンを奪い、2回にバックブローを浴びてダウンを奪われるがすぐに反撃して2度ダウンを奪い返して2回KO勝ちで優勝。
12月7日、GLORY COLLISION 7にて王座挑戦者決定戦を勝ち抜いてきたGLORY世界ヘビー級1位レヴィ・リグタースと再戦し、2回にダウンを奪われるが、3回にダウンを奪い返し、5回5-0判定勝ちでGLORY世界ヘビー級王座の12度目の防衛に成功。
2025年6月14日、GLORYナンバーシリーズ100回記念興行GLORY 100にて第3代・第5代GLORY世界ライトヘビー級王者アルチョム・ヴァヒトフと対戦し、5回5-0判定勝ちでGLORY世界ヘビー級王座の13度目の防衛に成功。
2025年11月20日、GLORY史上最多記録となる13連続防衛を果たしたGLORY世界ヘビー級王座を返上すると共にGLORY離脱を発表。「これは『さよなら』じゃない。いつかまた会う日まで」とこれまでに感謝を述べた上で将来的なGLORY復帰も示唆した[19]。
vs ウシク
2026年2月27日、ボクシング世界ヘビー級3団体統一王者オレクサンドル・ウシクと対戦することが正式に発表された[20]。「Glory in Giza(ギザの栄光)」と銘打たれたこの一戦は、2026年5月23日にエジプト・ギザのピラミッド特設会場で開催される[21]。リコは2014年に一度プロボクシングの試合に出場し、1勝0敗の戦績を残しているが、本格的なボクシング挑戦は約12年ぶりとなる。キックボクシング界で無敵を誇る王者が、現役最強のボクサーの一人と目されるウシクに挑むという、格闘技史上でも極めて異例のクロスオーバー・マッチとなる[22]。リコはこの決定に際し、「キックボクシングを完全に支配してきたが、これは自分にとって究極の挑戦だ。ピラミッドの前で歴史を作る」と、ボクシング界への電撃参戦に向けて強い意欲を示している[23]。2026年5月13日、WBAはウシクが勝てば防衛となり、リコが勝った場合はその場で王座獲得を認めず、WBAの協議次第で王座獲得を認める条件付きで王座戦として認定することを発表した。
2026年5月23日、WBAスーパー・WBC・IBF世界ヘビー級統一王者オレクサンドル・ウシクと対戦。試合前の圧倒的不利の予想を覆し、試合全体を通して優勢に試合を進めたものの、11回終盤にダウンを奪われ、立ち上がったものの直後の連打でレフェリーが試合をストップし逆転のTKO負け。WBC王座獲得に失敗した。しかし、レフェリーがラウンド終了時に試合をストップしたため物議を醸し、ヴァーホーベンは「早すぎるストップだと思ったけど、私が決めることではないからどうしようもない」「レフェリーはラウンド終了が近いことを分かっていたはずだし、最終ラウンドまで戦い抜かせて欲しかった」と語っている。なお、10回までの採点でジャッジ2人が95-95、残り1人が96-94でヴァーホーベン優勢と採点しており、また、非公式ではあるものの殆どのボクシングメディアがヴァーホーベンの優勢と採点していた[24][25][26][27]。
人物
2012年以来の練習仲間であるプロボクシング3団体統一世界ヘビー級チャンピオンのタイソン・フューリーからは「リコとのスパーリングでテンプルにパンチをくらって2度もカットしてしまった」[31]「リコはキック界においてもトップファイターだが、プロボクシングに転向しても1 - 2年で簡単にトップになれる」[32]と絶賛した。フューリーの叔父ピーター・フューリーがリコのトレーナーも務めている。
総合格闘技にも挑戦しており、グラップリングルールの小規模なトーナメントにも出場した。
第24代UFC世界ヘビー級王者トム・アスピナルとは友人でオランダとイギリスを行き来してお互いのスパーリングパートナーを務めており、お互いのYouTubeチャンネルにも出演し合っている。アスピナルは「リコはリング内外で模範的で、とてつもなく賢くてファイトIQが高い。僕はMMA版リコを目指している」とコメントしている[33]。
子供の頃から日本のアニメ「ドラゴンボール」が好きである[34]。
非行に走った子供達をキックボクシングを通して更生させるプロジェクトに参加している。世界王者になる前から俳優になって人々を楽しませることを夢として挙げており[35]、2015年から俳優としても活動している。
戦績
キックボクシング
| キックボクシング 戦績 | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 76 試合 | (T)KO | 判定 | その他 | 引き分け | 無効試合 | |
| 66 勝 | 21 | 45 | 0 | 0 | 0 | |
| 10 敗 | 2 | 8 | 0 | |||
| 勝敗 | 対戦相手 | 試合結果 | 大会名 | 開催年月日 |
| ○ | アルチョム・ヴァヒトフ | 5R終了 判定5-0 | Glory 100 - Day Two 【GLORY世界ヘビー級タイトルマッチ】 | 2025年6月14日 |
| ○ | レヴィ・リグタース | 5R終了 判定5-0 | Glory Collision 7 【GLORY世界ヘビー級タイトルマッチ】 | 2024年12月7日 |
| ○ | レヴィ・リグタース | 2R 2:59 KO(右ローキック) | GLORY Heavyweight Grand Prix 【GLORYヘビー級グランプリ決勝戦】 | 2024年3月9日 |
| ○ | ナビル・ハチャブ | 3R終了 判定5-0 | GLORY Heavyweight Grand Prix 【GLORYヘビー級グランプリ準決勝】 | 2024年3月9日 |
| ○ | ソフィアン・ライドゥーニ | 3R終了 判定5-0 | GLORY Heavyweight Grand Prix 【GLORYヘビー級グランプリ1回戦】 | 2024年3月9日 |
| ○ | タリク・オサロ | 5R終了 判定5-0 | Glory: Collision 6 【GLORY世界ヘビー級王座統一戦】 | 2023年11月4日 |
| ○ | ヘスディ・ゲルゲス | 5R 1:58 TKO(パンチ連打) | HIT IT | 2022年10月9日 |
| ○ | ジャマール・ベン・サディック | 4R 0:56 TKO(パンチ連打) | Glory Collision 3 【GLORY世界ヘビー級タイトルマッチ】 | 2021年10月23日 |
| ○ | タリク・クバベス | 1R終了 TKO(棄権) | Glory 77: Rotterdam 【GLORYヘビー級世界トーナメント決勝】 | 2021年1月30日 |
| ○ | ヘスディ・ゲルゲス | 3R終了 判定5-0 | Glory 77: Rotterdam 【GLORYヘビー級世界トーナメント準決勝】 | 2021年1月30日 |
| ○ | バダ・ハリ | 3R 0:59 TKO(脚の負傷) | GLORY 74 Arnhem 【GLORY世界ヘビー級タイトルマッチ】 | 2019年12月21日 |
| ○ | グト・イノセンテ | 5R終了 判定5-0 | GLORY 59 Amsterdam 【GLORY世界ヘビー級タイトルマッチ】 | 2018年9月29日 |
| ○ | ムラデン・ブレストバッチ | 5R終了 判定5-0 | GLORY 54 Birmingham 【GLORY世界ヘビー級タイトルマッチ】 | 2018年6月2日 |
| ○ | ジャマール・ベン・サディック | 5RTKO (パンチ) | GLORY 49 Rotterdam 【GLORY世界ヘビー級タイトルマッチ】 | 2017年12月9日 |
| ○ | アントニオ・シウバ | 2RTKO (パンチ) | GLORY 46 China | 2017年10月14日 |
| ○ | イスマエル・ラザール | 5R終了 判定5-0 | GLORY 41 Holland | 2017年5月20日 |
| ○ | バダ・ハリ | 2RTKO (バダ・ハリの怪我) | GLORY Collision 1 | 2016年12月10日 |
| ○ | アンダーソン・ブラドック・シルバ | 2RTKO (3ノックダウン) | GLORY 33 New Jersey 【GLORY世界ヘビー級タイトルマッチ】 | 2016年9月9日 |
| ○ | ムラデン・ブレストバッチ | 5R終了 判定5-0 | GLORY 28 Paris 【GLORY世界ヘビー級タイトルマッチ】 | 2016年3月12日 |
| ○ | ベンジャミン・アデグブイ | 1RKO (右フック) | GLORY 26 Amsterdam 【GLORY世界ヘビー級タイトルマッチ】 | 2015年12月4日 |
| ○ | ベンジャミン・アデグブイ | 5R終了 判定5-0 | GLORY 22 Lille 【GLORY世界ヘビー級タイトルマッチ】 | 2015年6月5日 |
| ○ | エロール・ジマーマン | 2R TKO (ジマーマンの怪我) | GLORY 19 Virginia 【GLORY世界ヘビー級タイトルマッチ】 | 2015年2月6日 |
| × | アンドレイ・ヘラシムチュック | 3R終了 判定0-3 | Kunlun Fight 15 | 2015年1月3日 |
| ○ | ダニエル・ギタ | 5R終了 判定5-0 | GLORY 17 Los Angeles 【GLORY世界ヘビー級王座決定戦】 | 2014年6月12日 |
| ○ | ピーター・アーツ | 3R終了 判定2-1 | GLORY 13 TOKYO 【ピーター・アーツ引退試合】 | 2013年12月21日 |
| ○ | ダニエル・ギタ | 3R終了 判定3-0 | GLORY 11 Chicago 【GLORYヘビー級世界トーナメント2013 決勝】 | 2013年10月12日 |
| ○ | グーカン・サキ | 3R終了 判定2-0 | GLORY 11 Chicago 【GLORYヘビー級世界トーナメント2013 1回戦】 | 2013年10月12日 |
| ○ | エロール・ジマーマン | 3R終了 判定3-0 | GLORY 9 New York | 2013年6月22日 |
| ○ | ジョナタ・ディニス | 3R終了 判定5-0 | GLORY 7 Milan | 2013年4月20日 |
| × | セミー・シュルト | 2分2R終了 判定0-5 | DREAM.18 & GLORY 4 〜大晦日 SPECIAL 2012〜 【GRAND SLAMヘビー級トーナメント2012 準々決勝】 | 2012年12月31日 |
| ○ | セルゲイ・ハリトーノフ | 2分2R終了 判定5-0 | DREAM.18 & GLORY 4 〜大晦日 SPECIAL 2012〜 【GRAND SLAMヘビー級トーナメント2012 1回戦】 | 2012年12月31日 |
| ○ | ヘスディ・ゲルゲス | 3R終了 判定3-0 | IT'S SHOWTIME 57 & 58 | 2012年6月30日 |
| × | セルゲイ・ラシェンコ | 3R+延長1R終了 判定1-2 | K-1 Rising 2012 ~ K-1 WORLD MAX Final 16 ~ in Madrid | 2012年5月27日 |
| ○ | ベン・エドワーズ | 判定3-0 | Capital Punishment 5 | 2012年3月17日 |
| × | エロール・ジマーマン | 1R 0:59 KO(左フック) | IT'S SHOWTIME 54 & 55 | 2012年1月28日 |
| ○ | ヘスディ・ゲルゲス | 3R終了 判定2-1 | SuperKombat: Fight Club | 2011年11月17日 |
| ○ | レアモン・ウェルボレン | 3R終了 判定 | Kalverdijkje Leeuwarden 2011 | 2011年6月18日 |
| ○ | ジャスティス・スミス | 1R KO(パンチ連打) | SuperKombat World Grand Prix I | 2011年5月21日 |
| × | ジャマール・ベン・サディック | 2R 1:00 TKO(タオル投入) | It's Showtime Sporthallen Zuid | 2011年3月6日 |
| ○ | フランシスコ・ムニョス | 3R終了 判定 | IT'S SHOWTIME | 2010年12月18日 |
| ○ | Michael Duut | 判定 | RingRage part 5 | 2010年10月9日 |
| ○ | リカルド・ヴァン・デン・ボス | 判定 | IT'S SHOWTIME 2010 Amsterdam II | 2010年9月12日 |
| ○ | ゼバット・ポーツラック | 3R終了 判定 | IT'S SHOWTIME | 2010年5月29日 |
| ○ | ムトゥル・カラブレット | 判定 | Beast of the East | 2010年1月30日 |
| ○ | ジャンティジュ・シェルセマ | 1R KO | It's Showtime | 2009年11月21日 |
| × | ルステミ・クレシュニック | 判定 | It's Showtime | 2009年10月24日 |
| ○ | ガボール・メイツァー | 3R終了 判定 | It's Showtime 2009 Budapest | 2009年8月29日 |
| × | ブリース・ギドン | 3R終了 判定0-3 | K-1 WORLD GP 2009 IN TOKYO 【FINAL16 QUALIFYING GP 1回戦】 | 2009年8月11日 |
| × | イスマエル・ロント | 3R終了 判定 | Gentlemen Fight Night | 2009年6月13日 |
| ○ | リカルド・フィエート | 3R終了 判定3-0 | It's Showtime 2009 Amsterdam | 2009年5月16日 |
| ○ | ピーター・マエストロビッチ | 3R終了 判定3-0 | Oktagon presents: It's Showtime 2009 | 2009年3月14日 |
| ○ | フィリップ・バーリンデン | 3R終了 判定 | It's Showtime presents: Fights at the Border | 2009年2月8日 |
| ○ | デニス・ストルツェンバッハ | 3R終了 判定 | It's Showtime | 2008年11月29日 |
| ○ | KOICHI | 3R終了 判定3-0 | K-1 WORLD GP 2008 IN HAWAII 【リザーブファイト】 | 2008年8月9日 |
| ○ | クリスチャーノ・デルガド | 3R終了 判定3-0 | K-1 WORLD GP 2008 IN AMSTERDAM 【オープニングファイト】 | 2008年4月26日 |
| ○ | リドウアン・アブデルラウイ | 3R終了 判定 | K-1 EUROPE MAX 2008 IN HOLLAND | 2008年2月17日 |
| ○ | カミル・ソコロフスキー | 5R終了 判定 | KlasH IV | 2007年12月16日 |
| × | Said Eljajaui | 3R終了 判定 | Fight Night Veghel | 2007年5月13日 |
| ○ | トス・ゾルタン | 判定 | WFCA | 2007年3月24日 |
| × | ブライアン・ダウヴィス | 5R終了 判定0-3 | Freefight en Kickbox Gala | 2006年10月15日 |
| ○ | ハンス・クルーズ | 判定 | No Guts No Glory | 2006年5月27日 |
| ○ | リドウアン・アブデルラウイ | 3R終了 判定 | K.O.C. III | 2006年4月9日 |
| ○ | クリス・オウェラント | 3R KO(右フック) | WFCA | 2006年2月4日 |
| ○ | ステイン・ファン・タテンホーブ | 3R終了 判定 | Gala in Roosendaal | 2005年11月26日 |
| ○ | アルバート・ロメオ | KO | Gala in Goes,Zeeland | 2005年10月16日 |
| ○ | サンダー・ダイビス | 判定 | FFE Gala in Zonnehuis | 2005年5月29日 |
| ○ | ウィルバート・ダム | 2R 1:56 KO | IMPACT Roosendaal | 2005年4月30日 |
総合格闘技
| 総合格闘技 戦績 | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 試合 | (T)KO | 一本 | 判定 | その他 | 引き分け | 無効試合 |
| 1 勝 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| 0 敗 | 0 | 0 | 0 | 0 | ||
| 勝敗 | 対戦相手 | 試合結果 | 大会名 | 開催年月日 |
| ○ | ビクトル・ボグツキ | 1R 2:11 TKO(パウンド) | RXF 20 | 2015年10月19日 |
ボクシング
| プロボクシング 戦績 | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2 試合 | (T)KO | 判定 | その他 | 引き分け | 無効試合 | |
| 1 勝 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
| 1 敗 | 1 | 0 | 0 | |||
| 戦 | 日付 | 勝敗 | 時間 | 内容 | 対戦相手 | 国籍 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2014年4月29日 | ☆ | 2R 1:40 | KO | ヤノス・フィンフェラ | ||
| 2 | 2026年5月23日 | ★ | 11R 2:59 | TKO | オレクサンドル・ウシク | WBC世界ヘビー級タイトルマッチ | |
| テンプレート | |||||||
獲得タイトル
- GLORYヘビー級世界トーナメント2013 優勝(2013年)
- 第2代GLORY世界ヘビー級王座(2014年)
- GLORYヘビー級世界トーナメント2021 優勝(2021年)
- GLORYヘビー級グランプリ2024 優勝(2024年)
出演
- キックボクサー ザ・リベンジ(2018年)
- アウトローズ(2025年)