ロケッテン

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ロケッテン
物質名
識別情報
性質
C9H8
モル質量 116.16 g/mol
外観 淡黄色液体
特記無き場合、データは標準状態 (25 °C [77 °F], 100 kPa) におけるものである。

ロケッテン (rocketene) とは、有機化合物の一種で、ベンゼン環にシクロプロパン環とシクロブタン環が1個ずつ縮合した構造を持つ3環性炭化水素。立体的なひずみを持つベンゼン誘導体として合成、研究された化合物だが[1]、その独特の構造がロケット (rocket) を思わせることからいつしかロケッテンと呼ばれるようになった。

1975年に2つの研究グループから、ロケッテンの合成について独立した報告が行われた。

Davalian らは、1,3-ブタジエンマレイン酸ジエチルディールス・アルダー反応から出発して、6段階でロケッテンを得た。その中で、3員環はジクロロカルベンの二重結合への付加、4員環は光による電子環状反応により構築した。全収率は約 5% であった[2]

Vollhardt らは、1,5-ヘキサジインと 3-メトキシ-1-トリメチルシリルプロピンからコバルト錯体を触媒として[2+2+2]環化により対応するシクロブタベンゼン誘導体を作り、シリル基を臭素に変換した後に n-ブチルリチウムによる脱離反応(収率 5%)によりロケッテンを得た[3]。この手法は、後に Stang ら、さらに Halton らによる基質、条件の改良が施された[4][5]。改良後のロケッテンの合成経路を下に図示する。

ロケッテンの合成法
ロケッテンの合成法

1,5-ヘキサジインと 3-(トリメチルシリロキシ)-1-(トリブチルスタンニル)プロピンをコバルト錯体により環化させ、n-ブチルリチウムによる脱離反応でロケッテンが得られる。脱離反応の収率の大幅な向上 (65%) は、脱離基を変えたことでもたらされたものである。

性質

脚注

関連項目

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