ルンド・トラム
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| ルンド・トラム | |||
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ルンド・トラム(2021年撮影) | |||
| 基本情報 | |||
| 通称 | ルンダエクスプレッセン(LundaExpressen)[1] | ||
| 国 |
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| 所在地 | ルンド | ||
| 種類 | 路面電車(ライトレール)[1] | ||
| 路線網 | 1系統(2025年時点)[1][2] | ||
| 停留場数 | 9箇所(2025年時点)[1][3][4][5] | ||
| 開業 | 2020年[2][6] | ||
| 所有者 | ルンド市[5][7] | ||
| 運営者 | ケオリス[7] | ||
| 車両基地 | 1箇所[2][5] | ||
| 使用車両 | ウルボス100[2] | ||
| 路線諸元 | |||
| 路線距離 | 5.5 km(営業区間)[2][3][4] | ||
| 軌間 | 1,435 mm[2] | ||
| 電化区間 | 全区間[8] | ||
| 電化方式 |
直流750 V (架空電車線方式)[8] | ||
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ルンド・トラム(スウェーデン語: Lunds spårväg)は、スウェーデンの都市であるルンドの路面電車(ライトレール)。2020年に開通した新しい路線で、2025年現在はルンド市が路線を所有し、ケオリスが運営を実施している[1][2][7][6]。
スウェーデンの都市・ルンドに路面電車(ライトレール)を建設する計画は、1980年代に提案されていたルンド市のマスタープランの時点で既に含まれており、市も建設を検討していた。しかし、公共交通の運営組織はBRT(バス・ラピッド・トランジット)を支持しており、折衷案として将来的なライトレールへの転換を意識する形でBRTを整備する長期計画を進める事が決定した。それに基づき、まずバス専用道路の整備が行われ、2003年1月23日にルンド市内のBRTが営業運転を開始した[2][6]。
その後、ルンドへの欧州核破砕中性子源(European Spallation Source、ESS)の研究施設の建設決定に加え、ルンド自体への持続可能な都市開発の基盤整備、沿線の魅力向上など様々な目的で路面電車の建設計画が本格的に動き出し、2011年に実施された事前調査を経て翌2012年以降路面電車の開通に必要な法的計画を作成する作業に着手した。そして2015年12月、スウェーデン政府からの財政支援を受けたルンド市議会はBRTを転換した路面電車(ライトレール)の工事着工が承認され、2017年2月に起工式が行われた[3][4][2][9][5][10][11]。
計画当初は2019年9月の開通を予定していたが、予算削減による計画の見直しや入札の不調による車庫の建設の遅れなどが要因となって2度に渡って延期され、最終的に2020年春季までに全行程の工事が完了した。そして試運転を経た2020年12月13日、最初の列車が営業運転を開始した[注釈 1]。計画されていた大規模な開通式典は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で実施されなかったものの、開通式自体はオンラインで中継された[4][2][6][12]。
この路面電車の運営事業者については、開通時から2023年までは地元企業のVyバス(Vy Buss)であったが、契約期限を迎えた同年8月以降は路線バスやBRTと共にケオリス(Keolis)への移管が行われている[5][7]。
- 建設中の線路(2018年撮影)
路線

最初に開通した路線(1号線)は、以前のBRT路線(ルンダランケン、Lundalänken)を転換・延伸したもので、ルンド中央駅(Lund C)から病院や大学、住宅地の開発が進むブルンショグ地区(Brunnshög)、開通時点で未開発の住宅地区などルンド市内の各所を経由し、ESSの研究施設まで結ぶ、全長5.5 kmの路線である。営業区間については全て複線の緑化軌道となっているが、終点のESS電停から700 m先の車庫へ向かう非営業区間は単線である。また、区間内に存在する8箇所の道路との交差点には、路面電車を優先する信号機が設けられている。これらの区間は全て架線による電化が行われており、電圧は直流750 Vである[1][2][5][10][8]。
沿線には工事に合わせて約300本の植樹が実施されている他、線路に沿った歩行者・自転車専用道路の整備が行われている[3][5]。
これらの区間には起終点を含め、以下の9箇所の電停が設置されている。全区間の所有時間は14.5分、平均速度は21.5 km/hである[1][2][5]。
| 写真 | 電停名 | 備考・参考 |
|---|---|---|
| Lund C | ||
| Universitetssjukhuset | ||
| LTH | ||
| Ideontorget | ||
| Telefonplan | ||
| Solbjer | ||
| Brunnshögstorget | ||
| MAX IV | ||
| ESS | ||
車両

ルンド・トラムで使用されている車両は、スペインの鉄道車両メーカーであるCAFが展開する路面電車ブランド「ウルボス100(Urbos 100)」である。そのうち同路線向けに導入されたのは両運転台の5車体連接式超低床電車で、全長は32 m、最大定員数は200人である。営業運転開始に向けて7両+オプション3両分の契約が結ばれている他、将来的には7車体連接式(全長40 m)への延長も可能な構造になっている。また、導入確定分の7両(1 - 7)については、一般公募によりルンドにちなんだ様々な人物や著書、伝説にちなんだ名称が付けられている[1][2][12][13]。
製造に際しては新型コロナウイルス感染症の影響による遅延が生じたものの、2020年7月に最初の車両(2)がルンドに到着し、開通まで試運転が行われた。それ以外の車両については5両が開通前の12月、1両が開通後の2021年1月までに到着する予定であったが、実際に全7両が運行を開始したのは2022年となっている[12][10][8][14]。