ルカ・パルミターノ
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| ルカ・パルミターノ (Luca Parmitano) | |
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2019年7月19日、第60次長期滞在の記者会見にて。 | |
| 現況 | 現役 |
| 生誕 |
1976年9月27日(49歳) |
| 他の職業 | イタリア空軍パイロット |
| 過去の職業 | テストパイロット |
| 階級 | 大佐 |
| 宇宙滞在期間 | 366日23時間01分 |
| 選抜試験 | 2009年 |
| 宇宙遊泳回数 | 6 |
| 宇宙遊泳時間 | 33時間09分 |
| ミッション |
ソユーズTMA-09M (第36次長期滞在/37) ソユーズMS-13 (第60次長期滞在/61) |
| 記章 |
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| 公式サイト |
lucaparmitano |
ルカ・パルミターノ(Luca Parmitano、1976年9月27日 - )は、欧州宇宙機関(ESA)宇宙飛行士、イタリア空軍パイロット。イタリア人として初、ヨーロッパ人として3人目のISS船長(コマンダー)を務めた[1]。
これまでに40種類以上の航空機を操縦し、20種類以上の軍用機やヘリコプターの資格を持ち、合計飛行時間は2000時間を超える[1]。
1995年にイタリアのカターニアにある科学高校「ガリレオ ガリレイ」を卒業した。1999年にフェデリコ2世ナポリ大学で政治学の学士号を取得し、国際法に関する論文を執筆した[1]。
2000年にイタリア空軍士官学校を卒業。翌2001年から2007年までAM-X軽攻撃機のパイロットを務め、2007年にテストパイロットに選抜された[1]。
2009年7月には、フランスにある国立宇宙航空大学(ISAE)で実験飛行試験工学の修士号を取得した[1]。
2009年5月に欧州宇宙機関の宇宙飛行士として認定[1]。
2013年5月、ソユーズTMA-09Mで打ち上げられ第36次長期滞在・第37次長期滞在クルーとしてISSに滞在[1]。

2019年7月、ソユーズMS-13で打ち上げられ第60次長期滞在・第61次長期滞在クルーとしてISSに滞在[1]。第61次長期滞在では、イタリア人として初のISS船長を務めた[2]。
船外活動中の事故

2013年7月16日、第36次長期滞在中の船外活動において、ヘルメット内浸水事故に遭遇した。作業開始から約44〜45分後、パルミターノは後頭部に冷たい水の感触を覚え、その水は表面張力によって次第に頭部から目・耳・鼻を覆うまでに広がった[3]。
ヒューストンの地上管制は、最初の異常報告から約23分後に船外活動の中止を決定した。当時、軌道上の位置関係により日没を迎えており、視界はヘルメット内の水による遮蔽に加え、完全な暗闇に包まれていた。また、装着していた通信用キャップが浸水したことにより、マイクとイヤホンが機能不全となり、地上管制および同僚宇宙飛行士のクリス・キャシディとの通信が困難となった。水は鼻孔を塞ぎ、口元にまで達しつつあり、ヘルメット内部で溺死する危険が生じる極めて深刻な状況であった[4]。
このような状況下で、パルミターノは、長年の訓練によって記憶していた国際宇宙ステーションの構造および身体に接続された命綱の張力を頼りに、手探りでエアロックへ帰還した。エアロック到達後も再加圧が完了するまでヘルメットを脱ぐことはできなかった。耳内に水が滞留していたため、気圧変化に伴う耳抜きが困難となり、強い疼痛に耐える必要があった。ハッチ開放後、船内クルーがタオルで顔面を拭いパルミターノを救助。ヘルメットおよび宇宙服内部からは、合計約1〜1.5リットルの水が回収された[5][3]。
事故の1週間前に行われた船外活動(EVA 22)でも、パルミターノのヘルメットから約0.5リットルの水が見つかっていたが、地上管制は当初「飲料用バッグの漏れ」と誤認し、根本的な原因を調査せずに船外活動を強行していた。後の調査により、事故原因は宇宙服の生命維持システムの不具合であることが判明した。具体的には、冷却水と空気を分離する「ファン・ポンプ・セパレーター」が、ケイ酸アルミニウムの微粒子によって目詰まりを起こしていた。この微粒子は、地上で宇宙服内のフィルターを洗浄する際に使用された水(ヒューストンの水)に起因するものであると結論づけられた[4]。
本事故をきっかけに、水質管理の強化と緊急対応手順の改訂に加え、ヘルメット内にシュノーケル(呼吸用チューブ)と水を吸収するための吸水パッド(HAP: Helmet Absorption Pad)が追加されたほか、宇宙服内のセンサーデータのリアルタイム監視システムが導入された[6]。
その後、2022年にはドイツ人飛行士マティアス・マウラーの船外活動中、ヘルメット内で少量の浸水が確認されたことを受け、さらなる安全対策が講じられた。通称「ルカ・ハロー(Luca Halo)」と呼ばれる、ヘルメットの縁に沿って配置されるヘルメット吸水バンド(HAB: Helmet Absorption Band)が導入されたほか、水がヘルメット内部へ到達する前に水を捕集する装置「T2CCS(T2 Condensate Capture System)」が開発された[7]。