リバタリアンが社会実験してみた町の話
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『リバタリアンが社会実験してみた町の話』(原題:A Libertarian walks into a bear)は、マシュー・ホンゴルツ・ヘトリングによる2022年のノンフィクションである。本作は2004年に行われた、リバタリアンによる移住実験「フリータウン・プロジェクト」の顛末を描いている[1]。
日本では上京恵による翻訳が原書房から刊行されている[1]。
とあるリバタリアンの集団が「フリータウン・プロジェクト」を立ち上げ、ニューハンプシャー州の田舎町グラフトンに移住してくる[1]。
グラフトンは「独立自尊」を重んじるがあまり、住民たちが1世紀以上にわたり税金の支払いを拒んできた結果、公共サービスを維持できなくなってきた[2][3]。実際、「フリータウン・プロジェクト」立ち上げの時点では、消防署の予算が底をつき消防士がいなくなってしまったところだった[3]。リバタリアンたちはプロジェクトの一環としてグラフトンを政府から解放すると宣言した[4]。彼らは7年間町のすべてのものを私有化し、規制を緩和した[4]。
フリータウンでは「あらゆる自由」を保障するという目的があったが、移住者たちの思想はバラバラなうえ、互いの主張がぶつかることもあった[1]。
ところで、この地には野生のクマが生息しており、移住者たちの猫や家畜を襲っていた[5]。食べ物で餌付けする者が出てきたことで、人間慣れしたクマが増え、人間にも危害を及ぼした[5][3]。グラフトンの地元住民たちはニューハンプシャー州の魚類鳥獣局にこれを知らせることなく、フリータウンの住民たちとともにクマの密猟を始める[5][3]。