リチャードソンジリス
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| リチャードソンジリス | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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リチャードソンジリス | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 保全状況評価[1] | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| LEAST CONCERN (IUCN Red List Ver.3.1 (2001)) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 分類 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| 学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| Urocitellus richardsonii Sabine, 1822 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| シノニム | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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Spermophilus richardsonii | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 和名 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| リチャードソンジリス | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 英名 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| Richardson's ground squirrel | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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リチャードソンジリスの生息図 |
リチャードソンジリス(Urocitellus richardsonii)は、哺乳綱ネズミ目(齧歯目)リス科に分類されるジリスの1種[2]。 カナダ南部およびアメリカ北部の草原に穴を掘って暮らす。
形態
生態

短い草の生えた平原に生息する。昼行性で、地上および地下の巣穴で暮らす。樹上性のリスのように木や高いところに登ることはない。地下にトンネルを掘って巣を作る。巣穴は最大で長さ10m、深さ25-75cmのトンネルといくつかの巣室、出入口からなる。巣穴はアナホリフクロウなどの他の草原の生き物に奪われてしまうことがある。近親のメス同士は社会性を持つが、オスは全くの単独生活者である[4][5]。 自分の巣穴の敷地周辺で縄張り行動を取るが、コロニーでは穴が近接していて、捕食者が近づいたときはお互いに発する警戒音を聞き取ることができる。近年の調査では、超音波の警戒音が発せられると、コロニーの他のメンバーが応答することが示されている。子は遺伝的に親に似ている鳴き声を持つことで、大人たちは緊急時に自分の子の声を聞き取ることができる[6]。 捕食者には、タカ類、イタチ類、アメリカアナグマ、コヨーテ、ヘビなどがいる[2]。
食餌

食性は主に草食性で、食物の80-100パーセントが植物で占められている[7]。主にイネ科植物や広葉草本の葉、花、種子を食べ、昆虫を食べることもある[7]。農地では、コムギやオオムギなどの作物の種子や若草を食べる[7]。
冬眠
1年のうち6-8か月間を、地下の巣穴で冬眠して過ごす[2]。大人は6月から、その年に生まれた子は遅れて8-10月頃から冬眠を開始する[2]。オスは翌年3-4月に冬眠から目覚め、2-3週間後にメスが冬眠から目覚める前に縄張りを作り、繁殖に備える[2][3]。
繁殖
年に1回繁殖する。2-3週間の繁殖期の間、オス同士で激しい縄張り争いが起こり、多くのオスが、争いによる怪我や冬眠前に蓄えた脂肪が枯渇して、命を落とす[2]。こうした繁殖期の厳しさのため、メスの寿命が6年までなのに対して、オスの寿命はめったに2年を超えることがない[2]。 繁殖は、メスが冬眠から目覚めた3-5日後に行われる[2]。メスの発情期は約2-3時間で、その間に1-4頭のオスと地下の巣穴で交尾する[8]。妊娠期間は22-23日間、一度の出産で3-11匹の子どもを産む[2]。 子どもは生後28-30日まで地下の巣穴で過ごし、地上に現れるようになってから1-2週間で離乳し、1年で性成熟する[2]。
名称
スコットランドの海軍医、博物学者、北極探検家である、ジョン・リチャードソン(「リチャードソン」とはリチャードの息子という意味[9])によって発見されたことから名付けられた。警戒時に尾を振るしぐさから、英語では別名フリッカーテール(flickertail)とも呼ばれる。アメリカのノースダコタ州は、リチャードソンジリスにちなんで州名の愛称をフリッカーテール州としている[10]。地面に穴を掘って巣を作ることから、gopher(ゴーファー、和名ホリネズミ)と呼ばれることもあるが、これは間違った呼び方で、本来全く違うホリネズミ科の動物の名称である。