レプリカだって、恋をする。
日本のライトノベル
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『レプリカだって、恋をする。』(レプリカだってこいをする)は、榛名丼による日本のライトノベル。略称は「レプリコ」[2]。『ドッペルゲンガーは恋をする』のタイトルで「第29回電撃小説大賞」にて大賞を受賞し[3]、改題の上2023年2月より電撃文庫(KADOKAWA)から書籍化されている[4]。
| レプリカだって、恋をする。 | |
|---|---|
テレビアニメのロゴ | |
| ジャンル | 青春[1]、恋愛[1]、SF[1] |
| 小説 | |
| 著者 | 榛名丼 |
| イラスト | raemz |
| 出版社 | KADOKAWA |
| レーベル | 電撃文庫 |
| 刊行期間 | 2023年2月10日 - 2026年4月10日 |
| 巻数 | 全6巻 |
| 漫画 | |
| 原作・原案など | 榛名丼(原作) raemz(キャラクターデザイン) |
| 作画 | 花田ももせ |
| 出版社 | KADOKAWA |
| 掲載誌 | 電撃マオウ |
| レーベル | 電撃コミックスNEXT |
| 発表号 | 2023年6月号 - |
| 発表期間 | 2023年4月26日 - |
| 巻数 | 既刊5巻(2026年4月現在) |
| アニメ | |
| 原作 | 榛名丼 |
| 監督 | 木村隆一 |
| シリーズ構成 | 篠塚智子 |
| キャラクターデザイン | 安彦英二 |
| 音楽 | はらかなこ |
| アニメーション制作 | Voil |
| 放送局 | AT-Xほか |
| 放送期間 | 2026年4月7日 - |
| テンプレート - ノート | |
| プロジェクト | ライトノベル・漫画・アニメ |
| ポータル | ライトノベル・漫画・アニメ |
毎日健気に頑張っているものの、オリジナルと異なり認めてもらえない苦しさの中で生きているレプリカのナオが、青春や恋愛を通して変わっていく姿を描いた物語[5]。
主人公は静岡市駿河区用宗在住で、静岡市内の様々な場所が作中に登場する[6]。
メディアミックスとして、花田ももせによる漫画版が『電撃マオウ』(KADOKAWA)にて2023年6月号(4月26日発売)より連載中[7]。また、2026年4月よりテレビアニメが放送中[8]。
あらすじ
愛川素直は自分と同じ姿をした分身・レプリカを作り出す能力を持っていた。ナオと名付けられたレプリカは素直が望んだ時に現れ、彼女の代役を努めてきたが、クラスメイトの真田秋也に恋をした。「素直の身代わり」という役目だけで満足していたナオは変わっていき、素直は焦るようになる。
登場人物
声の項はテレビアニメ版の声優。
- 愛川素直(あいかわ すなお)
- 声 - 諸星すみれ[8]
- 自分のそっくりさん「レプリカ」を生み出すことができる女子高生[5]。少しひねくれた性格[5]。昔は明るい女の子だったが今は何事にも無関心で、面倒な事はナオに押し付けて怠惰な人生を過ごしていたが、真田秋也とアキの関係を見てナオとの向き合い方を考えるようになり、彼らとの交流から少しずつ交友関係を広げ始める。駅のホームで早瀬に落とされたアキを庇うためナオが事故に遭って消えてしまった後、再度呼び出して無事を確認すると、これまで抱えていた本音をぶつけて和解する。以後は「姉」を自称するなど、これまでナオに対して見せたかった本来の姿を見せるようになる。エンディングでは吉井と交際している。
- ナオ
- 声 - 諸星すみれ[8]
- 素直のレプリカ[5]。少し子どもっぽい性格[5]。真面目な読書好き。自分は素直を助ける為に存在していると思っており、素直に粗末に扱われても不満を持たなかったが、アキとの出会いからナオとしての感情を持つようになり、学校に行かせて欲しいなど素直に対して希望を言うようになる。アキと接する際は髪をハーフアップにする。
- 真田秋也(さなだ しゅうや)
- 声 - 鈴木崚汰[9]
- 元バスケ部の男子高校生で素直(とナオ)のクラスメイト[5]。バスケ部ではエースとして期待されていたが、インターハイ出場を懸けた試合の直前に右足に大怪我をして入院。その時にもう一人の自分であるアキを生み出す。退院してからも自室にこもる(食事はアキの用意したコンビニ飯で済ませる)日々を過ごしていたが、文化祭終了後から再び登校するようになる。
- アキ
- 声 - 鈴木崚汰[10]
- バスケ部のエースであった真田秋也が早瀬によって入院、退部を余儀なくされた時に生み出された存在。退院してからもオリジナルの真田秋也は自室にこもっているため、代理で登校しているのも、文芸部に入部したのも彼である。ナオと親しくなるうちに、自身の正体を明かす。秋也を退部へと追い込んだ早瀬への「復讐」を目的に生み出されたが、アキ自身は暴力による解決を望まず、「スポーツマンらしい真っ当な手段での復讐」としてバスケ勝負による決着を希望。ナオの頼みで律子が撮影するスマホのビデオ通話越しに素直と秋也が見守る中、見事勝利して早瀬への「復讐」を果たす。
- 広中律子(ひろなか りつこ)
- 声 - 高田憂希[11]
- 文芸部に所属している、素直(とナオ)の後輩の女子高生[5]。小学生の頃からの付き合いで中学に入ってからは疎遠になっていたが、高校で再会して友人に戻る。素直とナオが別人であると気付いた際もあっさり受け入れて、素直先輩、ナオ先輩と呼んでこれまで通りの友人関係を続けている。自作小説を書いており、素直達を素にした存在を「デュアル」と名付け、小説のネタとして使っている。
- 佐藤梢(さとう こずえ)
- 声 - 日高里菜[12]
- 素直達のクラスの委員長で剣道部所属。孤立しがちな素直を気に掛けている。
- 吉井春華(よしい はるか)
- 声 - 仲村宗悟[12]
- 素直達のクラスの男子生徒。クラスのムードメーカー的存在。騒ぎすぎて佐藤からよく怒られているが、コミュニケーション力が高く、もう一人の自分に任せて不登校気味だった秋也や素直にも親しく接してくれる。エンディングでは素直と交際している。
- 森すずみ(もり すずみ)
- 声 - 名塚佳織[12]
- 9月で任期を終えた前生徒会長。作中では平仮名で表記されているが、本名は涼未。生徒からは「もりりん」と呼ばれ慕われていた校内の有名人だが、素直が彼女に無関心だったため記憶に残っておらず、ナオもリョウと出会うまで誰が生徒会長か知らなかった(後に故人となるが、生徒会と文芸部が接点を持った時点でオリジナルのすずみは植物状態で、リョウがすずみを演じていたため、ナオと生前のすずみが顔を合わせるシーンは存在しない)。安倍川花火大会(作中では7月24日)で望月隼から告白された後の帰り道、人混みでぶつかってしまい階段から転落。その時点では頭痛を感じる程度で、帰宅してから今日の出来事を伝えるためリョウへの手紙を書くが、直後に意識を失い、植物状態のまま眠っている。以降、すずみの母親の頼みで学校にはもう一人の自分である「リョウ」が行っていた。文化祭の行われている日曜日、リョウの挨拶の最中に息を引き取った。
- リョウ
- 森すずみ(涼未)が5歳の頃、幼稚園の演劇発表会でどうしてもやりたくなかった意地悪な継母の役が嫌で逃げ出した時に生まれた、もう一人の森すずみ。母親がすずみとリョウの二人を目撃してしまったためパニックで倒れてしまい、すずみから引き離される形で富士宮の祖父母の家に預けられる。素直とナオ、秋也とアキとは違い13年間顔を合わせる事もなく、無戸籍状態だったが、中学までは現地の学校に通っていた。すずみが事故で植物状態となったため、母親の頼みで学校に通うようになる。文化祭の準備中に文芸部の部室に現れ、部としての活動実績がほぼない文芸部に廃部の可能性があると告げ、廃部回避の条件として文化祭で部誌100部の販売を提示する。部誌は最終的に2冊売れ残ったが、最後の2冊をリョウが望月と一緒に購入してくれたため、文芸部の廃部は免れた。森すずみの代役を務める裏で自分達のような存在がいる可能性に気付き、レプリカに関する情報を得るため、ドッペルゲンガーの存在を示唆するビラをまくなど行動し、ナオやアキと出会った。文化祭の最後の挨拶の最中にオリジナルのすずみが亡くなったため、制服を残して消滅した。
- 望月隼(もちづき しゅん)
- 声 - 福山潤[12]
- 9月に任期を終えた前生徒会副会長でただ一人の演劇部員。すずみとは幼馴染みで、いつか姫と王子をやる約束をしていた。演劇部の最後の思い出と、当時の約束を叶えるため彼女との共演を希望しており、それに目を付けた律子の提案で文芸部と合同での上演企画を受け入れる。安倍川花火大会の時にすずみに告白しているが、その時点での返事は貰えず、彼女も望月と別れた直後の階段転落事故の影響で目を覚まさないまま亡くなってしまったため答えは聞けずじまいだった。なお、事故の直後(意識を失う直前)にすずみがリョウに宛てて書いた手紙では告白を受けるつもりであり、次にリョウと会えた時は「彼氏」を紹介すると書かれていた。
- 早瀬光(はやせ こう)
- 声 - 内山昂輝[13]
- 上級生でバスケ部の元エース。傲慢なエゴイストで皆から嫌われている。1年前に素直をバスケ部のマネージャーに誘ったが、きっぱり断られた。新たなエースになりつつあった秋也を妬み、彼の足を折ったと噂されていた。秋也の「復讐」としてアキが挑んだ1on1に敗れた後、事件が露見して退学処分に追い込まれる。
レプリカ
この物語の核となる存在で、ナオの正体。7歳の愛川素直が広中律子と喧嘩した後、律子に謝りたくて助けを求めた時に出現した。レプリカには以下のルール、及び判明している事実がある。
・「レプリカ」とは素直が自身とナオを区別するため便宜上名付けたものであり、厳密にはこの世界に於ける公式な名称ではなく、生み出したもう一人の自分に対して各ペア独自の呼び名が存在する。
・レプリカの召喚は愛川素直独自の特殊能力ではなく、この世界には彼女以外にもレプリカを生み出した(生み出せる)人物が複数人存在する。
・本体(オリジナル)とレプリカは生物学的にはほぼ同じだが、性格や精神面は異なる別個の存在。オリジナルに逆らう場合もあるし、互いの思考も分からない。また、読書好きなナオや絵画が得意なリョウのように、趣味や特技がオリジナルと全く違う場合もあれば、秋也のバスケの実力がアキにも受け継がれている場合もある。
・オリジナルが別れを告げるとレプリカは消える。オリジナルが望めば再び現れるが、消えていた間の記憶は無い。
・レプリカは召喚時のオリジナルと同じ姿形をしており、同じ服を着ている。レプリカが消えると着ていた服も消えるが、召喚後に別の服に着替えたら服だけ残る。また、レプリカが不慮の事故に遭うと、衝突の瞬間に姿が消える(代理登校中の事故で、レプリカが制服など本体の服に着替えていた場合、損傷した衣類だけ現場に残る)が、オリジナルが無事であれば無傷の状態で目の前に呼び出せる。
・レプリカの記憶や経験はオリジナルには受け継がれない。レプリカの方は呼び出される度、オリジナルの記憶を受け継ぐが、オリジナルに興味がなく、記憶から消えていた人物や経験はレプリカにも受け継がれない。
・事故に遭っても死なない、ある意味不死身の存在であるレプリカだが、決して痛みを感じない訳ではなく、秋也のケガの後遺症や、素直の体調不良はアキやナオにも受け継がれている。
・電車に跳ねられても無傷であったナオとは逆に、事故で植物状態だった森すずみ(涼未)が亡くなった瞬間にリョウも消滅したように、ドッペルちゃん(リョウの呼称)がいくら元気であっても、オリジナルの死には逆らえない。
既刊一覧
小説
- 榛名丼(著)・raemz(イラスト) 『レプリカだって、恋をする。』 KADOKAWA〈電撃文庫〉、全6巻
- 『レプリカだって、恋をする。』、2023年2月10日発売[14]、ISBN 978-4-04-914873-2
- 『レプリカだって、恋をする。2』、2023年7月7日発売[15]、ISBN 978-4-04-915008-7
- 『レプリカだって、恋をする。3』、2023年12月8日発売[16]、ISBN 978-4-04-915343-9
- 『レプリカだって、恋をする。4』、2024年7月10日発売[17]、ISBN 978-4-04-915694-2
- 『レプリカだって、恋をする。5 Side:Original』、2025年8月8日発売[18]、ISBN 978-4-04-915908-0
- 『レプリカだって、恋をする。6 Through Their Eyes』、2026年4月10日発売[19]、ISBN 978-4-04-916806-8
漫画
- 花田ももせ(漫画)・榛名丼(原作)・raemz(キャラクターデザイン) 『レプリカだって、恋をする。』 KADOKAWA〈電撃コミックスNEXT〉、既刊5巻(2026年4月27日現在)
- 2023年11月27日発売[20][21]、ISBN 978-4-04-915377-4
- 2024年6月26日発売[22]、ISBN 978-4-04-915809-0
- 2024年12月27日発売[23]、ISBN 978-4-04-916181-6
- 2025年8月8日発売[24]、ISBN 978-4-04-916641-5
- 2026年4月27日発売[25]、ISBN 978-4-04-952188-7
テレビアニメ
スタッフ
- 原作 - 榛名丼[8]
- キャラクター原案 - raemz[8]
- 監督 - 木村隆一[8]
- シリーズ構成 - 篠塚智子[8]
- キャラクターデザイン - 安彦英二[8]
- プロップデザイン - 久保川絵梨子
- 美術監督 - 川崎美和[11]
- 美術デザイン - 藤瀬智康[11]
- 色彩設計 - 土居真紀子[11]
- プロップデザイン - 久保川絵梨子[11]
- 撮影監督 - 頓所信二[11]
- 編集 - 小野寺絵美[11]
- 音響監督 - 木村隆一[11]
- 音響効果 - 徳永義明
- 音響制作 - Ai Addiction
- 音楽 - はらかなこ[11]
- 音楽制作 - KADOKAWA[11]
- 音楽プロデューサー - 竹山沙織
- プロデューサー - 伊藤沙保、西前朱加、押谷昭宏
- アニメーションプロデューサー - 大髙健生、和田翔太
- アニメーション制作 - Voil[8]
主題歌
各話リスト
放送局
BD
| 巻 | 発売日[29] | 収録話 | 規格品番 |
|---|---|---|---|
| 1 | 2026年7月24日予定 | 第1話 - 第5話 | ZMXZ-18991 |
| 2 | 2026年8月26日予定 | 第6話 - 第9話 | ZMXZ-18992 |
| 3 | 2026年9月25日予定 | 第10話 - 第13話 | ZMXZ-18993 |
WEBラジオ
2026年4月20日より音泉にて『「レプリカだって、恋をする。」文芸部の一頁』の配信を行っている。パーソナリティはナオ/愛川素直役の諸星すみれ。月1回不定期配信[30]。